自閉症の障がい特性は、2つである。
①想像力の障がい(コミュニケーションの困難、社会性の困難)
②感覚過敏(こだわり)
自閉スペクトラム症(ASD)は、遺伝子の障がいである。
自閉症は、想像力の障がいと、感覚過敏からくる「こだわり」の障がいである。
想像力の障がいによって、相手の気持ちが理解できなかったり、
コミュニケーションが苦手だったり、
社会性の習得が苦手になったりする。
想像力が困難なので、コミュニケーションが苦手になる。
そこで、分かりやすい具体物を使ってコミュニケーションができるようにしていく。
コミュニケーションによって社会性も育てていく。
自閉度とは、こだわり度である。
こだわりが強すぎて、反社会的行動が強く現れることで、自閉度が高まる。
反社会的ではない無害のこだわりは、個性として容認できるからだ。
問題なのは、反社会的こだわりである。
これを乗り越えていかないと社会性は育たない。
こだわりは、社会に適応できるこだわりに置き換えていく。
問題行動は、内面的な理由は肯定しながら、
外面的な行動の不適切な部分を適切な行動に置き換えていく。
例えば、盗み食いの食欲は肯定しながら、
食べ物を盗むのではなく、食べる回数を増やす手立てをする、などである。
社会性は、親子→家庭→学校→地域→市内→就労先→県内→国内へと広げていく。
家庭や学校での社会性が習得できなかったら、地域にも出ていけない。
想像力の障がいは、社会性やコミュニケーションの習得を困難にしている。
たとえ想像力が弱くても、経験と教育と療育と支援と、
支援グッズや発語プログラムなどで、社会性を補うことはできる。
自閉症は、無人島でなら誰にも迷惑を掛けずに自由気ままに生きていける。
いくら強いこだわりがあっても、誰も文句を言う人はいないので問題にならない。
自閉症のこだわりが問題視されるのは、社会性が未習得で、
周囲に迷惑を及ぼすからである。
人間は、社会の中で生きる生き物だから、
他人とうまく協調しながら生活する必要がある。
ゆえに、障がいとして問題視されるのは、
「社会性」と「コミュニケーション」と「こだわり」の3つである。
社会性の困難とコミュニケーションの困難は、想像力の障がいからきている。
こだわりは、感覚過敏からきている。
想像力の障がいからくるこだわりもある。
まとめると、
自閉症の障がい特性は、2つである。
①想像力の障がい(コミュニケーションの困難、社会性の困難)
②感覚過敏(こだわり)
症状は、5つ
①想像力の困難
②コミュニケーションの困難
③社会性の困難
④こだわり
⑤感覚過敏、感覚鈍麻
以上