(1)神奈川の御三家は静岡から通える?

 

 神奈川の御三家と呼ばれているのは以下の3つの中学です。

 

 それぞれの簡単な学校紹介と、ホームルームの開始時間に間に合うように学校に着くために静岡駅を何時に出発しなければならないかを調べてみました。

 

1:聖光学院中学校


1819年にフランスで創立、日本では1958年に創立。

カトリック精神で、社会に貢献できるリーダーを育成。

予備校に行かなくても東大を目指せるという、教育面において面倒見のいい学校です。

2023年、東京大学合格者数は78名。

 

四谷大塚の合格可能性50%偏差値は66です。

 

根岸線山手駅から徒歩8分です。

6時22分の静岡駅発のこだま号に乗れば、山手駅まで1時間24分です。



2:栄光学園中学校
1947年創立。

自由な発想で問題を解決できる人材を育成します。

カトリックには珍しく、自由な校風です。

上智大学の系列校です。

2023年、東京大学の合格者数は46名。

 

四谷大塚の合格可能性50%偏差値は62です。

 

東海道本線大船駅から徒歩15分です。

 

6時22分の静岡駅発のこだま号に乗れば、大船駅まで1時間36分です。

 

 

3:浅野中学校
1920年創立。

自主独立の精神で学業、部活動、学校行事でバランスを重視した教育を行っています。

2023年、東京大学合格者数は43名。

 

四谷大塚の合格可能性50%偏差値は60です。

 

京浜東北線新子安駅より徒歩8分です。

7時20分の静岡駅発のひかり号に乗れば、新子安駅まで59分です。

 

 

(2)神奈川御三家を目指すのはあり?なし?

 

 始業時間と新幹線の時刻表の関係で、浅野中学と、聖光学院や栄光学園は静岡駅を出発する時間が1時間ほど異なっています。(ホームページに登校8時35分と書かれているので、この時間で計算しています)

 

 7時20分の静岡駅発なら許容範囲内なのではないでしょうか?

 

 6時22分発の新幹線に乗らなければならない聖光学院や栄光学園は通うのに少し負担が大きそうです。しかし、不可能というわけでもないと思います。

 

 ただし、静岡の小学生にとっては神奈川御三家に合格するのは非常に困難ですから、よほどの努力が必要です。

 

 通学時間を有効に活用できなければ、授業についていくのが難しくなります。

 

 いくらいい学校とはいえ、下位に沈んでしまえば学力は伸び悩んでしまうでしょう。

 

 メンタルをやられてしまうリスクもあります。

 

 チャレンジするかどうかは家族でよく考えるとよいと思います。

 

 

(3)静岡市の中高一貫校が充実してほしい

 

 静岡市の成績優秀な小学生は以下のコースの中から選択すると思います

 

①静岡大学附属中⇒静岡高校

②東京や神奈川の中高一貫校を目指す

③静岡市内の私立中高一貫校を目指す

④地元の公立中学⇒静岡高校

 

 静岡市の成績優秀な小学生は①の「静岡大学附属中⇒静岡高校」のコースを目指すのが一般的だと思います。

 

 ただし、「静岡大学附属中⇒静岡高校」のコースは中高一貫校ではないのでカリキュラム上で中高一貫校に比べて不利と言えます。

 

「東京や神奈川の中高一貫校を目指す」か「静岡市内の中高一貫校」を目指すのかの選択では、「静岡市内の中高一貫校」の進学実績が徐々に良くなってきたとはいえ、十分でないから「東京や神奈川の中高一貫校を目指す」のだと思います。

 

「わざわざ東京や神奈川の中高一貫校を目指す必要はない!」と言い切れるぐらい、静岡市の中高一貫校が充実するとよいと思います。

 

 来年の中学入試では、静岡市の成績優秀な小学生はどのような選択をするのでしょうか?

 

 今年の入試で東京や神奈川の中高一貫校を受験した方は、第一志望に合格されたならそのまま入学すればよいと思います。ただし、志望順位が低い中学しか受からなかったら、静岡市内の中高一貫校への進学とを比較検討してみてもよいと思います。