叱られない為に
雨の降ったすぐ後
公園の池に行く
傘と
新聞紙一枚と
針の付いた釣り糸と
ミミズを持っていく
何食わぬ顔をして
新聞紙の真ん中に予め開けてあった
穴に釣り糸を通し
広げた新聞紙を水の上に浮かべる
釣り糸の端は
指に絡めてボンヤリト景色を見ている風を装う
魚が餌に食う
糸をグッと引いて針に掛かったら
落ち着いて周りの様子を見て
人目が無いなと思ったが早いか
糸をタグリ
一気に吊り上げると
魚は濡れた新聞紙と伴に手元に
新聞紙に自動的に包まれた魚は
鯉だ
そうでないと困る
大きな蓑虫状になった鯉を新聞紙ごと
傘の中に入れて
家に帰る
夕飯になる
むかし
日比谷公園の池で
魚釣りをした
という人に聞いたのですが
今でも何処の公園でも出来るでしょうが
止した方が良いでしょう
叱らない
庭先や
家の道沿いに花を植えて
育てて楽しむ事は今でも何処の誰でもするだろうし
マンションや
アパートに暮らして居なければそうしたいと思う
人も随分入るはずだ
子供の頃
近所にはそういう家が随分と在った
その頃
黙って人の物を盗る事はいけないが
花だけは
盗られた側も黙っているものだ
そういうことがあった
盗るのではなく
採った
そういう余裕があったし
一輪挿しにさして置きたいのか
頭に着けたいのか
ドッチニしても目くじら立てて
綺麗な物を楽しみたい気持ちに
水をさす事も無い訳だ
今でもそうできるだろうか
懐かしのニュース
タイのテレビ局は
定められた基準の中で番組み構成をしなければいけない
CMを除いた放送時間の
7割をニュースに使う
夕方のニュースで
奇妙な生物発見さる!
と言うのが流れた
今日の朝
田舎の高床の家に住む普通の男が
外に出ると
奇妙な生き物が水溜りの中に居た
男はそれを
捕まえ
ガラスのビンに入れ飼う事にしたが
飼い方も判らず
近所の人が集まり
その奇妙さが騒ぎになり
誰かがテレビ局に電話して
その映像と伴に夕方のニューストップになった
何処のTV局も取り上げ
朝のニュース
にも登場し
3日ほど騒いだ
日が経つに連れて其処の家の家族まで画面に顔を
出す様になりお父さんはそれをビンの中から素手で出して
カメラに差し出し
何も食べてはいないが弱りもしない
早く正体を知りたい
そう言った
傍らにはその人の子供が
急に有名になった親父さんと一緒にいる
タイにはふざけたニュース番組は無いから
ずっと昔のNHKの様な
感じだ
ついに国立大学で解剖する事になって
バンコックのチュラロンコン大学へ運ばれた
解剖は公開され
TVカメラが何台もアラユル方向から
据えられ
記者の質問が幾つかあり
教授は答え
手術用のゴム手袋をハメタその脇には
メスやら何やらが用意されていた
三人の学者は暫く覗き込んでいたが
中央の一人が
グッと掴んだ
両手で二つに引き千切った
ザワメク記者たちを尻目に手だけでぐちゃぐちゃにしたかと思うと
骨だと言われてきた白いものだけにして広げた
透明の肉に透けて見えていた白い筒状の軟骨のような物は
実は
平面でそれが筒状になっていた事が明らかになり
三人の学者が再び
じっと見ている
先生!
一体正体は何ですか?
解剖台の上にその白いものを広げると
見覚えのある形だ
教授は言った
熱さまシート
発見者の男の息子が
その前日に熱を出していたことが全国的に報道された
息子が窓から捨てた熱さまシートが
ふやけたので
怪生物ではありませんでした
と言うニュースが
その後二日間流れた
記憶の話
今から十数年も以前の事なのに
ハッキリと覚えている事がある
日本である法律が可決された
それは
広域暴力団の為に作られたものだった
それ以後その世界がどうなって
何が変わったのかはよく知らない
その
法律を取り上げた記事が詳しく英字新聞に
取り上げられていたのだ
そんな事も知らず
衛星版の日本の新聞に目を通す事も無く
プロジェクトの週定例会議に臨んだ
イギリスからの二人のプロマネが
何時もにも増して嫌に嬉しそうにニヤニヤしている
普通
会議の前なドギツイ下らないジョークが一発あって
10分ほどフザケテ
笑いをこらえた所で本題に入るのだった
その日も
モンティーパイソンの幕が開いた
やあ君の国では遂に
Yakuzaの存在を認めたうえに国が法律で保護するそうではないか
世界広しといえど
こんな事は起きそうも無いぞ
意見を聞かせてもらえないか
こちらは何の話か分からない
法律に何が書かれているのかは
イギリスの人から聞いた
何だそんな事か
まったく変だと思うでしょうが
日本では何でもかんでもすぐに法律を作るんだ
そうすると国民がそれを守る
誰でもね
守ってくれれば問題がないと国会は考えているのだろうと思う
だから
変な法律と思われる物もあるのですよ
そうそう
ヤットの事で日本もイギリスやヨーロッパのマネをして
サッカーのプロリーグが本格的に動き始めるんだ
今国会で審議されている法律というのは他でもない
サッカーに関するものだよ
それは
サッカー場にピストルを持ってきてはいけない
と言うのと
サッカー場に火を点けてはいけないというものなんだ
スタジアムを燃やすと法律に触れると言う事にするんだそうだ
馬鹿みたいだけど
そうすると
日本人はそうしない
日本人は何でもカンデモ西洋人のマネをするんだ
ツマリこの法律案もイギリスのマネだと思うが
そうなんでしょ
言い出した本人は恥ずかしそうに真っ赤になって困った
隣のもう一人は
大笑いで
大喜びで
さて会議の始まりとなった
社会が違うとひとつの事の受け止め方がぜんぜん違う
取り締まればいいもの為に
こうしていればいいですと言う法律は作る必要は無い
多くの国の人はそう考える
8月15日は
一年に一日しかないけれど
終戦、敗戦、と言う角度から平和を願う国も在れば
勝利の記念日の国も在り
開放記念の祝いの国もあり
そういう国では他国による支配を憎む事を再認識する日でもある
立場が違い
体制が違い
教育が違い
感情表現が違う
何があっても此方の視線だけで物は言いたくない
だめです
今年のドリアンは
まずい!
てんで不味い
タイのドリアンというのは東南アジアで
一番美味いはずなのだ
この辺の国の人がタイに来ると先ず
ドリアンに手を出すらしい
仕事に打ち合わせで彼方此方に飛んだ時に
今はドリアンの季節だ
どうだ
ドリアン
と
よく聞かれたのでした
乾季に実を付けはじめるドリアンは
その時期に雨に当たると
一雨毎に不味くなる
去年から今年にかけての乾季は
雨が降ったらしい
らしいと言うのはその時期
私は日本に居たからで
こちらに帰って来て先ず食べ様と思っていたのが
ドリアンだった訳で
戻ってすぐに時期が早い分だけ少し高いドリアンを
気にせず一つ買った
そうはいっても
キロ当たり30バーツくらいだった
タイシテ美味くも無い時期なので
贅沢は言わず
3キロほどのドリアンでお腹一杯にして
とりあえず満足し
この時期を待つ事にしたのですが
一番安く一番臭いと言われ一番おいしい
チェニ
という種類にお目に掛かれない
数年前からいやな予感がしてはいたのですが
高級種の
モントーン
というのが市場を取ってしまったらしい
更にその上を行く高級な
何とか云うのが増えて
匂いすらしないのでいかんのです
もう今年は駄目です
何を買っても
雨に当たったドリアンしかないなら
ぜんぜん駄目なのです
ドリアンが好きな人は
タイに来てはいけません
ほう
そこで息が切れて、ぺタのこせませんね。
何でしょうね
来て良かったなと思ってもそう云えませんね
ぺタ返しだけをしないので、キチンと読みたいのにそれも間々成りませんね。
伝えたのですが
ドウナルノですかな
待ちます
裸眼と小切手
ポテトチップスの
袋の中に
当りがあるぞ~
というようなコマーシャルが昔あって
その時は
100万バーツの小切手が入っている筈だった
そういうコマーシャルをしていたし
袋にも
小切手の絵なんぞが印刷されていた
ひっくり返りながらビールとチップスで
本を読むのが寝る前の日課で
本を読む時はメガネを外すのがいつもの事で
パンパンに膨らんだ袋なのに
少ししか入っていないチップスが終わりかけたとき
何か硬いものが手に触った
ガムの半分ほどのごく小さい厚紙で
横長に二つ折りになっていたので
広げて見たら
芥子粒よりはやや大きな文字で何か書いてあった
その小さな紙のビッチリと書かれた文字は勿論タイ語で
読むのも面倒だし
読むなといっている位小さいし
小切手入ってないかな~
などと思いながら捨てた
3日ほど後に
テレビを見ていたら
太った田舎の普通のおばさんが
当たったよ~
ほんとに入ってた~
と大喜びする
チップスのコマーシャルが流れた
へ~
本当にそんなことしていたのかい
皆あんなの嘘だって言ってたのにな
と思って見ていたら
ちっちゃい紙を持っている
まさか!
と思ったらまさかで
二日前
自分が100万バーツ捨てた事を知ったのでした
確かに20バーツのチップスを売る為に
100万バーツ当たりますなんて
CMに信憑性があるのか無いのか解らないが
何だったんだろう
タイの活字はどこまで小さいのが在るんだろう
それを読む人の視力ってどんなだろう
と思うのです
私の視力はタイで計ると
135だそうで
さほど悪くは無いそうだ
普通はどんななのかと聞くと
それは解らない
視力を計る必要のある人はよく見えないから計るのだ
だそうだ
日本に帰ると私は
裸眼で0,2になる
性分
オリンピックという題で
以前に書いた事があるのでまたオリンピックと言うのもな
とは思うのですが
いよいよですが
気の毒なのは
参加する
または
参加しなくてはいけない選手で
嫌われそうなのは開催国で
国民は如何にか出来ても
世界は如何にか出来る筈がないという事を解っていない
開催国で
自らの手で自らの面子を潰す羽目に陥った
事になるかもしれない開催国が気の毒です
この大会を期に
開催国を訪れたくなる人が
激減し
民間レベルでは孤立し
嗚呼
なぜこんなに悲観的なのでしょう