記憶の話
今から十数年も以前の事なのに
ハッキリと覚えている事がある
日本である法律が可決された
それは
広域暴力団の為に作られたものだった
それ以後その世界がどうなって
何が変わったのかはよく知らない
その
法律を取り上げた記事が詳しく英字新聞に
取り上げられていたのだ
そんな事も知らず
衛星版の日本の新聞に目を通す事も無く
プロジェクトの週定例会議に臨んだ
イギリスからの二人のプロマネが
何時もにも増して嫌に嬉しそうにニヤニヤしている
普通
会議の前なドギツイ下らないジョークが一発あって
10分ほどフザケテ
笑いをこらえた所で本題に入るのだった
その日も
モンティーパイソンの幕が開いた
やあ君の国では遂に
Yakuzaの存在を認めたうえに国が法律で保護するそうではないか
世界広しといえど
こんな事は起きそうも無いぞ
意見を聞かせてもらえないか
こちらは何の話か分からない
法律に何が書かれているのかは
イギリスの人から聞いた
何だそんな事か
まったく変だと思うでしょうが
日本では何でもかんでもすぐに法律を作るんだ
そうすると国民がそれを守る
誰でもね
守ってくれれば問題がないと国会は考えているのだろうと思う
だから
変な法律と思われる物もあるのですよ
そうそう
ヤットの事で日本もイギリスやヨーロッパのマネをして
サッカーのプロリーグが本格的に動き始めるんだ
今国会で審議されている法律というのは他でもない
サッカーに関するものだよ
それは
サッカー場にピストルを持ってきてはいけない
と言うのと
サッカー場に火を点けてはいけないというものなんだ
スタジアムを燃やすと法律に触れると言う事にするんだそうだ
馬鹿みたいだけど
そうすると
日本人はそうしない
日本人は何でもカンデモ西洋人のマネをするんだ
ツマリこの法律案もイギリスのマネだと思うが
そうなんでしょ
言い出した本人は恥ずかしそうに真っ赤になって困った
隣のもう一人は
大笑いで
大喜びで
さて会議の始まりとなった
社会が違うとひとつの事の受け止め方がぜんぜん違う
取り締まればいいもの為に
こうしていればいいですと言う法律は作る必要は無い
多くの国の人はそう考える
8月15日は
一年に一日しかないけれど
終戦、敗戦、と言う角度から平和を願う国も在れば
勝利の記念日の国も在り
開放記念の祝いの国もあり
そういう国では他国による支配を憎む事を再認識する日でもある
立場が違い
体制が違い
教育が違い
感情表現が違う
何があっても此方の視線だけで物は言いたくない