『ノマドランド』(2021)なぜか今頃2024/③私の入院クロニクル | アディクトリポート

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③私の入院クロニクル

 

【過去記事アーカイブ】

【入院歴一覧】
  1. 2012年6月26日〜7月17日 糖尿病教育入院
  2. 2013年(月日不明)左目の糖尿病網膜症の水晶体の濁り取り
  3. 2014年7月3・4日 大腸ポリープ切除
  4. 2014年7月15日〜23日 右目の糖尿病網膜症の水晶体の濁り取り
  5. 2021年8月26日〜9月15日 新型コロナウィルス羅漢
  6. 2022年 胸部リンパ節の検体摘出
  7. 2023年 大腸がん切除手術
  8. 2023年 左目白内障の治療
  9. 2024年6月1日〜6月5日 不整脈のカテーテルアブレーション
この記事では、⑤2021年8月26日〜9月15日 新型コロナウィルス羅漢について。
 
2021年と言うと、1年遅れた東京オリンピックと、
遅らせた原因の新型コロナウィルス、
並びにコロナワクチンの蔓延に振り回されていた。
 
2002年にクリエイターへの志を立てるも、
その試みはことごとく失敗。
だい92
 
「あと一歩で」まで行きついても判で 押したように必ず挫折で、

 

 
ことごとく気力が萎えることの繰り返し。
 
仕方なく生存のために派遣会社に登録して日雇い仕事に明け暮れた。
 
2021年の前半は、東武動物公園駅から専用バスで向かう野田のとある施設内で
PCR検査キットのパッケージ組み立て作業が(たしか)7月初旬まで。
 
それから春日部市のオリンピック記念グッズの配送基地で働いて、
その勤務中の土曜日(8/28?)に咳(せき)が激しく、
検診のつもりで、かかりつけの獨協医大(埼玉医療センター)に出向いた。

土曜は休診で、新型コロナの検査もやっていないと言われ、
地元の内科医院に予約時間まで獨協医大から取ってもらい、
そこで仕方なく検査を受けたらコロナ陽性だった。
 
するとどうなるかと言うと、
なんとその地元内科から救急車で、
同じ日に獨協医大に逆戻り転院することに。
「なんで二度手間、三度手間で、一度行ったところに逆戻りなんだよ!」
とは思ったが、勤め先には手持ちのスマホから連絡し、
病床に運ばれてからは眠り込んでしまい、
それから数日、意識がなかったらしい。
 
気がついて最初に出た食事は味がせず、自分がコロナにかかっていることを実感した。
体が弱っているのをわかったのは、久しぶりの食事のはずが、病院食の粗食、わずかの量でも完食できなかったから。
 
ベッドに横たわったままで看護師に任せきりの状態だと、
把握している状況が現実なのか幻覚なのかわからない。
 
黄色と紫の硬質な格子(市松模様)タイルの壁に囲まれた部屋で、
男性ナースの介護を受けると、
居心地の良さよりも悪さと窮屈さを感じてしまう。
 
喉が渇いて水をもらった時、パック式の小さな容器が宝物のように感じられたが、
とにかく完全受身なため、勝手に水道水を飲んでいいのかもわからず、
体を起こして手を伸ばすこともできないため、なにしろ喉の渇きには悩まされた。
 
たっぷり睡眠ばかりを取っているため、深夜には空腹も手伝って眠れずあらぬ幻覚を見ていた。
夏季の入院でも冷房完備だったが、しっかり布団がけの暑苦しい思いもあってか、
なぜか鶏卵用の孵卵室に閉じ込められているんだと長く思い込んでいた。
 
隔離病棟の病床に釘付け状態で、
移動しているはずもないので、
タイル張りの特別室とか孵卵室は幻覚でしかなく、見渡せる部屋を仕切るカーテンの黄色い市松模様の誤認だったんだと快方に向かった入院中に気づく。
 
松岡茉優に深層心理で影響されていたらしく、

全く音楽の素養のない自分なのに、
なぜか幻覚の中では韓国籍?のピアニスト?で、強豪ライバルと対決姿勢だった。
 
 
わけわかめ。
 
とにかくなにしろ体が動かせないため、
唯一できる抵抗行動は歯ぎしりだけ。
 
コロナ病状を詳細に記録すべく、
食べたものの数値(成分表?)をパソコンに打ち込む幻覚を見ちゃいるが、
体を動かせない状況は把握しているので、
手ではなく舌先で幻のリストを操作していた。
 
ところが次の日の定刻になると、「お食事です」となんの記録もチェックもつけてなさそうに配膳されるので、
幻覚との落差に「あれえ?」と戸惑う。
 
幸い、自分は快方に向かいつつ、病院は具体的にどんなコロナ治療を受けているのかは全く不明。
アビガン今ならイベルメクチン)が投与された風でもなく、

 
聞けば医師も看護師もワクチンは打っているとか。
ダメだこりゃ。
 
ワクチンはやばい、当時は菅義偉(すが・よしひで)の政権下で、
どうにかしなければ、
告知せねばと思っても、どうにも動きようがない。
 
緊急入院だったから病床にパソコンを持ち込むことなどできるはずもなく、
持ち歩いていたスマホが手元にあるだけ。
 
獨協医大に入院歴があるので、緊急連絡先は病院近くに住む9歳若い妹という体制は整っており、そこからスマホ充電器が差し入れされた。
 
以前は院内のネットWi-Fi環境は未整備だったが、
2017年だかに父が手術入院した頃には一般開放されており、
持ち込んだスマホは自動接続されたため、
「Wi-Fi接続でこれだけギガ節約できました」表示を頻繁に見かけた。
 
こういう状況下のためやむを得ず、スマホ閲覧で広めた方がいいと思うアメブロ記事だけをリブログ。
 
8月と9月を病院内でまたいだため、
月末の月刊ウルトラマンリストの更新も当然遅れた。
 
2024/6/14の「Ultraman: Rising」(米Netflix)のウルトラマン(※初代ウルトラマンのバリエーションで眼光がブルー)は、3DCGアニメのキャラなため、実写版準拠の「月刊ウルトラマンリスト」に掲載予定はなく、中断久しい「アニメのウルトラマンリスト」に掲載予定。
 
はてさて、このコロナ入院については語り出すとキリがないし、
この経緯だと8月28日の土曜日に入院したはずが、
記録では26日の木曜からだったり、
妹が克明に病状を書き留めてくれていたnote記録とも、
また当時に記した記録とも記憶・情報が錯綜して微妙に異なっており、
わずか3年前の出来事かつ、自分の人生の重大な転機のことでさえ、
これほど曖昧なことに愕然としている。
 
そんな状況の中、
あえて『ノマドランド』のレビューまで含めるのは、
コロナ入院直前の劇場公開を見逃したままの本作が、
(フォックス)サーチライト作品だった縁で、
ディズニープラスで配信中なのを見つけ、

『スター・ウォーズ:アコライト』
のためだけに料金払いはもったいなさ過ぎる!
と、3年おいてようやく鑑賞。
 
2021年3月26日から劇場公開され、第93回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞を受賞したことに注目しながら、結局上映スケジュールに都合がつかず未鑑賞だった。
 
アカデミー作品賞受賞作では、
年ごとにアタリハズレが激しく、
近年では『オッペンハイマー』はアタリ!
『エブエブ』は(我ながらしつこいが)アカデミー賞最大の汚点で大ハズレ!
この経験から、いまだ未見(※重複表現?)の
『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)
とか
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)とか、
 
 
コワくて観られません!
 
『ノマドランド』(2021)なぜか今頃2024

 

本作で主演女優賞を3度目の受賞というフランシス・マクドーマンドだが、

私が印象に残っているのは、『スタンドアップ』(2005)で、

疲弊した人物を演ずるにはこの人しかいないといった、くたびれた険しい表情に、

「美人だけがアメリカ女優じゃないんだな」と感じ、

それから12年後の『スリー・ビルボード』でも、

この人でなければ演じきれない役をこなしていた。

 

『ノマドランド』もまた、身につまされまくる話で、

「こんなはずじゃなかった」という晩年を迎える人のなんと多いことか!

「無計画で自暴自棄な生活を送ってきたツケが回ってきただけでしょ」なんて思うなかれ。

最初はAmazon倉庫の最底辺で喘ぐ労働者の悲哀を描く映画かと思ったらさにあらず。

登場人物全員にほだされ、共感しかない濃密な上映時間108分。

 

入院前のあの時期に見なくて良かったかもしれない。

 

同じディズニープラスで「アコライト」に浪費する時間があったら、

未見の方は『ノマドランド』に時間を割く方をオススメします。