『ウルトラセブン 4K 庵野秀明セレクション』 | アディクトリポート

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『ウルトラセブン 4K 庵野秀明セレクション』

2023/11/30 TOHOシネマズ錦糸町オリナス スクリーン5 C-11
 
本イベントは、11月25日から26日に行われる円谷プロダクションのファンイベント「TSUBURAYA CONVENTION 2023(ツブコン)」の連動企画。
「ウルトラセブン」放送55周年記念の締めくくり企画として、「マックス号応答せよ」「狙われた街」「ウルトラ警備隊西へ」前後編がピックアップされた。
 
11月の最終日、円谷映画祭2023 PART1も最終日。
この記事(『ウルトラセブン Legend』)へのレスで、
がしゅん
とっても残念だ
こっちで
やってくれないかな―――
埼玉県でも上映はないですが、我が地元、草加市は都内足立区と隣接してるので、近場の錦糸町オリナスで鑑賞。
目当ては出来もよく感動作だった『ウルトラセブン Legend』を最終日に再鑑賞することでしたが、
 
また「ウルトラセブン」が持つ魅力を、当時のキャスト、スタッフ、関係者のインタビューで解き明かすドキュメンタリー「ウルトラセブン Legend」も楽しめる。
 
白井美也子 
『Legend』のほうは、
ADDICTOEさんのように、映像作品の制作・メイキングに興味がある方にとっては、興味深いだろうと思います。
関係者のナマの証言が取れるのも、いつまでかというこの時期に、タイムリーな企画と言えましょう。

私は残念ながら見に行けなさそうです。当地の映画館では上映回数が少なく、昼間にしかやっていないため、都合が付かないので
そのうちツブイマ配信やDVDが発売されることを期待。
上映時間が最終午後9時からだったため、それまでの時間つぶしのためにも、
庵野秀明セレクション 4K「ウルトラセブン」を午後3時45分から鑑賞。
 
4Kのほうだけは見まして、
アンヌがお守りをくれたのはゴドラ星人回だったか、と復習しました。
さて、こちらの私の感想は?
 
庵野秀明セレクション 4K「ウルトラセブン」

第4話「マックス号応答せよ」

  • セブンが等身大と巨大化を自在に変化(へんげ)。ゴドラ星人(声:小林恭治)も同形態で同じスーツを使い回しながら複数の個体が登場。舞台も海底、宇宙、警備隊基地内と目まぐるしく移り変わる意欲作実験編。
  • 音楽の使い方もパターン破り。後にゾフィーのテーマに転用される劇伴音楽が、能天気かつ場違いで高らかに鳴り響く。でもってこの曲って、主題歌の別バージョンで、ゾフィーのテーマの部分って間奏なんだよね。

2020/09/19

  • 4Kの効果は、主に俳優陣の歯並びで顕著だった。まさか出演者も55年後にこんな見方をされるなんて思いもよらなかっただろう。
  • 謎の女役の水上竜子は白いワンピは有名だが、赤いパンストを履いているのに今回初めて気づいた。

ごどらん

今だったら吹石一恵(左枠内)に演じて欲しいね。いや、演じないって!

 

第8話「狙われた街」

 

  • 実相寺昭雄テイスト炸裂の超異色回だが、 松本人志もご執心なのが示すごとく「セブン」と言えばこの回を挙げる人も多い。

2014/10/01

  • 冒頭から不思議だったのは、55年前でコロナでもないのに通学(下校?)時の小学生たちがアゴがけとは言えマスクをしてたこと。これは架空の街、北川町が川崎市の工業地帯を舞台にしていて、当時は大気汚染が社会問題だったためだったんだと『ウルトラセブン Legend』の再見で、撮影時を振り返る森次晃嗣氏の証言で明らかになった。
  • あとでパカっと割れてメトロン星人のメガネ型円盤が出現する(当時の典型的な集合住宅事情の)木賃アパートは、「よくぞ見つけて来たな」感満載のうらびれた風情(ふぜい)だった。でもってアパートの外観を囲う塀(へい)には、「大小便(禁止)」の黒い縦書きがあるが、すぐにアンヌの背中(尻)に遮(さえぎ)られてしまう。

※画像はこちらより

※画像はこちらより

  • 「セブンの設定年代は製作時から20年後の1987年(と書籍などではされているが、劇中では明言されていない)」「円谷家はクリスチャン」「海外マーケットへの売り込みもあるため、日本風土を特定するような情景撮影は好ましくない」等々の暗黙の制約をことごとく破ったのが実相寺昭雄監督。

2017/11/19

 

第14話「ウルトラ警備隊西へ 前編」

  • 外国人俳優、マービン・ウェップ(演:テリー・ファンソワーズ)役とドロシー・アンダーソン(演:リンダ・ハーディスティー=国際演技者紹介所に所属していた上智大学の留学生)役は、それぞれ山田康雄と牧野和子が吹き替え。一応口の動きには合っているので、演技者も日本語セリフを喋ってはいたらしい。
  • ポインターは大型車で、ウルトラ警備隊の6人全員が前列に3人、後列に3人乗り込める。モロボシ・ダンだけがポインターから降りて六甲山防衛センター(架空の施設で、外観は京都の国際会議場/ロケ撮影の許可が降りず芦屋市役所で撮影)とは別場所でセブンに変身する過程は描かれず唐突。
  • 4機分離・合体の〈ぺダン星人のロボット〉キングジョーが素晴らしい。宇宙竜ナースもそうだが、技術のつたない当時にこれを実現するという、そのクソ度胸!

第15話「ウルトラ警備隊西へ 後編」

  • 14・15話の両エピソードで特筆すべきは、ほぼ完全新調のタイプEスーツ(マスクのみタイプC)で、細身の体型も相まって実に美しい。

タイプE(菊池英一ウルトラセブン)

  • 制作第17話、第18話で使用された専用スーツで、アクターの菊池の体型に合わせて新調されたものだが、マスクは"TYPE-C"が付けられていた。