路線変更に順応するSWユーチューバー | アディクトリポート

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路線変更に順応するSWユーチューバー

 

今週のスターケースチャンネルは、またしても私の出番はなし。

 

近頃、再生数がイマイチ伸び悩んでるので、

チャンネル新規登録者数や視聴回数を増やすためには、

新番組、新展開が不可欠。

 

そこで新シリーズが今回登場。


2,600 回視聴 2023/07/15

 

私のシリーズとは毛色が全く違うが、

自分の担当番組「ココだけの話」は編集にも時間と手間がかかるため、

編集スタッフにも過重な負担がかかるから無理強いできない。

 

編集も自分じゃできず、

そもそも自分の個人チャンネルじゃないんで、

水曜日に新設された、

収録音声ダラ流しの「ここらじ」で満足するしかないが、

その場合、後日従来のような切り抜き再編集版+テロップ+補足画像付きの公開は、週2公開ペースだととうてい望み薄。

 

そのため「ここらじ」の画像や説明補完は、

このブログで引き受けるしかない。

 

というわけで前回の補完の続きを、今回もやるわけですが、

 

1,495 回視聴 2023/07/12

 

前回は動画の紹介だけで画像補完はしてないので、

先取り編集(切り抜き)版の続きから。

 

さていざ、どこを画像補完するかと考え、

ジョー・ジョンストンが変遷を重ねた、AT-ATのデザイン画を、

13年前のこの記事(キャラクター・エイジ VOL.05〈その3〉・2010年11月30日 )から再録・一部編集。

 

ジョンストンのAT-AT設計の出発点は、シド・ミードの1950年代のイラストだったため、

ミード

↑上がベンチ状になっていることから察するに、スキーリフト代わりの乗物のつもりで、デザインされたのではないでしょーか?

元ネタ隠しの意図もあって、プロポーションを大幅に変更。

じつぶつ

横方向に圧縮され、脚の幅は、思いっきり薄っぺら。

sobie

さんさ

この脚幅の薄さにこだわったジョンストンはだから、フロリダディズニーワールドの、ぶっとい脚の巨大AT-ATが、大キライだとか。(ドン・ビーズから聞きました)

ふろりだ

↓「なんちゃってメタボAT-AT」君(左)。

nannchatte

で、『帝国』スケッチブック(デザインイラスト集)の表紙にまでなった、このAT-ATのデザイン。

sukechi

一見完成に見えるのに、ジョンストンは頭部のデザインを何度もやり直し。

あたな

↑スケッチブック表紙と同デザイン。これでも暫定。
1978年11月16日の日付あり。

hora

↑こちらは3日後の、1978年11月19日の日付。

周囲は「もういいんじゃないの?」と思っても、

ジョンストン本人は突き詰めをやめず、

koreyo

ようやくこの最終デザインを完成させた。

もちろん立体モデルは、完全にデザインと同形ではないが、

mikuhaku

空前の忠実度で、画稿に肉薄!

nikuhaku

 

また関連記事のこれ(スカウト・ウォーカーの変貌/まつわるエトセトラ〈その4〉・2015年06月07日)も再録。

 

さて、
『帝国』のスカウト・ウォーカーがチラ見出演だったのは、
デザインがパクリだった後ろめたさからでなく、
単に技術的な問題だった、
——というところまでは話したが、
そもそもウォーカー(歩行兵器)に関しては、
四脚型のAT-ATからして、
デザインはパクリが前提で、企画が進んでいた。

というのも、当初は帝国軍の地上兵器=タンクは、
ありきたりのキャタピラ式にして、

ibisa

ロケ地ノルウェーの陸軍車両を借り受け、
帝国軍チックに飾り立てるつもりが、
その案は立ち消えに。

キャタピラ式には、すでに1作目のサンドクローラーがあったのも、
取りやめになった理由の一つでは?

なさ

↑5連タイヤ式のデザイン案は、
87年以降にゲーム会社WEG(ウエストエンド・ゲームズ)に、
「ジャガーノート」と命名され、
『エピソード3 シスの復讐』(2005)で、
クローン・ターボ・タンクとして、25年後にようやく映画に登場。


2009/08/18

 

 

 

 

 

 

 

どうにか大型獣を模した歩行式に落ち着いた頃には、
歩行機構を模索する時間の余裕はなかった。

というのも、メカの歩行をどう実現するかは、
※当時、CGと言う手段はありませんでした。
●ストップモーション(コマ撮りアニメ)

↓左は、AT-ATの設計と量産も担当したジョン・バーグ。右はコマ撮りアニメの名人、フィル・ティペット。

しんくろ
——以外に、
●実際に歩行するロボットの開発
も検討されていたので、
いずれにせよ、
ホントに機能するメカニズム(作動機構)が要求された。

となれば、ゼロから歩行機構を考案するゆとりはとてもないので、
既存の歩行メカの、“まともで由緒正しい”デザインを借りるしかなく、
脚部は、シド・ミードのデザインを、まんま拝借。
 
↓『USスティール社 実現するかも知れないメカファイル』(US Steel - Portfolio of Possibilities 1969)より。
22211
↑足と脚、関節の比率も、卑屈なまでにミードのメカに忠実な側面デザイン図。
 
ボディは、『宇宙戦争』の表紙イラストが発想の原点だった。
恐らくはバッタを模したと思われる、
バージル・バーネット(Virgil Burnett)画の、1962年版『宇宙戦争』の表紙
くろい
これを指摘したのは、私以上にSWのパクリネタ追及に執念を燃やす、デンマーク出身で現ニューヨーク在住の、マイクル・ハイルマン(Michael Heilemann)
 
どんな形でもかまわない宇宙船をデザインする時は、
デザイナーの意地もあり、
絶対盗作しなかったジョー・ジョンストンなのに、

ねろ
ミレニアム・ファルコンは、完全なジョンストンのオリジナル。
 
ことウォーカーに関しては、
パクって当然と考えてしまった原因は、ここにある。
 
元ネタになったシド・ミードのデザイン画については、
14年前にこちら(LFL訴訟の行方(6)ウォーカー裁判〈後編〉2009年08月12日)でも詳解した。
 
 1950年代後半、インダストリアルデザイナーのシド・ミードは、自分のデザイン集をクライアントに示すファイル(ポートフォリオ)を作成し、それには同時期に複数のパターンがあった。収録されているのは近未来風の乗り物のイラストだが、
スタイル

そのうちの1枚に、これが含まれていた!
雪の日

↓シド・ミード版「ウォーカー」のくるぶしの可動機構と形状は、劇中のAT-AT(上)よりも、検討段階のデザイン(中・下)に色濃く引き継がれている。
くるぶし
 
というところで、今回の画像補完はおしまいです。