『マンダロリアン』チャプター24「帰還」+シーズン3総括 | アディクトリポート

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『マンダロリアン』チャプター24「帰還」+シーズン3総括

 

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放送から日を置いてのレビューになったのは、
今回がシーズン最終話で、もうこれ以降は新チャプターに追われて間に合わなくならないため。
 
それともう一つの理由はざっと以下の通り。
 
私は「マンダロリアン」に関しては、
シーズン1(2019ー2020)では、
古くからのSWファンが思わず頷くあれやこれやの要素の復活に感心、納得。
しかしこれの源流は、2014年10月3日 - 2018年3月5日にアメリカで放送・配信された
『反乱者たち』で先駆けられていた。
↓実写映画劇中のタイ・ファイターと、
「反乱者たち」(中)のタイ・ファイターのコクピットモジュールと翼の比率は異なり、
↑旧ケナー社のタイ・ファイタービークルトイ(下)に準じている。
↓「反乱者たち」のスター・デストロイヤーの大掴みなディテールは、
↑mpc社(再販はAMT/ ERTL)のプラモデルのディテール省略を模している。
↓劇中のK79-S80 インペリアル・トループ・トランスポート(2014)の元ネタは、ケナー社のインペリアル・トループ・トランスポーター(1979)
↓「マンダロリアン」より5年も前に先例があったわけね!
なので『マンダロリアン』は5年も後に「反乱者たち」のルック(外見・見映え)を実写でなぞり直しただけ…だったのかも知れない。
 
シーズン2(2020−2021)については、
『スカイウォーカーの夜明け』(2019)以来、SWを映画館で観る機会がなくなってしまったが、
代わりに新作実写作品は配信で観るという視聴体制がすっかり定着した。
 
最終章では話は意外な方向にそれ、
そのままではシーズン3につながらないため、
中継ぎ的に「ボバ・フェット」(2022)が展開。
 
これを迷走と受け止め、
「またディズニーSWがやらかした」と揶揄する声も聞こえたが、
私はファヴロー前と後を明確に分けており、
実写配信には不満もなければ信頼も寄せているが、
この「ディズニーSW不振・不信」および「ファヴロー作品にさえ懐疑的」の元凶は、
それまでの作品を送り出した責任者が非を認めず頑なに留任しているからなのだが、
どうやらこの暗黒面からのゴリ押しが、ファヴローをも苦しめ続けてもいたようだ。

2023/04/23
34:05あたりより。
 
失敗作を生み出すクリエイターを重用し、
有能なクリエイターに限っていったん採用されてもすぐに解雇。
 
これではせっかくSWに起用されても、
「どうせ途中で解雇でしょ」と見透かされて、
誰も本腰を入れて取り組めない。
 
KKの起用の判断基準はもっぱら興収と世間のウケで、
この人に創作的判断が全くつかないことも示されている。
 
この人の罪状は、無責任の一語に尽きる。
 
『ワンダーウーマン』(2017)がDC映画を盛り返したからと
監督のパティ・ジェンキンスを『ローグ・スコードロン』監督に起用しながら、
次回作『WW84/ワンダーウーマン 1984』(2020)の興収と世評が思わしくなかったために、
この企画は立ち消えに。
 
同じことが頻繁に繰り返され、
『ゲーム・オブ・スローンズ』のデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイス起用もたち消え。
MCUの立役者ケヴィン・ファイギが主導、
脚本家マイケル・ウォルドロンも声がけされるも一向に進展せず。
 
スタッフを簡単に首切りするのが無限回繰り返されるのは、
解雇を決める本人だけは、どんなヘマや決断ミスを繰り返しても解雇されない立場にいるから。
 
誰も訴えないのかと不思議だったが、
 
こうした騒動続きの中、
『マンダロリアン』シーズン3最終話チャプター24は、
表向きはそうしたゴタゴタを感じさせず、
視聴者に満足に視聴してもらえたんだからさすがである。
 
今回は遅くなりましたがこの辺で。