『キャシアン・アンドー』第7話雑感 | アディクトリポート

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『キャシアン・アンドー』第7話雑感
当初に聞いてた話だと、
『アンドー』シーズン1は12話構成で、
6話区切りで話が1年進むとあったので、
今回の第7話は、
「1年後」と冒頭に出て、話がポンと飛ぶんだと予想してた。
 
ところが!
 
しっかり前回の続きから話は始まり、
いつもながらのスマホ視聴で、
半分あたりで寝落ち陥落。
 
いや別に、1〜3話のようにつまらなかったわけじゃありませんよ。
 
そこで目を覚ましてから、寝落ちしてしまったあたりから再挑戦。
 
今度こそ最後まで試聴しての感想は、
これは全7エピソード中、最高傑作かもしれない!
と言う、予想を大きく覆す印象に一変。
 
そりゃあ最大の見せ場といえば、
前6話に軍配をあげはしますが、
取り締まりに出動して空中をかすめ飛ぶプローブ・ドロイドだとかには、
『ハン・ソロ』(2018)も、
こうやってくれりゃよかったのにと思わされたし、
『ローグ・ワン』(2016)で
初登場したK-2SOと
 
同タイプのドロイドが出てきはしたが、
気に入ったのはそこじゃない。
 
「オード・マンテル」の名前だとか、
『新たなる希望』(1977)以来、
実に45年ぶりに、実写で登場のウルフ・ユラーレン
ーーとかもあるけど、私の感心したのはそこじゃない。
 
これはもう、『フォースの覚醒』(2015)の頃から感じていることだが、
架空世界のファンタジー作品だって、
現実世界と無縁の絵空事で埋め尽くさず、
それを観る観客が置かれている環境が抱えている社会問題に触れないままでは、
無責任すぎるのではないだろうか。
 
その意味で『フォースの覚醒』には、
祖父(ダース・ベイダー)の大罪を正当化し、
その遺志を引き継ごうとするバカ孫(カイロ・レン)の姿が、
偶然だとは思うが、どこぞの国の政治家の系譜と重なって、
その同時代性には一目置いた。
 
『アンドー』も偶然だろうか、
圧政と暴挙にあえぐ民衆から反乱行動が起きると、
権力側はますます締め付けを強めて、
恐怖心に萎えた民衆は、反乱行動を控える道を選ぶ
ーーと言うのが、またしてもどこかの国で現在進行形の実情に重なっていて驚いた。
 
もう少し具体的な実例を挙げれば、
以前は頻繁にリブログしていたリチャード・コシミズ氏、
国葬前にアップしたブログがことごとく削除。
 
そこで同氏が訴えていたのは、
国葬を政府側が自作自演のテロ行為で脅かし、
これを根拠に政権が一気に改憲と反政府的活動の制限に結びつけると言うもので、
まさに『キャシアン・アンドー』第7話の流れ通りの展開だから戦慄した。
 
たまたま偶然の一致かもしれないが、
作り手が圧政と反乱の現実的な構造を知らなければ紡(つむ)げない物語だから、
なるほどトニー・ギルロイはわかってるんだなと改めて見直した。
 
ついでに思いついたことを(書けるうちに)書いておくと、
私の住む草加市では来たる23日に市長選と市議選があり、
不正選挙で国会議員選を自民のキカワダに負け続けた、立憲民主党のヤマカワユリコが、
立憲を離党して無所属で市長選に立候補している。
 
そしたらこの前の月曜日だったか、
現職の市長をわざわざ「自民・公明」を取り上げて推薦候補として推す宣伝を、
埼玉選出の国会議員、立憲民主党のエダノユキオがやってるのには呆れたね。
 
離党したらヤマカワは敵、
対立と糾弾の対象のはずだった自民公明が味方とは!
 
もちろん自民・公明(維新・参政・統一教会の会報「世界日報」の表紙に載った玉木雄一郎の国民民主)もダメだけど、
立憲民主党だって、野田ブタは自ら率先して国葬に参加したし、
こっちもやっぱり全滅だと感じる今日この頃。
 
今回は以上です。