コメットファイヤーvsスノースピーダー | アディクトリポート

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コメットファイヤーvsスノースピーダー

 

この記事(新たな宿題?)の続き。

 

映画『宇宙からのメッセージ』(1978)

TV『宇宙からのメッセージ・銀河大戦』(1978−79)

コメットファイヤー(ポピニカ名)

2021/08/07

/ファイアー(プラモ名)/アロンorシロー(劇中名)号は

画像はこちらより。

↓海外版もあったそうでオドロキ。

 

『スター・ウォーズ 帝国の逆襲(エピソード5)』(1980)

pannfu

のスノースピーダー(エアスピーダーT-47の寒冷地仕様)

ーーと外形が酷似しており、

映画の撮影時にILMクルーの見学があったという成田三樹夫氏の証言もあったため

パクリはほぼ確実と思われる。

 

ここで改めて、コメットファイヤーとスノースピーダーを並べて比較してみる。

 

↓ポピニカの箱に掲載された、貴重な撮影用ミニチュアの写真

↑閲覧する方は何気なくても、同じ角度で比較写真を並べるのって、

↓けっこうタイヘン。「いきなりそっくりさん」で培(つちか)ったスキルが必要。

↓以前に使用した画像だって、

↑よりふさわしい画像が見つかれば再マッチング。

mpcプラモの完成見本作例

↑ポピニカ↓

↑比較のためにAMT/ERTL2005年再販プラモの左右反転像を使用。

 

↓角度は違えど、両者の内部図解。

 

さてでは、具体的にコメットファイヤー号のデザインがスノースピーダーのデザインに転用された物証を探していこう。

 

ちなみにあなたなら、同じ課題に行き当たったら、

どうやって調査を進めますか?

 

スノースピーダーのデザインは、

ジョー・ジョンストンが自らデザインした、

Yウイングのコクピットモジュールを基本に、

その小改造で済ませたデザイン案が、1978年2月には提案され、

ルーカスの「ワンダフル!」の青字ゴム印も押され、承認されたはずだった。

 

ところが、ラルフ・マクォーリーから別案が同時期(78年2月頃)に提案され、

↓この案では単座(一人乗り)でかなりの小型。

↑どちらも1978年2月1日の日付あり↓

↑複座(二人乗り)案

マクォーリーの一連のイラストも、ルーカスの青字承認スタンプをもらっている。

このデザイン画がコメットファイヤー号に酷似しているわけだが、

↓スノースピーダーのクリンナップ(清書)はジョンストンによるが、

↓マクォーリーの初期案のままで描かれたプロダクション・ペインティングもある。

 

1978年4月29日公開の『宇宙からのメッセージ』は、

1978年2月15日、特撮班イン。東京からのスタッフ30名と京都の20名が加わり特撮スタッフ50名により、同年4月5日クランクアップ。

ーーとのことで、ILMスタッフがこれを見学した場合、

『ジェダイの復讐』(当時邦題・1983)で敵要塞内部に味方戦闘機が潜入するビジュアルの参考には余裕を持って間に合うが、

マクォーリーのデザイン作業は一月前に済んでいるのでまるで間に合わない。

 

だがしかし、

ーーと言うところまででかなり長くなったので、ここから先は次回に続く。