『シン・エヴァンゲリオン劇場版』 | アディクトリポート

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※本日の記事更新により、明日の分と代える予定です。

 

おつとめ

 

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇

2021/3/8 ユナイテッド春日部 スクリーン9 H-14

 

この日も春日部に出かける用事があり、

土曜日に『レイダース』を観たばかりのユナイテッド春日部で、

公開初日の『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』を早速鑑賞。

 

ネタバレはありませんが、

どうしても作品の内容に触れていますので、

先入観を抱かれないように、

本作をこれからご覧になる予定の方は、閲覧をお控え下さい。

 

カルト人気作の評価は難しい。

酷評すると、たちまちシンパが群がり、

「お前は何もわかっちゃいない」と袋だたきに遭う。

 

「エヴァ」ほどの人気作ならだから、

とにかく本当の感想や分析を述べずに、

ひたすら褒めちぎっときゃ事なきは得るわけだが…。

 

という前置きからも察せられるが、

本作もさっぱり感心しなかった。

 

徹底的に、創始者の庵野秀明の我を押し通し尽くし、

観客やファンはコケにされ通しなのに、

なんで称賛、支持、共感、ひいては感謝までされるのか、

さっぱり、ちっともわからない。

 

まず私は、

リアルタイム「ヱヴァ」世代ではなく、

テレビシリーズもそれに続いた劇場版も未見。

 

初体験はようやく、

〈第1作 / 前編〉ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (2007)

で、

〈第2作 / 中編〉 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009)

〈第3作 / 後編〉ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q (2012)

と順調に見続けてきたが、

どれもあまり感心しなかった。

 

第1作と2作の間が2年開き、

第2作と3作の間が3年開き、

第3作と4作の間が9年も開いていて、

テレビ「新世紀エヴァンゲリオン」(1995〜96)からは、

かれこれ26年も経過して、

3度目のトライでようやく完結なんて、

ふつうはクリエイターとして失格でしょう?

 

私は庵野秀明の監督、脚本家としての才能をまったく信用しておらず、

これまた世間では高評価、絶賛の嵐だった、

2016年の『シン・ゴジラ』でさえ、

ふぁいなる

鑑賞体験は不快で、

その後多くの評論集や研究本が出るのを横目に、

「どんだけこいつにヨイショやねん?」

とフシギで仕方なかった。

 

なんで、そんなに甘やかせられるのか?

 

本作も、

前作の続きから話が始まってサクサク展開すればいいのに、

相変わらずの余計な遠回りがたっぷり盛り込まれ、

さんざんもったいぶった結末に、なかなか行き着かない。

 

 

そのため途中で、

「ダメだこりゃ」とあきらめてしまい、

アクビが何度も出て、ほんの一瞬、少し寝た。

 

結局の結末は唐突ではなく、

伏線との矛盾はないが、

特に意外な驚きがあるわけでもなく、

「これしきのことを語り尽くすのに、そんなに作品本数と年数で引っ張るか」

と呆れるばかり。

 

ところがファンは、

これをもってして、

「ありがとう」と☆5つの高評価のオンパレードだから恐れ入る。

 

それと、

本作には明らかに未完成の部分がそのままで公開されたが、

3/8の公開の前に、

1/23公開のはずで、

もっとさかのぼると本来は、

『シン・エヴァ』の公開日が2020年6月27日に決定したことが、

2019年12月27日に発表されたから、

間に合わなかったなんてありえない。

 

ここら辺にも庵野氏のエゴなこだわりが見受けられるが、

さらに問題なのは、

「庵野氏のやることは全て正解」と勘違いして、

バカが真似る(盲目的に同じやり方をコピペする)ことで、

出淵裕氏の「ヤマト2199」の、

未完成で劇場公開するなど、

不可解なやり口の理由が、

なるほどようやく読み解けた気だけはした。

 

これだと、

『シン・ウルトラマン』も、

あんまり期待できないにゃあ…。