![rasuto](https://stat.ameba.jp/user_images/20151023/19/addicto/19/1e/j/o0600063713462782238.jpg?caw=800)
![1ssa](https://stat.ameba.jp/user_images/20160802/20/addicto/50/44/j/o0980055113713365600.jpg?caw=800)
8/1映画の日に。
IMAXの割引始まる
![1111](https://stat.ameba.jp/user_images/20160802/18/addicto/04/23/p/o1940107913713229006.png?caw=800)
最近はIMAX(アイマックス)も割引、
つまり「その日の通常版鑑賞料金」+500円(2D)になったんだね。
※当ブログ調べ=場所により異なります。
映画の日(他ファーストデー)のIMAX館の死にようったら、
ひどいもんだった。
わざわざその日に、
高い金を払って見る人なんて映画館に来ないから、
IMAX館だけガラ空き=稼働率ほぼゼロ状態。
![まるきゅう](https://stat.ameba.jp/user_images/20110126/11/addicto/6e/1f/j/o0800029711006595507.jpg?caw=800)
今や109の専売特許でもないから、
どこかが協定を破って、
「IMAXに割り引きなし」を崩したら、
都内の客は、必ずそちらに流れる。
そんなこんなで、
いつからかは知らないが、
8/1の「シン・ゴジラ」IMAXは、
木場の109では、
一般1500円(通常作品料金+500円)だった。
だもんで人気殺到。
ちょいと出遅れたら、見たい回が完売。
通常版より先に埋まっていた。
他作品との兼ね合いがあって、
妙典のイオンシネマで、
![えれれwsw](https://stat.ameba.jp/user_images/20160802/12/addicto/c1/ad/j/o0450030013712977338.jpg?caw=800)
通常2Dを1100円で観る。
ファーストデーってシネコンによって、
消費税8パー後も、
1000円のまま(109シネマズ)のとこと、
1100円(イオン)のとこがあるんだよね。
で、見終わった感想は、
「これなら、IMAXでなくてもいいや」
もちろん、ゴジラの場面は、
IMAXで見られるなら、それに越したことはない。
だけど、完全にそれと遊離した人間の芝居の方は、
大画面で見る意味も価値もない。
新ゴジラは、ゴジラのヱヴァ化
作品は、庵野秀明が脚本、編集、総監督を務め、
![のろわれた](https://stat.ameba.jp/user_images/20150925/13/addicto/78/f9/j/o0500075013435202837.jpg?caw=800)
「進撃の巨人二部作」でケチのついた樋口真嗣監督の露出を徹底的に控えたとなれば、
当然こうなると予想できたもの。
つまり、ゴジラのヱヴァ化である。
ギャレス・エドワーズの外しまくった『GODZILLA』を、
「昭和のゆるキャラ化したゴジラや、
平成VSシリーズのグダグダと比べたら…いや比べるなんて、相手に失礼」
と言う声には、「そういう比較の問題じゃない」と書いたが、
今回の『シン・ゴジラ』も、
巨匠(笑)樋口大カントクの大ポカ前作
『進撃の巨人』から比べたら見違える出来
なんて、比較するのもどうかと思うし、
これまた、
同じゴジラ映画というだけで、
昭和や平成VSとの比較で語るべきもんじゃないと思う。
本作の特長は、ヱヴァの実写化なので、
登場人物に状況説明の長い説明を押しつけて、
これがクドクドと長ゼリフなため、
テンポアップのために全員スゴイ早口。
『ソーシャルネットワーク』を参考にしてるんだろうけど。
![そね2](https://stat.ameba.jp/user_images/20110310/11/addicto/d9/bc/j/o0500035011101799194.jpg?caw=800)
俳優は、とにかく「かまず」に言い切ったら撮影完了なので、
それだけに集中するしかなく、
あんなセリフじゃ、気持ちの込めようもない。
古くは『STⅢ/ミスター・スポックを探せ!』(1984)で酒場にトリブルが出て来た時とか、
![sese](https://stat.ameba.jp/user_images/20160802/10/addicto/e7/de/j/o0850036313712903846.jpg?caw=800)
『SWジェダイの復讐(当時邦題)』公開翌年で、
「スタトレも負けるな」と、初日に日本のトレッキーが集合。
トリブルがチラ写りすると、当時のオタ女が、けたたましい笑い声を上げた。←もはやホラー体験。
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「エイトレンジャー」の時と同様、
![posuta-](https://stat.ameba.jp/user_images/20120806/22/addicto/75/b2/j/o0800054712120466931.jpg?caw=800)
関ジャニの○○クンがこう動いた、△△クンがこう言ったレベルで、ジャニオタが好意的にウケてくれた、かなり特殊な作品。
ファンやひいきは好意的にセリフの皮肉を即妙に読み取って、
笑ってくれるんだが、
そんないびつな反応を、
まともな一般観客に期待できない。
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とにかく、セリフの中身が頭に入って来ない。
冒頭は
東京湾の異常な噴水現象に、新生物出現の可能性が濃厚なのに、
頭の固い政府は、前例のある事象にあてはめてしのぎたがり、
当初より事態を正確に見据えた部下と軋轢が生ずる
——と言う流れなんだが、
それを観客に真剣に伝えたいと考えるなら、
あんなセリフ量や内容でなく、
もっと他のやりようがあるはず。
同様に、何もかもが手続き優先のため、
●会議会議の連続
●有識者の意見を仰いでも無意味
はたまた、くしくも樋口カントクが特撮パートを担当した、
「ガメラ 大怪獣空中決戦」(1995)でも
取り上げられた、
●怪獣作品ではお約束の、怪獣出現→自衛隊出動→雨あられの攻撃は、現実には手続きでつっかえまくりで、機能しない
![じえいたい](https://stat.ameba.jp/user_images/20160802/20/addicto/68/89/j/o0720040513713349545.jpg?caw=800)
とかも、ちっともリアルじゃないし、手際がいかにも悪いし、伝え方が下手くそすぎる。
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最初はガマンして、作り手の流儀に則り、
隣のアニオタ女性のように、
笑えれば笑おうとしたのだが、
さっぱりそうできない自分がそこにいて、
次第に集中力が途切れ、アクビの回数が増えた。
ゴジラはどんどんヱヴァ化して行き暴走、
「こんなやつが実際にいたら、
手がつけられない」
と絶望感を煽るが、
突然沈黙。
人間が対策を立てて作戦決行するまで、
都合よく「待ってくれる」展開も、ヱヴァと同じ。
石原さとみは、英会話学校のCMの影響で、
バイリンギャルの役。
![さとみ](https://stat.ameba.jp/user_images/20160802/20/addicto/d6/da/p/o0650053813713344362.png?caw=800)
当初よりは相当上達したが、
ツボの押さえ処を外し、どうでもいいところはうまく発音しても、
セリフの肝、
最重要な単語の発音が不明瞭なため、
日本語セリフ同様に、いやそれ以上に、セリフの中身が伝わらない。
でもって、もっともらしい演技で、もっともらしい口調でセリフをしゃべっても、
「こんなやつ、実際にはいねえよ」と言うウソ臭さ、白々しさだけが、
どんどん蓄積されていく。
かくして、
長谷川博己と、モノレールかなんかの線路脇で会話するシーンで、
ようやく笑った。
いや、あんた、もっともらしい演技を続けてるけど、
ここまで一つも成立してませんから!
なに、「ちゃんと演技してます」面してんの?
本編とゴジラ場面もほとんどからまず、
最終作戦は、防護服と防護マスクの一団が、
なぜかどこかの屋上に集い、
ひたすらマスク越しにくぐもった声で聞き取れない何かを言い、
自衛隊の攻撃シーンと交互に映し出されながら、
観客に具体的な展開が(セリフからは)何も伝わらないという、
別の意味での地獄絵図。
観客不在の身勝手さが腐臭を放つ
もうね、ホントに不誠実な映画なんですよ。
いや、庵野としてはこれが全力で、誠実に取り組んだつもりでしょうが、
それは評価ポイントにならない。
だって、その努力が観客にまるで伝わらないんだから。
とにかく徹頭徹尾、
作る側の勝手な土俵で、
どんどん話を進めるだけ。
僕たち(庵野+樋口)は一生懸命映画を作りました。
私たち俳優は、一生懸命セリフをしゃべりました。
劇中では、
政府は全員、一生懸命やってます。
担当者は、不眠不休で取り組んでます。
![ふみんふきゅう](https://stat.ameba.jp/user_images/20160802/20/addicto/c3/07/j/o0640042713713346253.jpg?caw=800)
はいはい、それはわかりました。
だけどそもそも、
それは誰のためになんでしょう。
観客や、劇中なら一般市民のためじゃないの?
そういう対象であるべき一般庶民は完全に置き去りで、
個人の顔もさっぱり見えてこず、
描写も皆無で気持ちも伝わらないまま、
夏休みで期待を込めてIMAXに殺到した子ども達は完全に置き去り。
「ガキにこの深遠さがわかってたまるか」
とか、
「オトナでもこれが理解できないのは、精神構造が幼稚で子ども並みの知性じゃないの」
っていうのは、まさに現代版「裸の王様」だよ。
「日本沈没」(1973)の時、初めて子供向けでない映画を見た12歳の私は、理解できるか不安だったが、田所博士(小林桂樹)の「科学者にとって一番大切なものは勘だ」と言うセリフや、抗い得ない絶望的な状況の連続に、「何もせん方がいい」と達観する老人の言葉は、今でも鮮明に記憶している。
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ひるがえって、
映画『シン・ゴジラ』の正体ってつまりは、
「オレ様はなにしろ作り手でえらいんだから、
クリエイティビティ皆無で、見るしかできないお前らは、
ありがたく見させていただいてますと感謝しろよ」
っていう、完全な上から目線、驕りの産物ですよね。
結局、事態は終束して、
「この国はまだまだ大丈夫だ」
みたいな話の流れになってるが、
![さんさん](https://stat.ameba.jp/user_images/20160802/20/addicto/24/ea/j/o0599040013713347987.jpg?caw=800)
かえって心配ばかりが募りましたよ。
「こんなんで、ホントに大丈夫なのか?
もはやダメだろ、こりゃ」
って感じで。
ある意味、ゴジラ以上に厄介で醜悪な現在進行形の国情を、
よく象徴した皮肉な作品にはなってるが、
そういう暗黒状況作りをせっせと手伝ってる、
クリミナル・アドカン管理下じゃ、
こんな作品になるのも仕方ない気もしますが。
辛ゴジラ=50点