アベンジャーズ/エンドゲーム Dolby 3D
2019/5/1 MOVIXさいたま新都心 Dolby Cinema⑪ H-10
前のブログ(アベンジャーズ/エンドゲーム IMAX 3D)で、
上映施設の至らなさを承知で、
今回と同じ作品、『アベンジャーズ/エンドゲーム』を、
浦和ユナイテッドのIMAX 3Dで観たのはなぜか?
と問いかけたので、今回はその解答。
答えは同じ日に、
さいたま新都心MOVIXで新上映方式のドルビーシネマと見比べるのに、
3駅離れた浦和(ユナイテッドシネマ)が最適だったから。
浦和IMAXの上映回 12:30〜15:45
↓45分後
新都心ドルビーシネマの上映回 16:30〜19:45
我ながらよくやるよ!
でもって、
①ドルビーシネマの初体験はどうだったのか?
そして
②同じ作品のドルビーシネマとIMAXを見比べての感想は?
①については、
通常作品で選択肢があるなら、絶対ドルビーシネマで観るべきです。
光量が3D偏光グラス(貸し出し返却式)をかけても明るく、
細部まで克明に映し出されて黒つぶれしない。
なのに冒頭のデモンストレーションで示されるように、
画面全体を明るく見せるために、
漆黒が犠牲にされて全てグレーに浮き立つわけではなく、
黒情報はきちんと保たれ、正確無比に表示されている。
なので、込められた本来の画像情報を全て読み取るには、
ドルビーシネマこそ最適。
MOVIXさいたまの⑪スクリーンは、
以前からデジタル上映館で、
『パイレーツ・オブ・カリビアン』の3作目(『ワールド・エンド』2007)なんかを観たことがある(半分近く寝ていた)が、
↓本来のドルビーシネマ特有の特設通路はありませんでした。
館内は、設置したてのビニールシートの臭いがたちこめ、
そのシートの座り心地はとてもよく、
映画開始からすぐに、
IMAXで直前に初回鑑賞していて緊張が解けたことも手伝い、
少し寝落ちしてしまいました。
決して『エンドゲーム』という映画が、眠くなるような内容だったわけではありません。
音は明解で粒立ちが良くハッキリクッキリ。
しかしながら音圧やこもり、くぐもりが皆無でいささか迫力不足。
総じて画質も音質も高精細高密度で、
あいまいなところが皆無なわかりやすい上質さ。
しいて弱点を挙げるなら、
IMAXほどの大画面でもなければ、
スクリーンサイズは幅13.92×高さ5.8m。
迫力の大音響でもないこと。
これで、
②同じ作品のドルビーシネマとIMAXを見比べての感想は?
につながるが、
IMAXといっても、
大画面ならドルビーシネマに常勝なのかという点に問題は尽きる。
というのも、2008年以降の旧来のシネコン仕様IMAX(デジタルMPX)は、
映像が2Kなので、ドルビーシネマの4K高精細にはかなわない。
ドルビービジョン用のレーザー光源プロジェクターを2基備えている
音の迫力も、やはりMPXは劇場がビリつかないように抑えがちなので、
スクリーンサイズは、メルシャン時代が純正の縦16メートル×横幅22メートルだった。
現状は横幅22メートル×縦12メートルと算定。
スクリーンサイズは幅24.5m、高さ14m
大型館の存分、大迫力な音響でないと太刀打ちできない。
もう一つの問題は、IMAXは通常スクリーンのシネスコ(2.35:1)よりも
ビスタ比率(1.85:1)表示がしょっちゅう。
さらにIMAXカメラで撮影された作品は、
場面によってビスタ〜スタンダード比率
元来のIMAXフォーマット(1.33:1)で表示される。
しかしデジタル式に移行してから、
スタンダードをフル表示できる純正IMAXは、
日本では109シネマズ大阪エキスポシティ
エキスポシティのレーザーIMAXはスクリーンサイズが縦18mの横26m。
シネスコが基準で、ビスタ、スタンダードと表示幅が狭まったりはしない。
黒いバーは上下の横表示切り替えだけで、
左右両脇の縦表示切り替えは発生しない。
関東首都圏では今年の7月に、
池袋グランドシネマサンシャインが、
ようやくお目見えする。
常設の映画館として国内最大、
18.9m×25.8m(1:1.365)のスクリーン。
とにかく現状では大阪エキスポシティIMAXだけが、
本来のIMAX映画の画像情報のフル表示なのを承知の上で、
よりホンモノを味わうならドルビーシネマの固定比率よりもIMAX。
『エンドゲーム』のIMAX画角は、どうやらビスタ固定の模様。
だがドルビーシネマ同等の高精細を狙うなら、
(画面最大フル表示ではないけれど)
4Kのレーザー式を選ぶに限る。
※川崎、菖蒲の109レーザー式はビスタ固定で、画像フル表示は保証されません。
なにせ、ドルビーシネマはIMAXへの対抗策だけに、
ドルビーシネマ上映タイトルならば、
当然先に生まれた対抗馬のIMAX版が必ず存在するはず。
関東初のドルビーシネマが、
丸の内ピカデリー(2019年秋導入予定)を出し抜いて、
さいたま新都心が第一号になったのは、
このさいたま地区がシネコン激戦区で、
ユナイテッドのIMAXに設備で劣り、
客足を奪われ続けるのを避けるため。
とはいえ、5/1の映画の日は、
浦和のIMAX(通常料金+900円/3Dメガネ持参)は空席があり、
同料金(2D=通常料金+500円/3D=通常料金+900円)の新都心ドルビーシネマは満席だったから、
当面はMOVIXドルビーシネマの勝利といえよう。
次回、本ブログで『エンドゲーム』を取りあげる際には、
さすがに映画の内容に触れます(ネタバレ)ので、
皆様もできればそれまでにご覧いただけますように。