【前編】2202第19話「ヤマトを継ぐもの、その名は銀河」に寄せて | アディクトリポート

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宇宙戦艦ヤマト2202をつくる(2) 2019年 2/13 号 [雑誌]

アシェット・コレクションズ・ジャパン (2019-02-06)


 

アシェットの「宇宙戦艦ヤマトをつくる」の制作については、

この方(NCC1701のブログ)が、一番適切な記事を書かれています。

 

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今回は趣向を変えて、

まずは19話の感想から。

 

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち

第19話「ヤマトを継ぐもの、その名は銀河」 2019/2/8放送

 

【概要】

乗組員を脱出させ、ヤマトは白色彗星の中へと消えた。進撃を再開した彗星の前に、ヤマトの同型艦である波動実験艦「銀河」を中心とした地球・ガミラス連合艦隊が立ちふさがる。銀河はAIによる高度な自立制御を備える無人艦隊の先駆けであり、ヤマトから受け継いだコスモリバースシステムを用いた友軍艦の波動エンジンの増幅・制御によって敵の進攻を食い止める。しかし、指揮AIの下す合理的ながらも非情な戦術と、それを是とする銀河乗組員に、ヤマト乗組員は困惑を深める。一方、脱出できなかった一部の乗組員を乗せたヤマトは、彗星内にある謎の惑星へと墜落していた。

 

これまで「2202」が延々とくり返して来た愚行がここに来て一気に噴出。

 

表向きはシリアス展開ながら、

実情はあまりに陳腐で滑稽なため、

本番組で初めて、

「そこ笑うとこ」に気づいて一度目の鑑賞で爆笑。

 

加藤三郎の「なんで死なせてくれねえんだ!」の叫びに、

「なんで死んでくれねえんだ!」と反論していた。

 

もうね、

どこから取り沙汰すればいいのか、

ことごとく浅はかで滑稽、お粗末でバカらしく、くだらない。

 

たしか『ブレードランナー2049』の頃、

岡田斗司夫氏が自前のネット番組の中で映画評を展開する中、

見ない方がいい作品の筆頭に「ヤマトの新作」を挙げていて、

当時は第三章(1話〜10話)まで劇場先行公開。

 

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その時は『ブレラン2049』も同氏のお気に召さなかったので、

「2202」も実際はそこまで酷評には値しないだろう

と楽観視していたが、

今回の19話でおそまきながら、さすがに気づきましたよ。

 

一応、対外的には、

最終章の「新星篇」の2019年3月1日公開を盛り上げようとしてはいるが、

内容は23話から26話までをイッキ見なわけで、

それまでの22話分を引き継ぐ限り、

突然の質の向上など望むべくも無い。

 

だって検索で「2202」と打ち込むだけで

「つまらない」が関連ワードで出て来ちゃうんだよ。

 

世間はとうにそっぽを向いてるよ

 

【再掲】

星野悲鳴

 
まさかのランク外!
 
『東京アニメアワードフェスティバル2019(TAAF2019)』にて、
2018年度アニメ『みんなが選ぶベスト100』の投票結果が発表されたとのことで、
ネットニュースでは、「テレビ部門」の90位中20位までと、
「劇場映画部門」の10位までの30作品が紹介されていました。

案の定、ヤマト2202の名前はそれら30作品の中には無く、
“ベスト100というくらいだから、その中にはあるだろう”
と思いつつ、
100作品が全て列挙されている公式HP
を見たのですが、そこにも2202のタイトルは存在していませんでした。

私が一話、もしくは数話で観るのことをやめた作品が、
二十何位や四十何位にランクインしている中での結果です。
(ちなみに、1位に輝いた作品も開始から十数分で切り捨てましたが…)

今回の総投票数は、過去最高の397,145票とのことですが、
「良さがわからないのは観客(視聴者)がバカ」と決めつけている
あのお方は、今回の結果をどうとらえているのか、気になります。
 
駄作をあげつらってもキリがないんで、
本ブログでは、


 

語る価値ある作品にページを割きたい。
 
とはいえ、文句をつけるにはそれなりの根拠があるため、
以下に備忘録代わりに記しておこう。
 
ガトランティス帝国対地球防衛艦隊の開戦前、
帝国側から、
遊星爆弾症候群の治療薬の供与が約束される。
 
前回、加藤三郎が、
自分の息子の治療も保証されないまま、
ヤマトの攻撃を妨害するなど、
おかしかないかという疑問への解答だが、
話の順序が違うし、
味方の治療に役立ってくれる敵と、真剣に戦う気なんか起きるだろうか。
 
いや、そうやって相手をひるませる作戦かも知れませんが、
結局両軍は総力戦でぶつかるわけで、
心理的効果はゼロに等しい。
 
そもそもガトランティスは相手の文明を根絶やし=皆殺しも厭(いと)わないのに、
滅ぼす命を救う申し出なんか、
よりによって開戦直前にして戦闘の緊迫感を薄める理由が、
まったく解せない。
 
動力停止のヤマトは敵陣の重力に吸い寄せられ、
クルーは僚艦アポロノームへの乗り移りをはかる。
 
脱出と移乗手段だが、
ヤマトには脱出ポッドが未装備で、
「2202」では、
空間騎兵隊の2式空間機動甲冑とかいうのに出番をさらわれ、
これまでほとんど出番のなかったコスモタイガーⅡ戦闘機群が、
今回だけは総動員されている。
 
でもって、これまた本編にほとんど出番がなかった航空隊のパイロット連中が、
アポロノームだか地球軍の施設に会している場面で、
加藤は目を覚まし、自責の念に駆られて手近な銃を手に取り、自殺を図る。
 
しかし行動前に叫び声を上げたために気づかれ、
未遂に終わる。
 
?????
 
なんで叫び声なんてあげるのか?
 
昔、中学校の教員時代、
不良グループが昼休みに喫煙してるとの情報あり。
 
自転車置き場あたりにたむろしているという情報を頼りに、
学年主任のK先生と私が、校舎の裏手から逆回りして、
現場を押さえる手はずになった。
 
白い煙がたちこめる現場まで、
相手に気づかれずにあと一歩というところで、
K先生が「おいこらっ!」と叫んでしまい、
喫煙生徒は蜘蛛の子を散らすように逃亡。
結局、一人もつかまえられず。
 
「なんであそこで叫んだりするんだよ」と、
学年主任K先生のダメさにガッカリした、
あの歯がゆい記憶が加藤三郎に呼び覚まされたよ。
 
やっかいごとばかり巻き起こして、
ふだんの貢献がちっとも見えてこない無駄キャラ揃いなのも問題で、
そういう足手まといの典型が森雪。
 
今回も、桂木透子を独房から救い出そうとしたら、
謎の落下物の下敷きになって負傷。
 
落下物が生じる独房の作りってどうなっていて、
重力の扱いはいかほどかと疑念を抱いていたら、
ヤマトは電力の喪失で人口重力を失った。
 
この一件が示すように、
「話の順番がヘン」の最たる例が、以下。
 
「2202」ではずっと、
単調で起伏のないドラマをごまかすため、
キャラは時折、
「ハッ」と気づいたり、「ウッ」と驚いて目をむいてばかり。
 
今回も真田が、
波動実験艦銀河の藤堂早紀艦長から、
艦隊無人化計画を聞かされ、
無人機ブラックバードだけの戦闘機編隊では戦略計画には無理があると正したところで、
「ハッ!」と目をむき、
無人機の先導役に、加藤三郎が駆り出されたことを勘づく。
 
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無人機戦隊計画の立案時には、
加藤が裏切ることなど想定外。
 
なのになんで不完全な計画の上塗りに、
たった今ヘマをやらかした加藤が駆り出される手はずが整っているのか?
 
 
まだまだ書き足りないけど、
更新時間なので、とりあえず【前編】とし、続きはまた後日。
 
※できればコメントは後編までお待ち下さい。