今回の話に持ってくるまで、
どれだけ前置き作業をしたことか…。
なるべくかいつまんで書きますが、
映画『ボヘミアン・ラプソディ』(大ヒット公開中)のクライマックス、
ライヴエイドにハマリ(中毒性がある)、
- 1回目 IMAX 2018/11/14 T・ジョイ品川PRINCE シアター11 G-13
- 2回目 TCXスクリーン+ドルビーアトモス 2018/12/26 TOHOシネマズ日本橋 SCREEN8 C10
- 3回目 IMAX 2019/1/18 T・ジョイ品川PRINCE シアター11 E-15
- 4回目 4DX 2018/2/1 イオンレイクタウン スクリーン1 D-6
- パフォーマンスが絶妙。①フレディの揺るぎなき安定した歌唱力②ライブ感、つまりその場に居合わせているような臨場感や一体感=聴衆が唱和し、全員が歌に合わせて手を振って踊る。
- 歌詞の意味がわからなくても感動したから、楽曲(メロディーやテンポ)の出来がよく、類似曲もなくバラエティに富んでいる。(曲調が激似のAKB48「#好きなんだ」と、乃木坂46の「ジコチューで行こう!」、あるいは乃木坂46の「サヨナラの意味」とAKB48の「センチメンタルトレイン」のサビようにダブったりもせず)印象が新鮮なように、ライブ前には劇中で同じ曲の先行披露がない。
- 映画を見る限り、実際のスタジアムにエキストラを動員し、クイーンのライブを再現したらしい。これほどのエキストラを大量動員した撮影で、SNSばやりの昨今、よく秘密が守れたものだ。
パフォーマンスは正味21分だが、
映画『ボヘミアン』の同場面は約13分に曲目が絞られ、
「愛という名の欲望」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」が削除。
そのかわりこの2曲は、すでに映画の前半でチョイ見せ披露されている。
また「ハマー・トゥ・フォール」は、映画のライヴエイドでは募金の集まる様子と交互に描かれ、フルパフォーマンスは描かれない。
とにかく実際のステージのフレディ・マーキュリーは全力投球の長時間連投のため、さすがにバテ気味で声もかすれがちだし、映画の方がずっと安定している。
↓ビデオパッケージ用の全長版で比較。
フレディの声は独特で、特にシャウトの高音はマネできないから、
映画はここだけレコード音声/別録音をかぶせたのだろうか。
そして撮影現場では、そのレコード音の再生にシンクロさせて、
フレディ役のラミ・マレックは口パクしてたのだろうか。
ところがこの時の衣装はタンクトップ(ランシャツ)なため、
声を出して歌わないと首の血管が浮き出ないので、
ラミは実際に歌っており、高音だけ別歌手が差し替えている。
その別歌手とは、マーク・マーテル(Marc Martel)。
把握する最古のオーディション映像で歌っているのは、
くしくも映画『ボヘミアン』で最初にかかる曲、“Somebody To Love”(愛にすべてを)。
↓元歌との比較。
「フレディ・マーキュリーの再来」
「(再生クイーンでボーカルを務める)アダム・ランバートと交代しろ」
等々の動画への称賛コメントがやまないが、
マーテル本人はアーティスト(ボーカルと楽器演奏)を続けるうちに、
声のフレディとの類似性を指摘され、初めてクイーンの楽曲に触れたという。
声の類似性には先天的な顔の構造が似ていることもあるが、
今ではフレディが歌った時期や場面ごとの歌い分けができるまでに、後天的な鍛練も積んでいる。
マーテルはクイーンのドラマー、ロジャー・テイラーが企画した、
コピーバンドの再現ステージツアー、
クイーン・エクストラバガンザに応募し、
以来業界では知られた存在。
セリーヌ・ディオンも感激!
ピアノ弾き語りの「ボヘミアン・ラプソディ」をワンテイク(自己申告)で。
これには世界中のボーカルコーチが絶賛。
↓この人が最後に指摘してるように、
実は歌いっぷりは、本家フレディのステージパフォーマンスより達者で、レコーディング状態の安定度。
つまり映画『ボヘミアン・ラプソディ』のライヴエイドの感動は、
生身の人間、マーク・マーテルの技だったのだ!
つまりサントラは、パフォーマー名義は全て「クイーン」になってるが、
一部はラミ・マレックとマーク・マーテルの吹き替えなんだよ。
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エンディングクレジットだって、本当にフレディの歌なのかどうか…。
皆さんはご存知でしたか?
私はちっとも知りませんでした。
ここにようやく伝えられて満足です!
マーク・マーテル来日して!