【後編】2202第19話「ヤマトを継ぐもの、その名は銀河」に寄せて | アディクトリポート

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おととい(【前編】2202第19話「ヤマトを継ぐもの、その名は銀河」に寄せて)の続き。

 

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち

の陳腐さや矛盾は挙げて行ったらキリがないが、

おとといのペースで続けていくといつまで経っても終わらないので、

今回はスタッフの適性に的を絞ろう。

 

「2202」音楽の問題

 

 

19話は、劇場公開時のプロモーションで、

冒頭11分が恒例の先行公開されたので、

同じ場面を何度か見たのでようやく気づいたが、

新戦艦銀河が登場する時に流れる音楽って、

「交響組曲ハーロック」とか、

「宇宙空母(バトルスター)ギャラクティカ」

をニコイチアレンジしていた。

 

宮川彬良って、一応作曲家の肩書きだけど、

しょせんは編曲家(アレンジャー)どまりでしょ。

 

つくづく才能がないよね。

 

あの名作曲家の父の宮川泰だって、
「さらば」のクライマックスは

『風と共に去りぬ』の流用/アレンジだったわけだが、

だからってそんなところまで父をマネしなくてもいいのに…
 
とにかく宮川彬良の「2199」音楽起用と「2202」再起用は、
父の宮川泰を継いで適任で喜ばしいこと、
みたいな報道の流れも私には疑問で、
「いやいや、実際に聴いてみるまでわからないでしょ」
と思ったが、
同様に才能があるのか疑わしい人材ばかりで「2202」スタッフが占められているので、
とにかくどうしようもない。
 
不適任スタッフのたまり場
 
↓「2202」製作発表時に、西崎彰司氏はこう言ったが…。
ああああw
「2202」の最大の問題点は、

才能のある人が誰も参加していないこと。

 

タイトル創始の頃は、

  • 『2001年宇宙の旅』(1968)
  • 「宇宙戦艦ヤマト」(1974)
  • 『スター・ウォーズ』(1977)
  • 「機動戦士ガンダム」(1979)
  • 『ターミネーター』(1984)

等々を見た人は、

「こんなすごい作品を作った人は誰なんだ?」

と驚き、

  • スタンリー・キューブリック(クーブリック)
  • 松本零士/石黒昇/藤川桂介
  • ジョージ・ルーカス/ジョー・ジョンストン/ジョン・ダイクストラ
  • 安彦良和/大河原邦男/富野 喜幸(旧表記/本名)
  • ジェームズ・キャメロン/スタン・ウィンストン
——と、クリエイターの名前に注目する。
 
昨年の『カメラを止めるな!』の、

上田慎一郎氏まで受けつがれている。

 

ところがシリーズ化とタイトルの安定後は、

個人スタッフ名よりも作品名が優先される。

 

つまりタイトルに値する具体的で満足いく仕事を持ちあわせず、

だから当然「これをやりました」という実績がなにも示せず、

「この作品のスタッフでした」という漠然でまかり通ってしまう。

 

この傾向はいつからかというと、

SW新三部作、つまり『エピソード1・2・3』(1999・2002・2005)
みた

で顕著になり、

公式サイト等で新スタッフに作品公開前から根拠なく陽の目があたり、

「この人がホントにモノになるかは、映画本編を見るまでわからないだろ」

と思っていたら、

案の定ダメダメだった。

 

ところが、「優秀だから(才能が認められて)抜擢された」という建前にだまされて、

だまされない私がスタッフの仕事ぶりの至らなさに文句を言っても、

「自分が参加できなかったやっかみだろ」

と邪推されて、聴く耳を持たれなかった。

 

それでもかまわず具体的な代案を提案すれば、

私の案は却下されたからダメで、

公認のオフィシャルには遠く及ばないという結果論からの逆読みで、

「この程度の実力で挑戦とは笑止」と陰口をたたかれた。

 

私は具体的な創作活動を完成させて提案しているのに、

常人にはおいそれと成し得ない成果はことごとく、

「どうせ駄作でしょ」と値踏みされ、

まるで中二病のなれの果てとさげすまれ「ウププ」と冷笑された。

 

1枚の絵も描けず、

1本の小説も書けず、

1本の脚本も書けない人々に、

それらをコンスタントに生み出し続ける人間を蔑(さげす)まれても、

「できんのかよ? やってみな」

「創作活動を蔑むお前らの方がウププだろ」

としか受け取れませんが?

 

「やっかみ」説を突き詰めれば、

たとえば現政権に批判めいた発言をしたら、

「議員になれないやっかみで毒づいてるだけ」

と受け取られてしまうんだろうか。

 

副監督のズォーダー的傲慢さ

 

ここでようやく、

18話のコメント再掲。

 

星野悲鳴

 

なぜ加藤が反波動格子のスイッチを持っていたのか?


第五章を劇場で観た後で、私もADDICTOEさんと同じ疑問を抱き
ネットで検索していたところ、Yahoo!知恵袋でも取り上げられており
回答の中に興味深い内容がありましたので、転記します。

>副監督のありがたいお言葉
>「良心的に解釈しろ」

>……いや、まじでツイッターで疑問を投げかけたファンに対して、
>上記のようなことを言い出しましたから。

私も副監督"様"のツイッターを拝見することが出来ないので
この回答に書かれていることの裏付けは取れないのですが、
この辺が観客置いてけぼりとなっていることの要因でしょう。
 
相手にブロックされてる場合、
向こうは好き勝手にこちらをのぞけるのもシャクなので、
こちらも相手をブロックするのがいいようですよ。
 
それにしても、
星野さんまで、まんべんなくブロックした上で、
いかにも彼らしい暴言を吐くとは。
 
さすがは創作的才能の枯渇した副監督。
当初は、自分のデザインに否定的な意見を駆逐し、
仲間に責任転嫁しているだけなのかと思ってましたが、
作り手=味方
観客と視聴者=敵
という単純図式にこりかたまった狂人です。
 
こういうやり方はしかし、
作り手仲間を守る/擁護するつもりが逆に追い込んでいる。
 
なぜなら娯楽作品は受け手を楽しませてなんぼだから、
作り手が完成させた時点ではまだ未完成で成否は問えず、
観客/視聴者の反応/感想をもらってはじめて、
成否が明らかになるはずだから。
 
そういえば、
観客がどう受け取るかはおかまいなしだった前監督に続き、
真剣に鑑賞しているありがたい(はずの)観客は「良心的でない」と思えてしまえる
「2202」副監督の精神構造は理解不能。
「異常」と断定せざるを得ない。

 

送り手/商売人はどの分野であろうと、

常にお客さん本位でいるべきで、

送りだし側は傲慢であってはならないという具体例では、

たまたま夕食時にテレビで放送されていた話。

 

寿司屋の店主が急死。

息子が見よう見まねで跡を継いだ。

 

父の代からの常連客は、

その店のしきたりで七貫だされた寿司を三貫だけ食べて、

その後しばらく来店せず。

 

跡継ぎ店主はオカラをシャリに見立て、

コンニャクをネタ代わりに閉店後も修行を積んだ。

 

久々の客は、五貫まで食べ、

次の来店で七貫のこさず食べてくれた。

 

「あの客に育てられたからこそ、今がある」

 

もしもこの店主が、

「味のわからない客がバカ」

と見かぎって職人技を磨かなかったら、

『復活篇 ディレクターズカット』に登場した波動実験艦ムサシを、

むさし

名前だけ銀河に改名して「2202」に登場させ、

ヤマトとムサシの中間型のデザインを描き起こさない誰かさんのようになってしまうよ。

 

Doburokutao
 
スイッチも謎ですが…
佐渡先生の「量産のためには…」といった内容を思うとあの段階で取引に応じるのは 詐欺にあうようなもんですわな…

ところで、アンドロメダ級でも脱出がやっとの重力場で、コスモタイガー2が並んで飛んでる姿は不思議でした。
 複数の波動砲を収束するような重力レンズの様な場を展開できるならば、何故後方に展開して脱出の手助けに使わないかとともに…
 
コスモタイガーⅡの出番の唐突さとか、
コスモゼロのブラックバードへの色替えは、
 
「2199」プラモで艦船人気と比して、
戦闘機が不人気だったこととも無縁ではないようですね。
 
そういや、「2199」のTBS放送って、
「ガンダムAGE」のプラモ売れ行き不振で、
急遽差し替えだったらしい。
 
「2199」プラモは「AGE」プラモよりは売れたので、
バンダイとしては商品が売れれば、
作品の出来はどうでもいいっぽい。
 
Doburokutaoさんのコメントが出たので、
以前に未転載だったものも以下に列挙しておきます。
 

Doburokutao

 
テレサの「胡蝶の夢」に、振り回されるのかあがらうのか…なんて話は考えてないよな。
 
私はTVでしか視聴してないので 17話が放送されるまで書かなかった事ですが…「さらば…」を見たとき 最初のヤマトの艦長代理までやった古代が護衛艦(小さい船)の艦長だったことに理不尽さを感じたんですね。
子供だったなぁと、今になると、現場判断を求められる長期航海の護衛船の艦長を20代前半で任されること自体が特例すぎるのですが…
この作品で「再建された地球艦隊の護衛艦から巡洋艦までみると、ヤマトとは違う基本デザインラインを設定したうえで系譜をつくり、急遽数を揃えた感を表現している。
これがあるからこそ主力戦艦やアンドロメダが 新生地球艦隊の最新艦として映えたうえ、地球側の傲慢さ象徴として機能したと思うんですね(帰還する護衛艦に航路を譲れと脅すアンドロメタ)。だからこそ「さらば…」でヤマトの登場したら それまで預けくらっていたので盛り上がった。
それに比べ「2」は1話からヤマトが出てきてありがたみがない。更に2では「宇宙空母」(艦載機を前面に展開させるか不明)「雷撃挺」などデザインの統一感の無さで 地球艦隊のデザインが陳腐化したと思っています。
結局 「さらば…」以降 残ったデザインは「コスモタイガー2」だけで あとの艦艇のデザインラインは後の作品に受け継がれることなく、毎回違うデザインラインが出てきてしまうはめに…

と、昔のヤマトで思い出したことをだらだら書きましたが… 2202のメカ描写の不満は デザインを対比させて新旧や強弱を表現したり、出すタイミング(視聴者の期待を貯めこむ事が出来ない)と量の調整が下手なところだけ、ヤマトの旧シリーズをパワーUPして受け継いだのが理由では…と思う訳です。まぁ偏見かもしれませんが…
追記…西崎氏がアニメ業界入りするまえの仕事が作品作りに影響したのでは…と前回のコメントした理由は 以前半年だけですが仕事で劇場の楽屋係をし、歌舞伎や歌謡ショーの観客・出演者・舞台関係者から受けた印象ですので まぁこれも個人の偏った印象かもしれません
 
 
Doburokutao

コミック「ボンボン」は古書店で漁ったが…ヤマトのコバルト文庫買わなかったのは
 
 当時、の学校終わって勉強の名目で通った図書館の「SFマガジン」バックナンバーを読むのが「ヤマト」の小説よりも面白かっただけの話なんです。
 
日本人作家陣と何かあったようで、とにかく新人作家を育成し原稿で埋めないといければなかったことで「SFマガジン」の方が面白かったわけです。
 
 80年代になり宇宙での戦闘表現で谷甲州「航空宇宙軍史」、船長である実体験を反映したAバートラムチャンドラー「銀河辺境」シリーズ。長年の書籍収集と翻訳に多彩な趣味や知識を生かした野田昌弘「銀河乞食軍団」シリーズ。そして徳間ですがヤマトを踏まえた田中芳樹氏の「銀河英雄伝説」など このころ多数出てきていたことを思いだすと 何とかならなかったのかい…と思うわけです。
 
「うる星やつら」でも「マクロス」でも永野護さんでも、なんで注目集めたかを思い返すと、当時の客のニーズを観ていなかったような気がするんですね→ヤマト