酷評集中の防波堤/映画レビューの闇【後編①】 | アディクトリポート

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三部作『映画レビューの闇』ついに完結?

  1. 映画レビューの闇【前編】腐ったトマト総まとめ
  2. ネット継承ダマしの手口/映画レビューの闇【中編】

【前編】で、“腐ったトマト”(Rotten Tomatoes)の不正を暴き、

日本でも放送開始!楽しみですね(ウソ)

 

【中編】で、映画ではないが、

ネット(YouTube)の不正操作を暴いたので、

今回はYahoo!映画レビューについて、2018年中に把握した実態を。

 

ただし今回はさわりだけ。

 

一般投稿だけで成り立っているはずの映画レビューに、

素のままの感想(一般人の投稿だけ)ではなく、

印象操作のサクラ=ステマ=ヨイショが紛れ込んでいるのは、

今に始まったことではなく、

その初動は2014年の『ルパン三世』実写版に認められる。

 

人気のあるオリジナル作(旧作)があるところに、

お粗末なリメイク/新作/実写版が登場すると、

当然生じる抗議や文句に対し、

旧来のファンは新しいものを受け入れられないほどに思考が硬直化した「老害」だと決めつける、無理やりで強引な論法は、今年もどうやら、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の

副監督にバカの一つ覚えで濫用されている。

写真と本文は関係ありません(笑)

 

ちなみに『宇宙戦艦ヤマト2202 第五章 回生編』のYahoo!映画レビューにも、

副監督の屁理屈を引き写した、

「けなすヤツは老害」という論旨の高評価が2つ続いたが、

すぐに削除された。

 

つまりYahoo!映画は、

こと『ヤマト2202』に関しては、

小林誠の廃(すた)れたやり口には便乗しない

と言うこと。

 

では、2014年の『ルパン三世』の時は、

「老害」ステマはどうして有効だったのか。

 

Yahoo!映画レビュー設置の前に、

一般層の映画評でさんざんに叩かれる先例がいくつかあったため、

ネットで集票の際にも、

当然対策が講じられた。

 

そもそもの酷評集中の歴史は、

2004年の『DEVILMAN』から始まっていて、

でびるまん

当時悪評が猛威をふるっていたのは、

ネットではなく月刊誌『映画秘宝』だった。

 

映画(酷)評がネットに流れてきたのは、

2007年の『恋空』で、

こいぞら

まだYahoo!映画レビューは普及しておらず、

Amazonの未発売DVDへの評価と言う形で、

大量の否定的意見が、

映画公開中に殺到。

 

(以下・引用記事)

かつてはそういう文句やクレームを一箇所に集められる場所がなく、
2007年のトンデモ映画、
「恋空」の時は、アマゾンの未発売のDVDのレビュー欄で、それが行われ、
いわゆる
「縦読み」もかなり流行(はや)ったが、

 

つまりこの頃より、

駄作に対する観客の抗議を、

ネットで表明したいという要望は高まっていたわけ。

 

となれば、Yahoo!映画は、

当然格好の標的にされるわけで、

駄作になる可能性が高い作品ほど、

『DEVILMAN』(2004)

『ガッチャマン』(2013)の大惨事が繰り返されないように、

講じられた策の第一弾が、

『ルパン三世』だったんだろう。

 

当時のブログではこうなっている。

 

いよいよ明日の30日から、
一般公開される(されてしまう)、

小栗旬が主演の
『ルパン三世』


この前、
この記事(妄想劇場『ベリーズ仮面、再び』(2016))で、
ユーザーレビューで、平均2.4点」
と書いたそばから、
点数は少しだが上がっていき、
2.5点あたりをウロウロしていた。

大半の評価が星1つなのに、
なぜ?
と思ったら、
工作員が星5つの評価を定期的に放り込み、
しかもそれを
「役立ち度」をクリックして援護射撃する、
別部隊まで投入されているのだった。

「そんな裏工作を後でジタバタするぐらいなら、
もっと映画自体の出来に力を注いどけよ」
としか思わないが。

この記事を書く頃には、
さすがにマイナス評価を押し戻せなくなり、
平均は2.4より下回っている。

今後どれだけ低くなるかが楽しみだ。

 

まとめますと、

2007年の『恋空』の時には、

映画公開後にも野放しだった、

駄作映画に対するネット世論の攻撃(抗議)に対する予防策として、

駄作であることが公開前に確定していた『実写ルパン2014』は、

完成披露試写会の感想が投稿される時、

つまり一般公開前からステマ部隊が待ち構えており、

ここには2010年の『SPACE BATTLESHIP ヤマト』が教訓にされている。

kimutaku

 

今で言う、

「風評被害を防ぐ」という口実だろう。

 

この手法は気づく限り、

翌2015年の『進撃の巨人』でも繰り返された。

きょじん

ぽすた

 

これも当時のブログから転載すると、

 

今ならヤフーの映画レビューがあるってことで、
ここに抗議コメントと星一つ評価が殺到。

「どうせお前たちには映画なんか作れっこないんだから、
オレ様が作ってやった作品を、見せてもらえることをありがたく思え」
という、あくまでも監督本位、
観客不在の時代錯誤な姿勢が厳しく問われた。

お金を払って観てくださる大切なお客様への気配りゼロなのは、
監督だけでなく、

特殊造形プロデューサーの西村喜廣(にしむらよしひろ)とかいう人も
監督に負けない「何様」発言をくり返し


westings
これが祟(たた)って、レビューはますます大荒れ。

星1つがぶっちぎりの圧倒数で、
それ以外の星評価は、
その1/4あたりと言う状態がずっと続いた。

超映画批評の100点満点での40点は、
5点満点評価に置き換えた場合、
星二つ評価=2点に相当するから、
2.12点状態が長く(公開2週間あたり)続いたのは、
まあ妥当なところ。

だがこのバッシング気運(星1つ評価の連続)の渦中で、
今後、

「デビルマン」の1.42点
「ガッチャマン」の1.93点
に、どこまで迫るかと注視していたところ、
この平均点はフシギとじわじわと上がっていき、
今では2.19点にまで持ち直している。

ここには当然、意図的な不正操作がある。

2013年の「ガッチャマン」の低評価では、
これが興行にとどめをさす致命傷になったため、
昨2014年の「ルパン三世」からは、
いわゆる“群集心理”でどっと低評価が集まり、
公開中に1点代に落ち込むのを防ぐため、
工作部隊が待機していて、
星一つ評価が続くと必ず、
連続して星5つ評価爆弾が一定周期で投下され、
さらには直後に応援部隊が待ってましたと「役立ち」ボタンを押し、
平均点と星5つへの役立ち度評価は、
じわじわと上がって行くという事態が発生していた。

たしか2.2あたりが底値で、

最終的には2.6評価が維持され、現状に至っている。

「進撃の巨人」のヤフーレビューは、
この工作が行われた(知る限り)第2の例で、
さらに星一つの評価が、みるまに削除されているケースも多く、
たとえば、
映画にエキストラで参加した人が、
スタッフの横柄な態度にヘキエキした
という投稿は、
知る限り2回消されたし、
たった今も、
「星一つの低評価は電通に消されます」
と言うタイトルをクリックしたら、
「レビューが存在しません」
と、まさに抹殺の現場に遭遇してしまった。

どうせ削除の表向きの言い訳は、
「映画本編の内容と無関係」ってことだろうが、
映画って言うのは、周囲を取り巻く社会との関わりが無視できないんだから、
監督が観客の心理的反発を招いた責任を感じるためにも、
理屈の通った否定的コメントを消し、
工作操作がミエミエのヨイショコメントを蔓延させるのが、
正しいメディアのあり方とは、とうてい思えないんだが。

 

(転載終わり)

 

今にして思えば、

前田有一氏の「超映画批評」の『進撃の巨人』酷評に対し、

樋口真嗣カントクが、

たしか

身内への私信のつもりとは言え、

強気発言に出たのは、

「おい、ネットレビューの対策は講じてるんだろうな」

「はい、ご安心下さい。情報工作部隊が動いてますので」

という密約があったからこそ、

なのかも知れない。

 

というところまでで、今回は終了。

 

いたずらに引っ張ってるように感じる方もおられましょうが、

根拠なき憶測ではないことを示すためにも、

きちんと段取りを踏まないわけにはいきませんので〜。