エンターテインメントアーカイブ ウルトラマンG ウルトラマンパワード (NEKO MOOK)
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ネコ・パブリッシング (2017-03-24)
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これ(アンドロメロス/ウイルビィ商品カタログ1983・3 )の続きで、
ウイ(大)ルビィ(小)
![minnminn](https://stat.ameba.jp/user_images/20170328/09/addicto/58/49/g/o0151007513900134407.gif?caw=800)
と
ウィ(小)ルビイ(大)
![7774](https://stat.ameba.jp/user_images/20170221/08/addicto/5b/f1/j/o0450007813873603042.jpg?caw=800)
について最終報告。
その前段として、
「ウルトラ超伝説」( てれびくん1981年5月号-1986年3月号連載)
![87447](https://stat.ameba.jp/user_images/20160909/19/addicto/d3/7c/j/o0389164413744280812.jpg?caw=800)
「アンドロ超戦士」(グラビア連載「ウルトラ兄弟物語(ウルトラ超伝説アンドロ超戦士)」(1981年 - 1983年))
![みるいく](https://stat.ameba.jp/user_images/20170310/05/addicto/9e/c9/j/o0509062513886298480.jpg?caw=800)
「アンドロメロス」の変遷について。
1983年2月28日~4月29日
![めろ](https://stat.ameba.jp/user_images/20150518/19/addicto/1b/85/j/o0600050213310933083.jpg?caw=800)
もともとは、
『ウルトラマン80』の放映が終了した1981年に、
小学館の児童雑誌「てれびくん」5月号で
「ウルトラマンメロス」
と紹介されたのに、
それが「ウルトラ超伝説」になり、
次に「アンドロ超戦士」の「超」にかろうじてニュアンスが残り、
ついには「アンドロメロス」で、ウルトラの名前は影も形もなくなった。
メロスのタイトルは、なんだって二転三転したのか。
このキャラの企画はもともと、
小学館の児童誌に端を発するもので、
アンドロ戦士のデザインも、
同社側から提案された。
![shousann](https://stat.ameba.jp/user_images/20101025/23/addicto/5a/f6/j/o0615085810821920654.jpg?caw=800)
「小学三年生」1981年9月号。
Wikiでも、
デザインは80(エイティ)の山口修
とされていたが、
現在は削除されている。
メロスはウルトラの一貫だから、
![gfgftr](https://stat.ameba.jp/user_images/20101024/23/addicto/25/75/j/o0352065110820054205.jpg?caw=800)
当然、小学館側は、
タイトルにウルトラを含めたい。
しかし円谷プロは、
キャラクターの主導権はあくまでも自社側にあるので、
小学館の児童誌発(ごとき)の企画に、
ウルトラの名前を与えたくなかった。
円谷プロは伝統的に、
児童誌展開とテレビ番組を明確に区別しており、
たとえば「小学一/二/三年生」に、
1969年9月号から1970年3月号まで掲載された
↓ミラーマンのデザインは、
![ひちゃ](https://stat.ameba.jp/user_images/20100303/23/addicto/29/4b/j/o0425064010437015854.jpg?caw=800)
実際にフジテレビで約3年後の1971年12月5日~1972年11月26日まで放送された
↓「ミラーマン」(右)とは大きく異なる。
![しんきゅう](https://stat.ameba.jp/user_images/20101025/21/addicto/86/d4/j/o0500033310821596371.jpg?caw=800)
↑児童誌版のミラーマン原案のデザインは、ミラーマンREFLEX(2006・左)や、
↓ミラーナイト(右・2010)に受け継がれた。
![pg](https://stat.ameba.jp/user_images/20170329/02/addicto/57/71/p/o0620064413900757710.png?caw=800)
1970年4月号から9月までの半年間、「小学一/二年生」に「ジャンボーX」が連載されたが、
![49](https://stat.ameba.jp/user_images/20100304/00/addicto/37/8d/j/o0298043810437069113.jpg?caw=800)
映像化には至らず、
翌10月号から、「幼稚園」「小一」「小二」で「ジャンボーグA」が始まった。
![まもる](https://stat.ameba.jp/user_images/20101025/21/addicto/e6/36/j/o0488065210821613455.jpg?caw=800)
↑内山まもるによる内部図解。1970年。
↓1972年にテレビ化が実現した際に、本人が「小学二年生」4月号ふろくの下じき用に描き直している。
![221](https://stat.ameba.jp/user_images/20170322/04/addicto/a8/7c/p/o0353052213895638070.png?caw=800)
はたしてこれはウルトラなのか。
![yuyutr](https://stat.ameba.jp/user_images/20101026/23/addicto/8b/02/j/o0343033710823738242.jpg?caw=800)
雑誌展開のみで終わるのか。
![meta](https://stat.ameba.jp/user_images/20151021/10/addicto/cf/c0/j/o0410059113460574124.jpg?caw=800)
ウルトラの玩具商品化兼を事実上独占していたポピー(バンダイ)は、
![popy](https://stat.ameba.jp/user_images/20170218/09/addicto/aa/8d/j/t02200152_0513035513871305567.jpg?caw=800)
初年度の81年は様子見して、
翌1982年に、ようやく商品を出した。
![9987](https://stat.ameba.jp/user_images/20170329/21/addicto/69/d1/j/o0500043113901284198.jpg?caw=800)
初の一般売りソフビ、ポピー製アンドロ超戦士セットは、
メロス、ウルフ、マルス、ジュダの4体セット
![ににに](https://stat.ameba.jp/user_images/20170329/02/addicto/92/6e/j/o0500047313900760071.jpg?caw=800)
バラ売りセットは、ビクトラー(ポピー)アンドロ超戦士として、
メロス、ウルフのセットと、
マルス、ジュダのセットがあった。
↓消しゴム大サイズのメロス(左)、ウルフ(中)、マルス(右)はボディがプラ製、頭と手脚が塩ビ製。
![あすた](https://stat.ameba.jp/user_images/20151021/03/addicto/74/58/j/o0600074313460432654.jpg?caw=800)
↑消しゴム小サイズのメロス(左)、ウルフ(中)、マルス(右)。
1982年だと特定できるのは、
初年度に登場したヒーローはメロスとウルフだけで、
![620](https://stat.ameba.jp/user_images/20160909/19/addicto/a7/e8/j/o0620231413744263855.jpg?caw=800)
マルスと
![だぐみらん](https://stat.ameba.jp/user_images/20170329/21/addicto/4e/ae/j/o0392040013901304607.jpg?caw=800)
↑対戦怪獣がダクミランなので、「アンドロメロス」本編からの画像です。
フロルは、
![づろる](https://stat.ameba.jp/user_images/20100606/23/addicto/32/a2/j/o0257040010578460838.jpg?caw=800)
![2245](https://stat.ameba.jp/user_images/20170210/14/addicto/c5/15/p/t02200624_0407115413865392985.png?caw=800)
次年度の1982年度の登場だったから。
フロルの82年当時の商品はないので、
マルスがラインナップに含まれていれば、
1982年製と特定できる。
メロスのパチモン消しゴムは、
時期やサイズ違いで3つに大別されるが、
マルスが含まれ、テレビ「メロス」の登場怪獣が含まれていないことから、
1982年製と判定できる最初の15種類は、
![いっこうに](https://stat.ameba.jp/user_images/20170330/16/addicto/86/e9/j/o0628071313901835645.jpg?caw=800)
雑誌展開2年目になっても、
一向に商品化の動きがないので、
「だったらウチが」と、
弱小メーカーの1社が、
最も造形と製造が容易な消しゴム商品を準備していたところ、
ポピーが今さらながら正規品を発売してしまい、
![せいきひん](https://stat.ameba.jp/user_images/20170330/18/addicto/af/56/j/o0522067613901917287.jpg?caw=800)
ポピー ウルトラ怪獣消しゴム 第13弾「アンドロ超戦士」
販路を失った商品を、
ひっそりと流通させたらしい。
しかし、児童誌にしか登場しないキャラの知名度は低く、
売れ行きは他のポピー商品のレベルにまるで達せず、
同社はアンドロ関連玩具からの撤退を決めた。
すると翌83年に、「アンドロメロス」のタイトルでテレビ化が決まり、
「ポピーがやらないんだったら、ぜひウチが」
と、またしても(別の)弱小メーカーが名乗りを上げ、
勝手に消しゴムの試作原型を作った。
番組「アンドロメロス」本編に、どの怪獣が登場するかは教えてもらえないので、
商品試作原型の種類や造形は、
ポピーの82年正規品を参考にするしかなかった。
![123456789](https://stat.ameba.jp/user_images/20170330/19/addicto/44/be/j/o0631046313901944821.jpg?caw=800)
アンドロメロスのパチモン2期は、怪獣7種↑
↓ヒーロー3種の、計10種類だった模様。
![three](https://stat.ameba.jp/user_images/20170331/09/addicto/b1/f3/j/o0620035713902362343.jpg?caw=800)
ところがポピーの代わりに、
83年の玩具化権を獲得したのは、
誰も知らない新興メーカーのウイルビィだった。
どうしてもメロス関連商品を出したい場合には、
プラモデルのニットーのように、
![666547](https://stat.ameba.jp/user_images/20170329/03/addicto/4b/60/j/o0661035313900766505.jpg?caw=800)
ウイルビィから二次版権を得ねばならない。
玩具と模型で棲み分ける場合ならそれも可能だが、
ウイルビィ商品群とカブるものは、公式には販路が断たれる。
かくして消しゴムの原形が手元に虚しく残った某メーカーは、
「こっそり売っちまえ。メロスのパチ消しなら、前にも出回ってただろ」
とちゃっかり流通。
おそらくこれが、メロスのパチモン消しゴムが多数ある理由。
※状況証拠からの推測で、裏付ける資料や記録があるわけではありません。
というところまでで、今回はお時間です。
続きはそのうちに。
主な画像提供元
木曜グランプリ氏
ウルトラ怪獣消しゴム大百科
そふび王氏
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