のどじまん ザ!ワールド分析 | アディクトリポート

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この記事の続き。

のどじまん ザ!ワールド 2012~聖夜~
放送終了後から、
YouTubeに「マルティナ・ミアーレ」検索が殺到。

第3回 予選 Time goes by/Every Little Thing
     決勝 Dear My Friend/Every Little Thing
第5回 予選 みんな空の下/絢香
     決勝 明日への扉/I Wish


「優勝のポール・バラードより良かった」

決勝曲は、山崎まさよしの“One more time, One more chance”
第3回 やさしくなりたい/斉藤和義
第5回 Tomorrow never knows/Mr.Children


「どーゆー審査基準だよ」
「次こそは絶対優勝」
等々。

たしかに、うなずける部分も多々ある。

ポールは、決勝曲よりも、予選の「粉雪」の方が良かった。

「予選であれなんだから、決勝はさぞかし」
と思ったのに、
意外とあっさり終わってしまい、
何より感涙ポイントがなかった。

結局、山崎まさよしの原曲、
One more time, One more chance
自体に、力がないんだと思う。

やるせない、せつない気持ちを込めた…つもりなんだろうけど、
誰が歌おうと、聞いた方にイマイチ伝わらないという意味では、
そもそも欠陥曲かも知れない。

だいぶ前に『幸福な食卓』(2007)に、かなり入れ込んだら、

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ある人から、
「だったら『月とキャベツ』(1996)も、かなり良いですよ」
と薦められて、

↓買っちゃダメだ。借りちゃダメだ。見ちゃダメだ!
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楽しみに見たら、
「なんやねん、これ?」でしかない、
すげえヘンチクリンな映画で、
主演の山崎まさよしが歌った主題歌が、よりによって
One more time, One more chance
だったんだけど、
これが映画同様に、まるで心に響かなかった。

ほんと、つくづくガッカリしたよ。

私とは、ことごとく折り合いの悪い曲なんだね。

最近は読まなくなったが、「映画秘宝」という雑誌に、
快楽亭ブラックの日本映画評が
年に一度載ってたんだけど(今も?)、
この評価が独特でクセがあり、凡作や愚作が高評価だったりした。

純然たる日本人の、日本の作品の評価や見極めと、
他国からの「隣の芝生は青く見える」は、異なって当然かも知れないが。

優勝したポール・バラードに話を戻すと、
決勝曲より上出来だった、予選曲の「粉雪」にしてからが、
当日シャウトしたのより、
リクエストに応えて、しんみり歌った、
↓こっちの方が、個人的には好感触。


One more time, One more chance
なんか歌うぐらいなら、
決勝は、
↓これ(中島みゆきの「糸」)を歌えば、文句なく優勝を祝したよ。

これは聞くと、自然と涙が出る。

つまりあれですな、
シャウトとか裏声を受け付けるか否か、
もっぱら美声にこだわりたいかという
私の個人的価値基準から行くと、
大会でのポール・バラードの歌い方では
完全に評価の対象外になってしまう。

「関ジャニの仕分け∞」で、
ダミ声でがなり立てるAMEMIYAと対戦したmisono
が、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-taisenn
「こんなガラガラ声に負けるわけがない」
と言い切ったのと、ちょいと通じる。

「予選曲より決勝曲の方が勝る」
「美声で歌いきる」
という観点で行けば、
ポールより、
フィリピン代表のデニスの方が、よほどポイント高かった。

↑武田鉄矢の口が最大にポカンと開いたのは、実はマルティナの予選ではなく、デニスの決勝だったことにも注目したい。
こっちには圧倒されて、聞いてて自然と涙が出たしね。

しかしこの番組、審査員も相当キツイと思うよ。

素人(テリー伊藤とか小倉智昭)や、
なんかテンションが常にズレてる宮本亜門(笑)はともかく、
プロ歌手の審査員は、のきなみ1回限りで交代していることに注目したい。

第3回
和田アキ子
大友康平

第4回
西城秀樹
由紀さおり

第5回
稲垣潤一
大地真央

第6回
武田鉄矢
森昌子

森昌子は、マルティナの予選曲「サイレント・イヴ」を聴き終わって、
「私 もう一度 ちょっと 勉強しなきゃいけないなと思いました」
と謙虚にのたまい、
湯川れい子も
「ほんとに世界に通用しますね」
と最高の賛辞を贈った。

決勝で森昌子は、マルティナの歌を聴き終わり、
「点数は…つけられない…ですよね」
(=減点する部分がない/自分ごときが、優劣や巧拙をおいそれと比べられない)
と、半ば審査を投げ出していた。

日本の歌を日本語で歌うという点では共通でも、日本の全国区ではなく、いわば全世界区で競いあって、評価や審査の基準も不統一なのに、一人の優勝者を決めるってのが、どだい無理がある。

ポールや、最多優勝を誇るニコラス・エドワーズ(個人的には、アヒル声の彼はもうたくさんですが、女性ファンが多い)との勝負ばかりが取り沙汰されてるが、

マルティナが立ちはだかって、他の女性シンガーが阻まれてしまっていることにも気づくべきである。

トルコ代表のディラーラ・アイバルだって、

第3回 ハナミズキ/一青窈
第5回 未来へ/Kiroro


アメリカのナタリー・エモンズだって、

第4回 手紙~拝啓 十五の君へ~/アンジェラ・アキ
第5回 さよならの向う側/山口百恵


単独で見れば、何の問題もないどころか、
日本人相手にのど自慢に挑んだって優勝できそうなのに、
同じ大会にマルティナが出つづける限り、
彼女たちに優勝のチャンスは、まず訪れない。

ほんとに言いたいことには行き着かなかったが、1回ではとても語り尽くせないので、今日はここまで。

つづく。