だが、もはや語ることもさほどないので、Cのバリエーションのゾフィについて。
宇宙警備隊長のゾフィー(オトビキあり)ではなく、
↑こちらではありません。
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一(いち)宇宙警備隊員に過ぎない、
最終39話「さらばウルトラマン」に登場したゾフィ(オトビキなし)について。
ゾフィのマスクは、Cタイプの型から新たに抜いたもので、ウルトラマンのスーツから外して再利用したわけではない。
同時に映る場面があって、
↓ゼットンに光線技で倒されたウルトラマンのカラータイマーは、外見上は無傷。
↑ところが赤い玉の中では、カラータイマーは物理的に割れている。(ラップをかぶせたらしい)
これは倒れたウルトラマンのカラータイマーをゼットンが叩き割る場面が、残酷すぎるとカットされたため。
↑その場面で、ウルトラマンのマスクが健在である。
ゾフィのマスクには、のぞき穴がないと言われていたが、
↑
修正記事はこちら。
顔の中央に走る、鼻筋からトサカのラインが黒く塗られていて、
この黒塗りは、同じ回に登場する飛び人形にも確認できる。
トサカが「黒く見える」のは、逆光の影の可能性もゼロではないが、
↓並んで飛行するウルトラマン(右)のトサカとは明らかに色が異なるので、
↑ゾフィは黒なのだとわかる。
そのため近年の製品では、このトサカの黒塗装を再現したものもある。
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商品名がゾフィ「ー」で、肩書きが「隊長」なのは、それが現在の公式設定のため。
ゾフィのスーツは、ウルトラマンAタイプの流用。
演じたのはウルトラマン同様に古谷敏で、詰め物をした演者不在のウルトラマンのスーツが目前で吊されているのを、(よりによってそれを演じ続けた自分が)見下ろすのは、奇妙な感覚だったという。
↓
下記コメント参照
Aタイプスーツの再利用は2回目で、1回目は、ニセウルトラマン(第18話「遊星から来た兄弟」に登場)だった。
にせウルトラマンを演じたのは、池田文男(池田芙美夫)。
ウルトラマンのスーツは、演者の古谷敏ぴったりの寸法でつくられているため、
にせウルトラマンの上半身はフィットしても、
脚は短めで、本物のウルトラマンより若干背が低い。
↑各所が尖っている形状の差異だけでなく、胸の下と腰の上の赤いラインが黒く縁取りされて、ニセモノ感を強調している。
デザインは成田亨。マスク造形は佐々木明。
ゾフィに話を戻すと、
(以下、Wikiより転載)
早い企画の段階ではその存在は「ウルトラマンの実兄」という発想であり美術デザインの彫刻家、成田亨に対し「ウルトラマンの兄を登場させるのでウルトラマンに何かを付け加えて」との指示でデザインされた。
両者についての詳細は、こちらでご覧ください。
にせウルトラマンもゾフィも、
青森県立美術館の収蔵リストによれば、にせウルトラマンのデザイン画は1966年、ゾフィーは1967年に描かれたもの。
ウルトラマンのバリエーションとして、成田亨の渾身作だったようだ。
イラストは現在、
↓青森県立美術館に収蔵されている。
そしてこの2つのキャラクターは、劇中のフィルム以外に、一切資料写真が残されていない点でも共通しており、前回紹介した「キャラクター大全 ウルトラマン 全調査報告」にも、
DVDからの流用画像しか収録されていない。
よって今回に限っては、本ブログの方が、「全調査報告」より勝っている部分が、あるかも知れない。