↑左のカラリングは、コミックアーティストでもある、「スター・ブレイザーズ」公式サイト管理者の、ティム・エルドレッドによるもの。
↑1作目パイロットフィルムより(色調補正済み)。
『復活篇』(2009)のヤマト
(仮称ヤマト2220)はそぐわず。
↑『復活篇』ヤマトは、艦載機を設定通りに収納するため、艦の横幅が大きく増している。翌2010年の『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の、
全長2倍(533.6~534.02メートル)のヤマト
は、論外。
『スター・ブレイザーズ』公式サイトに、
当時6分載だった聖版ヤマトが、まとめて公開されてるので、
↑テレビ初放映当時、聖氏の手による、唯一とおぼしき宇宙戦艦ヤマト本体のカラー原稿。
テレビランド1975年2月号の、読者への年賀状ページより。
次のサイトリニューアル(現地時間10/7)直前に合わせて、今回ようやく検証してみよう。
↑連載1回目の扉絵
おもいきり第二次大戦当時の戦艦スタイル。
横から見た艦首のラインも、くびれが深くなり、
↑連載1回目。
↑上の⑤が、テレビランド75年2月増刊特別号。
俯瞰のアングルでも、
↑左・③=連載3回目/右・⑥=最終回
↑左の②が連載2回目、右の④は4回目。
有名な斜め前方からのアングルも、
↑連載3回目(③・左)と、最終回(⑥・右)では、同アングルでも全く別物。
↑連載1回目(①・上)と、2回目(②・下)では、戦艦大和風だが、
↑5回目の増刊号(左右とも)では、おなじみのヤマトスタイルに。
↑最終話。
↑上から②連載2回目、④連載4回目、⑥最終話。
吃水線が上下し、センターライン取りに苦慮している感じが読み取れる。
また聖氏は、ヤマトの司令塔を、この艦の象徴として描くことも多かった。
↑連載2回目の扉絵。
↑最終話の扉絵。
↑左より2回目、最終話、3回目。
第一艦橋の窓枠は、初期設定のまま4つ。
レーダーが可動式なのを、出版物で絵にあらわした例は、
↑上が5回目、下が3回目から。レーダーのポジションの違いに注目。
この聖版ヤマト以外には、
幻の書、「宇宙戦艦ヤマト大図鑑」の、
戦闘モードで寝かせている状態の、
ただ一例しか存在しないと思われる。
↑そこで、奇跡のご対面。
というわけで、聖悠紀は独立独歩で、アニメの設定資料に頼り切らず、自分ならではのヤマトの姿を追求し続け、確実に成果を上げたわけで、そこにはキャラクター共々、
独自の美学が感じられる。
この美学が、ビジュアルセンス(絵心)のないプロデューサーに理解されず、長年日の目を浴びなかったのは残念だが、
↑資料名目で300部だけ発行を許可された、
はみだしFCの「聖悠紀版ヤマト」復刻版あとがきより。
「問題」って、おまえら(アカデミー)の方が問題だよ!