独断と偏見の〜/蒼きヤマトへの憧憬(41) | アディクトリポート

アディクトリポート

真実をリポート Addictoe Report

先週の9/23、24両日に行われたDORO☆OFF展示会。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-よこなが

主宰のどろぼうひげさんのレポートが、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-とびら
さすがに一番よくまとまっているので、
そちらをご覧いただくとして、
DORO☆OFF レポート 1
DORO☆OFF レポート 2
DORO☆OFF レポート 3
DORO☆OFF レポート 4
DORO☆OFF レポート 番外編

ここでは、私が(……もしかしたら私だけが?)感心しまくりだった作品ひとつだけに、あえて的を絞ってお伝えします。

それは大方の予想通り、
模型多国籍軍の、MKさんの作られた、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-bana-
バンダイの1/500宇宙戦艦ヤマトの新キットを、
$オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-はこえ
1/500 宇宙戦艦ヤマト (宇宙戦艦ヤマト)/バンダイ

¥7,140
Amazon.co.jp

後部甲板周辺を中心に、大改修した作品。

MKさんとの出会いはこちら

ここまでの過程は、こちら

展示は1日目の23日だけ。

でしたが、しっかり完成していましたよ!

ヤマトといえば、
$オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-ななめ
やはりこのアングルですが、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-これじゃねえよ
MKさんは、これまで延々とないがしろにされ続けてきた、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-usiro
こちらのアングルにこそ、重きをおいて製作している。
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ですよね

古くはパイロットフィルムに端を発して、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-いんぐ
テレビ第1シリーズの劇中はもちろん、
幾多の設定資料でも、ごまかされ続け、
$オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-kannpannzusikizu
↑アニメ用設定で、この部分が描かれたのは、ようやく『復活篇』(2008)でのこと。
しかもこの機構って、どうなのよ?

ぶっちゃけ、2011年の現在に至るまで、製作サイドの誰も正解に行き着いておらず、
従って、それを製品化する方の模型、玩具でも、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-itto
↑新1/500の、該当箇所のパーツ状態。
↓『電撃ホビーマガジン』作例の、ほぼ無改造の同箇所。

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-まま

宇宙戦艦ヤマトモデリングガイド 完全版 (DENGEKI HOBBY BOOKS)/著者不明

¥2,625
Amazon.co.jp

テキトーにお茶を濁され続けた、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-30
後方甲板周りの、艦載機出撃システム、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ででで
つまり格納庫からエレベータ昇降機構までと、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-つぎ
後方射出口への発進経路の正しい構造を、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-くらあ
きちんと立体で提示したのである。

個人的には、ここがきちんと直された作例にお目にかかった覚えがないので、

※実際は、くしくも本展主宰のどろぼうひげさんが、基本構造を先に達成
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-higebann
しかし作例の素材だった1/700DVD付属キットは、横の張出しがわずかだったため、ほぼ正方形の射出口からは、艦載機の出撃はとうてい不可能だった。


そこだけ直ってれば充分だと思ってたが、
ホムペの更新を見ていると、各所にオリジナルのディテールが加わっていて、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ばるじ
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-いてーる
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-こまか
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-かんきょう

「よけいな作業で、完成が危ぶまれるよりは、いっそそのまま……」
と思わないでもなかったが、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-かんしゅ
いざ会場で、めでたく完成した実物に接してみると、
なるほど、全長50センチを越えるサイズだと、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-sonousiro
「これぐらいのディテールがないと、巨大感が演出できないかもな」と納得。
しかも大改造は、
↓上述の後部甲板周りと、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-けつ
↓前甲板脇の横開きの艦載機発着機構だけで、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-mae2
それ以外のディテールは、あくまでもキット本来の形状やモールドを生かし、完成品を見ただけでは、どこが元のままで、どこが改造なのか判別できない、見事な調和ぶり。
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-よこ
未来の宇宙船の模型ってのは、いわゆる艦船模型とは方向性が異なってしかるべきだと思うが、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-のずる
そこらへんもしっかりわきまえていて、無粋な艦船用エッチングパーツが貼り付けられたりすることもなく、MK氏のディテーリングのセンスと工作技術の確かさが際立つと共に、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-でぃて
このキットの素性(無改造のままの素組み状態)が、かなり優秀だと言うこともわかる。
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-うえ

MKさんも、この新1/500は、とても良いキットだと評していて、
前にも今回のような改造を思い立ったが、
当時唯一の1/500スケールだった、コズミックモデルを素材に検討した際、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-はこえ
$オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-461
1/500 ニューコズミックヤマト (宇宙戦艦ヤマト)/バンダイ

¥3,990
Amazon.co.jp

とうてい実現は不可能と、断念したことを教えてくれた。
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-あん1
↑画像はこのページからお借りしました。↓
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-だん2

さて、DORO☆OFF展示会といえば恒例の電飾タイムだが、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-たいむ
MK氏のヤマトは、もっぱら外形と構造重視のモデルで、電飾は一切仕込まれていないため、この間は存在が主張できなくなる。

通算3回目となる今回のDORO☆OFF展示会に、新規で参加を表明した人ならなおさら、自分ならではの勝負どころを持ち合わせてのことと思われるが、
あまりに工作技術が達者すぎると、
「元のキットの出来がいいんだろ」
とか、
「誰でも素組みに付属のデカールを貼れば、ここまで仕上がるんだろ」
と勘違いされて、どれだけすごいことをやり遂げたのかが、伝わらなかったりもする。


そんなこんなで、果たしてMK氏のヤマトのすごさが、どれだけの来場者に伝わったのかはアヤしいけれど、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-かいじょう
↑これと、この下の計2点の画像は、ROKUGENさんのページより拝借しました
少なくとも私はいたって感心、感激してしまったのであった。

現時点で最高の完成度のヤマト外形・構造モデルという意味では、並み居る強豪と共にDORO☆OFF展示会に陳列する意義と価値は、充分すぎるほどあったと思います。

ありがとう、MKさん!
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-でっき
生きてるうちに、「本当のヤマトの姿」に逢えて、感無量でした。