空と風と川の流れを. -22ページ目

空と風と川の流れを.

 空と風と川の流れを求め,素の自分を表現できたら良いなと.

 朝夕が随分過ごしやすくなった。もう9月も終わりに近づいている。

 ここは米国のサウスカロライナ州の沿岸部の街。もうこの土地にきて9年になる。夏の日中は外を出歩くなんてとんでもないくらい暑くなる。冬でも日中はシャツ一枚で過ごせる時があるし、この土地に来てからはダウンジャケットなんて着たことがない。

 雪も見なくなった。数年前の1月に一度だけ雪が降ったことがあった。その時、ここの人々は雪の道に慣れていないのだろう。大学も閉鎖になった。

 そういう自分は渡米してからはコネチカット、オハイオと寒い地域にいたので雪や凍結した路面の運転にも慣れている。普通に仕事にでかけた。

 

 最近、ふと思い出したことがある。

 石油ストーブを使うこと。

 

 有名すぎるほど有名な古典、徒然草の『春はあけぼの』の冬の一節に、

 『冬はつとめて。 雪の降りたるは、言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、また、さらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭もて渡るも、いとつきづきし。 昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりてわろし。』

 というのがあり、『冬は早朝に趣がある。雪の景色は言うまでもなく美しく、霜の白もまた趣がある。さらに、大変寒いときに、火を急ぎおこして、(廊下を通って)炭を持ってくるのも良い感じで、昼になって次第に暖かくなり、火桶の炭が白く灰になっていくのはあまりよくない』というようなことが書いてある。

 

 現代ではどうだろうか。早朝の寝起き、あるいは仕事から帰ってきて、あまりの寒さゆえ、オーバーやダウンジャケットを脱ぐ前に、石油ストーブに火をいれる。タンクに石油がまだ残っているかーっとまずメーターを確認して、ダイアルを回して芯を上げ、マッチあるいはチャッカマンで火をつける。石油の匂いがツンと鼻につく。ストーブがぼ、ぼ、ぼっと燃え始めるのを目と耳で感じながら火が安定するのを待つ。「うーさぶ」と思いながら手を摩り、暖かくなってくるようやく一息つくことができる。

 

 なんでこんなに寒いねんと不愉快に思いながらも、こういう冬の日常があった。

 アメリカに来てからはこのような日常は無い。部屋全体を温めるヒーターを使うし石油ストーブなどもない。

 石油ストーブが欲しくなってきた。

 今年に入ってから実は昼飯のために自宅から弁当を持って仕事に行ってる。

 職場の周囲にはまともに食事ができる場所がなく、職場の内部のカフェテリアも高いだけで美味しいものは売られていない。日本のスーパーで売られているパックのロール寿司が11ドル、照り焼き丼のようなものも11ドル。大して美味しくないのに。そんなものを9年近く食べ続けてきたことをいい加減馬鹿馬鹿しく思えてきたのが一番の理由。

 

 そこで、どうすれば良いか考えた。

 まず、三点ほど保存がきく常備菜を作る。朝はメインのおかずを作る。これだけで朝に弁当を詰める作業が簡略化でいるのではないか、と。

 では、どういうおかずにするかと考えると、なんでもいいやと。そこで、最初に目についたのが、アジア系食料品で売られている冷凍の塩サバ。これは朝、オーブンかグリルで焼いてそのまま白米の上に乗せればいいやと。そのほか、日替わりでいろんなものをおかずとして作るようにしている。

 レギュラーの常備菜は、自家製きゅうりのQちゃん、きんぴらごぼう、もやしとほうれん草の酢の物。卯の花、

これが焼魚弁当、

たらとちくわのフライ弁当(のり弁当再現!)

ドライカレー弁当

とんぺい焼弁当

 

 当たり前なのかもしれないが、びっくりするほど節約ができる。丸一日、1ドルも使わない日が増えた。

 そして、なによりも最も驚いたのが、血糖値が劇的に下がり、体重も一気に落ちた。医師もびっくりするぐらい。

 良いことだらけだよ。弁当生活。

 弁当生活を始めてから9ヶ月が過ぎた。もう習慣づいたと思う。三日坊主にならずにすんだ。

 

 動画制作についていろいろ調べていくと、レンズについて動画用と写真(静止画)用の違いについて知ることになる。

動画用のレンズ28mmぐらいまでの広角、超広角に分類されるレンズが、『動画向き』という触れ込みで紹介されている。むしろ、広角、超広角レンズが動画制作における”標準”であるようだ。それに対して、写真(静止画)の標準レンズは40〜55mmぐらいの焦点距離のレンズを呼ぶ。

 なぜこのような差があるのだろうか。

 

 先日のキャンプの際、朝のコーヒーを淹れて飲む場面の動画を撮影したが、その際、α6400のキットレンズ、ソニー16-50mm f3.5-5.6を広角側の16mmで適当に撮影したのが違和感を感じなかった。16mmの超広角(35mm換算で24mm)では自分自身やコーヒーポットに焦点を合わせた上で、周囲の木々などが自然かつ良い感じで映り込んでいて、なんだかなるほど。動画作成では周囲にあるものも入れ込んで、映したいもの、被写体との位置関係を含んだほうが自然になるのだ、ということを窺い知った。

 

 ところで、

 サードパーティー、つまり純正以外のメーカーが出すレンズはここ数年飛躍的によくなったと思う。ひと昔前はサードパーティーのレンズは純正レンズが高くて買えないという理由か、カメラを買うときに取り合えずすぐに使うために抱き合わせで売られていたようなものだったが、最近は純正以外でも第一選択肢として選ぶ場合が増えている。

 Sigma 19mm F/2.8 ARTというレンズ。このレンズはソニーのNEXに適合する。ARTと名付けられているが、アート向けのレンズということ、しかも純正レンズに比べて安い、にもかかわらず、そのレンズの外観が斬新でそこそこ人気があった。2013年に発売だったそうだが、当時はまだE-mountのカメラを持っていなかったのだが、それでも、光沢のあるレンズの筺筒という斬新なデザインで、しかもかなり安かったので印象には残っていた。

 

 時は流れて、あれから10年経過した今、そのレンズは中古では100ドル以下で入手できる。今では16mm f/1.4があり、そのレンズも新品で400ドル程度なので16mm f2.8はさらに中古で安くなったのだろう。

 YouTubeでこの19mm f2.8で作った動画を探してみたところ、純正のGレンズやZeissレンズよりはシャープではなく、むしろ、シャープすぎない点がフィルム的というかアナログ的でいい味を出している。

 動画用に16mm f1.4を入手しようかとも考えたが、19mm f2.8は安いやん?って思うと同時に、超広角、広角にf1.4というf値は重要か?f2.8で十分じゃね?ということで19mm f2.8 ARTを入手した。

 

 残念ながら、f2.8の開放絞りでは、焦点を合わせたあたりでもふにゃっとした感じの写りになり決してシャープとはいえない。f3.5まで絞るとようやくシャキッとしてくる。

 良くいえば、シャープすぎずひと昔前のような写りになる。チープなコンデジのような写りとでもいうのだろうか。写真をメインにする場合にはおすすめしない。動画なら印象的になるんだろうな。

 ね、この画像もf2.8の開放だが拡大していただいたらわかるが、どこにフォーカスが合っているのだろうかとわからないぐらいふわりとしてるでしょ。でも、動画だったらこれぐらいでええんかな。

 せっかく買ったのだからα6400につけてこれで動画を録ってみよう。