無限回廊幻想記譚 旧館 -アニメ・映画感想- -314ページ目

ARIA The ORIGINATION 第1話 「その やがて訪れる春の風に…」

原作ではいよいよクライマックスに向かっていますが、アニメは第3期スタート。第2期ラストで後輩達の昇格を匂わせる台詞で終わったのでどうなるのか。タイトルか「全ての始まり」という事で後輩達が一人前となるのか……

 第1話は小説も担当した藤咲あゆな。
 いつものように練習に励む灯里、藍華、アリスの3人。特にアリスはカーニヴァルで刺激を受けて、いつも以上に気合いが入っていた。
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 その途中で、暁とアルと出会う。二人は1人前への昇格試験に向けて勉強中だった。ARIA3rd1-02-1  
 筆記試験があるのだろうか……ウンディーネ達は筆記はなさそうなんけど。特にサラマンダーこーゆー紙と向かい合って身につけるような職業ではないような気がするんだけどなぁ。

 アリシアとお昼を取り終えたアリアカンパニーへウッディーが荷物を届けに来る。
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 それはカーニヴァルの時のお客からのプレゼント。「桜」の紅茶とジャムだった。ARIA3rd1-03

 オフシーズンなのだろう、午後にいつものメンバーでお茶会をすることになる。ARIA3rd1-04 アリア社長特性の肉球型入りクッキー。
ARIA3rd1-05 アテナさんは遅れてくる。
ARIA3rd1-06 正装して出迎えるアリア社長のもちもちぽんぽんに食いつくまぁ社長。お約束お約束。

 話は3大妖精たちの事へ。 灯里の語る紅茶をくれたお客とアリシアの逸話。ARIA3rd1-07
 ゴンドラを上手く扱って雪を客の手に落とすって……

 晃の凄い話を聞かせる藍華。
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 旅先で浮かれてゴンドラでふざけていた観光客がバランスを崩してゴンドラから落ちそうになるところを、すばやい動作で助けるアテナの事を語る藍華。って、とっさにゴンドラの上を動くのも凄いですが、男性を片手で支えるって男前すぎるんですけど!!

 そしてアリスはアテナが泣きじゃくる小さな子供に対して、変な顔をして笑わせたエピソードを語る。ARIA3rd1-09
 ここはアテナさんなら歌声で子供を静かにさせて欲しい所なんだけどなぁ。
 って、何故アリスがアテナのゴンドラに同乗しているの……OPでも同様の場面がありましたが、両手袋(ペア)のアリスは一人前(プリマ)のゴンドラには同乗できない筈。接客に同乗できるのは片手袋(シングル)からの特権だったはずなのに。
ARIA3rd1-10 アテナについての話が終わった頃に登場するアテナ。

 3大妖精もまだまだ上を目指し続ける、という言葉に刺激を受け、更に上を目指して行こうと誓う後輩3人。
 それを見守る3大妖精。
ARIA3rd1-11 ARIA3rd1-12  
 上を目指し続けるというのはとっても大切な事だと、改めて感じさせられる言葉です。

 今回は初回という事もあり、レギュラーメンバー総出演という感じです。
 純レギュラーといえるグランマと郵便屋さんは残念ながら出番が無かったですが。
 まぁ、これ以上出しても無理矢理になるだけですからね。

 珍しくもアフレコ時点で色付きの完成度だったらしいが、作品的にもうちょっと綺麗な絵の感じにして欲しくもあり。しかしテレビシリーズでここまでなら十分かな。
 ただEDの絵はかなり綺麗でした。

狼と香辛料 第一幕「狼と一張羅」

行商人クラフト・ロレンスは収穫祭に沸くパスロエの村を訪れる。

 

 ロレンスを慕う少女クロエから穀物庫で待っていると告げられるも、よそ者ゆえに村から離れようとしたロレンスだが、その途中で荷台の狼の毛皮の中に一人の少女を見つける。少女は獣のような耳と尾、鋭い牙を持ち、自らを『ヨイツの賢狼』ホロと名乗る。


 耳とかより、まずすっ裸なのをつっこんではいかがと思うのですが、その辺りは全く気に留めないようです。

 ホロが本当に神であるのかという証拠を求めると、一握りの麦を得てその姿を露わにする。

 具体的な姿は描かれてないですが、巨大な狼というところなのでしょうか。原作では左前脚だけ見せたらしいですが。

 村へ引き返して一泊することになったロレンスの元に、本来穀物庫を出てはならない筈のクロエが訪れると、儲け話について話をするもロレンスに相手にされない。

 何故クロエはロレンスの居場所を知っているのか

 どうやらオリジナルキャラクターらしいですが、ロレンスに対して師としてだけではなく片思いしている感じもありますね。今後絡んでくるのでしょうか?


 部屋に戻ったロレンスはホロと再開する。

 ホロは最後に刈られたのよりも多い麦穂があれば出現できるらしい。

 で、ホロから語られる彼女の過去。神と同じ名を持つ少女は古き盟約の下、パスロエの村に豊作を齎していた。しかし自然の力を捻じ曲げるため、時には凶作にしなければならない事から、村人は次第にホロの存在を信じなくなっていた。


「遙か北の故郷に帰りたい」

 ホロはロレンスに告げる。

 こうして二人は北へと向かい旅立つ。


 かなりまったりとした感じの導入編。今後もこんな感じだったり、街で起きた事件に巻き込まれるなどの話なんでしょうな。絵は全体的に綺麗で、この調子で最後まで持ってくれる事に期待。

 ところで、豊作の神が去った村はどうなるのだろうか。なにやら村長が深刻そうな顔をしていたから、あまりよろしくない状態なのでしょうが、それらが描かれる事はまぁ、無いんだろうなぁ。


 ちなみにタイトルの一張羅はここでホロが見つけて着る事になったロレンスのモノ。


アレは男物なのでしょうか。それとも商売に使う事を考えていたということなのだろうか。


以下、原作


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久しぶりに

今クールのアニメ

今期のアニメについて、簡単に感想
長期シリーズについては除外してます。
■■新規番組■■
狼と香辛料 ☆☆☆☆
 根底はシリアスだが、雰囲気的に好き
ARIA The Origination ☆☆☆
 まったりシリーズ。 
俗・さよなら絶望先生 ☆☆☆
 今後に注目かな
フルメタル・パニック ☆☆☆
 可もなく不可もなく
ヤッターマン ☆☆
 ガンちゃんの設定がなぁ……
ロザリオとバンパイア ☆☆☆
 絵柄が天上天下を彷彿させる
みなみけ おかわり ☆☆☆
 抜群に面白いわけではないが、なんとなく楽しめる
GUNSLINGER GIRL ☆☆☆
 微妙……今後次第かな。
PERSONA ☆☆☆
 まだ微妙な感じ
H2O ~FOOTPRINTS IN THE SAND~ ☆☆☆
  ありがちな萌えキャラシリーズ
true tears ☆☆
 かなりどうでも良い感じの 
■■継続番組■■
バンブーブレイド ☆☆☆☆
 ちょっと萌え系っぽさもあるが、剣道について結構まじめな作品で楽しめる
ドラゴノーツ ☆☆☆☆
 好みの問題
レンタルマギカ ☆☆☆
 可も無く不可もなくな作品。作者出演の用語解説は蛇足。
キミキス ☆☆☆
 単体ならそれなりの作品なのだが、原作知っているともうダメな作品
クラナド ☆☆☆☆
 原作は知らないが、なかなかの良作
迷宮探偵ラビリンス ☆
 自分でも良く見続けているなぁ、と感心するぐらいどうでもいい感じ。
もっけ ☆☆
 パッとしない。たぶんやたらともったいぶる爺と言いつけを守らない小学生のせい。

パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト (ネタばれ)

 ジョニー・デップ主演の第2作。
 OPでいきなりエリザベスが泣いているシーンから始まり、その理由がさっぱり。当初はこの直後に起きるウィルの逮捕に関わる事かな、と思っていたのですが、ウィルが捕まると同時に彼女も逮捕されているので、彼女が泣いている場面と一致しない。お墓のようなところで泣いているみたいなので、実は3作目に繋がっているのではないだろうか。しかし髪は伸びているし……はてなマーク

 突然現れた兵士達に、結婚式を目前に控えていたウィリアム・ターナー・ジュニア(オーランド・ブルーム)が逮捕されてしまう。その罪状は前作(パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち)で彼が海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)を逃亡させた事に起因していた。同様の理由でエリザベスも逮捕されてしまう。ジャック・スパロウを取り逃がしたジェームズ・ノリントン提督(ジャック・ダヴェンポート)にも逮捕状が降りていたが、彼は既に退役して行方が知れない身の上となっていた。

 さてその頃ジャックは監獄のような島から棺桶に紛れ込んで脱出をしていた。何故彼がそんな島にいたのか、それは島にあるものを盗むためである。お宝だと思っていた乗組員の期待を裏切り、実は鍵の絵であった。
 しかし果たしてこの絵を盗む必要があったのか、いまいち疑問だ。箱の存在と、鍵の存在を知っているなら、別にこの絵は必要なかったのでは無いだろうか、とも思えるのですが。コンパスがいまいち頼りにならないから、絵を手掛かりにしようとしたのか……
 どうやらジャックは前作のラストからこっち、お宝らしいお宝を奪ってないようで、乗組員達は不満たらたら。つか、前作に出てきた女性の乗組員とか、いなくなってるよ。代わりに前に敵方だった男たちが部下になってる。


 捕まったウィルはジャック・スパロウの持つコンパスを奪ってくる様に命じられる。エリザベスを救う為、ジャックの元へと向かうウィル。彼の居所を掴んだウィルは、ある島で原住民の酋長となっている彼と対面するが、この酋長は神への捧げモノである人身御供という存在であった。

 当然のように脱出を試みるジャックとウィル&船員達。双方がバラバラに脱出劇を繰り広げるわけですが、ここはこの作品ならでは完全なドタバタコメディ。
 確か予告の時には船を出そうとする場面でジャックが原住民に追われて来るところで、
ウィルが「ジャックを待たないのか」という台詞の後で追われてきたジャックを見て「仕方ない、行こう」という台詞を吐いていたのに、ちょっと変わってましたね。何でだろう。


 ドタバタの末に、脱出した彼らだが、そこでジャックはウィルの父、《Bootstrap Bill(靴ひものビル)》ことビル・ターナーと船底で出会い、伝言を受ける。そして彼らは沈没船と遭遇する。それが死者の船『フライング・ダッチマン』に沈められたのだと気付いたジャックは、コンパスを渡す代わりにあの船へと行くようにウィルに告げる。
 ウィルはこの船で死者の船に捕らえられ、更にジャックの下にもこの幽霊船の船長であるディヴィ・ジョーンズが姿を現すが、彼は自分の代わりに100人の男を差し出すとの約束を交わしてその場を逃れた。


 一方、エリザベスは父親ウェザビー・スワン(ジョナサン・プライス)の手引きで牢を脱走するが、父親の策は失敗。だが、その間に抜け出していたエリザベスは『私掠船の許可状』を奪い男装して商船へと乗りこみ、ウィルの後を追っていた。
 ウィルを追うエリザベスは、すっかりと落ちぶれたノリントン提督と再開、彼を連れてジャックと合流する。そのジャックはウィルの事を偽って説明したり、エリザベスに迫ったりする。

 序盤から感じていたが、この辺りからいよいよジャックが前作に比べてへたれキャラになっているのをヒシヒシと感じる。
 今作は常に、2つ3つに主要人物が別れ、それぞれの視点から描かれているようです。その為、話はかなりスピーディーに感じる。実際には話の内容はかなりスローな展開なんですが。

 捕まったウィルはそこで父親のビルと再開。更に100年働かされた者は船の一部となってしまう事を知る。船で労働期間を賭けて行われるゲームで、ディヴィ・ジョーンズと勝負するウィルだが、彼を庇うために賭けに参加したビルが永遠にこの船にいる事となってしまう。それでも諦めないウィルは、密かにジョーンズから賭けの時に在り処を知った鍵を奪う事に成功する。そして脱出した彼はエリザベスが隠れ乗っていたベラミー船長の船に救出されるが、それも束の間、ベラミー船長の船は『フライング・ダッチマン』に追いつかれ、《クラーケン》に沈められてしまう。しかしウィルが上手く身を隠した事により、ジョーンズは宝箱の在り処へと急ぐ。

 ここで行われるゲームですが、結局ルールが良く判りませんでした。どうやったら勝ちで、どうなったら負けなのか。何故ビルが負けだったのかも良く判らない。何度もルールを聞き直したら判るのかな。分かる人教えてください。

 この後、ジャック、ウィル、ノリントンが宝箱を巡って三つ巴の戦いを繰り広げる訳ですが、三人の器量の狭さが浮き彫りって感じです。ただ、ここで見せるエリザベスの行動がちょっと可愛かったドキドキ
 ラスト直前では、エリザベスがジャックに心惹かれている恋の矢ような場面も見せ「えーっ!?」って感じでした。前作ではウィルとエリザベスはあれほどラヴラヴだったのに……長い間、身分の差を超えて想いあっていた中では無かったのか。所詮はアメリカ人か! 彼らの恋の行方がどうなるのかを始め、ほとんどの謎や出来事の解決は三作目に回されてしまいました。ちょっと中途半端な終わり方。いくら続けて2本撮影しているからとはいえ、もう少し1本1本をちゃんと終わらせて欲しい。
 次回作に期待とは言え、今作はちゃんと終わっていないので、評価はやや辛めとしました爆弾

公式サイト:http://www.disney.co.jp/pirates/
評価:6/10点 一言コメント エンディングテロップは最後まで見よう

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明日の記憶 (ネタばれ)

 荻原浩・著の作品を渡辺謙が気に入り、頼んで映画化してもらったという作品。
 オープニングは既にかなり病気が進行してしまった主人公 佐伯雅行(渡辺謙)とそれを看病する妻 枝実子(樋口可南子)が窓から外の景色を眺めるところから始まる。

 話は雅行がまだ病気を認識する前まで遡る。
 部長である雅行は部下からも信頼が厚い男であり、大手取引先であるギガフォースと大規模なプロジェクトの契約に成功する。
 そんな彼を襲う病魔は最初は人の名前を忘れるなど、ただの物忘れであったが、次第に頭痛がしたり、重要な会議など忘れてしまうになる。
 そんな彼の様子を見かねた妻は娘 梨恵(吹石一恵)伊藤直也(坂口憲二)の結婚式の為にも病院へと行くよう説得、雅行はそれにしぶしぶ従う事になる。だが、そこで彼に告げられたのは『アルツハイマー』の疑いがある、との診断であった。

 ここで雅行に医師の吉田武宏(及川光博)簡単な記憶テストをするのですが、結構引っかかりましたorz 昔から物忘れの激しい人間だからな、俺。たぶん他にもそんな人はいたはずだ。

 で、更に詳しい検査をした後日、『若年性アルツハイマー』で間違いないとの診断が下される。
 前の検査の帰りに若年性アルツハイマーについての本を買って調べていた雅行は衝撃のあまりに自暴自棄となるが、吉田の説得で病気と立ち向かう決心をする。

 これまで仕事をバリバリとしてきた男性だけに、絶望の淵に立ったような気分なんですね。

 人によって進行にも差があるという事から仕事を続ける雅行だが、病状の悪化からこれまで頭の中に全て入っていたという地理も失い、ギガフォースへの行き方が判らずにパニックとなる。
 この時、助けるのが部下の生野啓子(水川あさみ)。電話で道案内するわけですが、凄い記憶力だよな。俺にはあれだけ的確な案内は無理です。通常、女性は道などを覚えるのは苦手らしいですが、彼女は別格のようだ。
 この事だけでなく、会議を忘れたり、社内で迷ったり、忘れないようにと書いたメモを廊下で落としている事などが重なり、ついには痴呆症の薬を服用している事を知られて退職を進められる。
 しかし雅行はそれを了承しない。
 結局はこのままプロジェクト管理を勤められないとされたのか、プロジェクトから外れ、配置転換となる。で、そこで自分の事が知れたのは他の部下が彼の鞄を探って薬を見つけて報告したからだと知れ、元の部下達の言い争いをしる事になる訳ですが、部下に恵まれてるなぁ、と感じるのは生野を中心とした部下達が彼の事を思っている発言をする事。
 これらは後々に退職する時に挨拶に来て、自分達の写真を渡す所でも伺える。惜しむらくは1回ぐらいは退職後に雅行の家へ訪れるなどの場面が欲しかったかな、と。

 で、雅行が退職を拒否したのは、娘の結婚までは働く父親でいたかったから、という事。
 しかし娘らは彼の病気の事をいつ知ったのだろうか。少なくとも結婚前は知らなかっただろうから、退職した時かな。定年退職でないのは判るだろうから、そうすると理由を話す必要があるだろうしな。
 また退職前にギガフォース宣伝課長の河村篤志(香川照之)から電話があり、その前にちょっとだけ嫌な印象を与えていた彼の印象を一気に良くする。直前に病気でフラフラな状態だったところに、あんな台詞を吐かれたら反則です。


 そしてそこからは闘病生活。
 アルツハイマーの進行を遅くするには手先を使うのが良い、と聞いて昔やっていた陶芸を始め、生活費の為に枝実子が昔の陶芸仲間である浜野喜美子(渡辺えり子)に頼み込んで仕事を紹介してもらう事になる。
 喜美子にこれからの生活を考えて雅行を保養所へ預けるように言われても、断固として拒絶する枝実子。
 一方で雅行は病気が進行するに連れて情緒不安定となり、更には枝実子が喜美子から渡された保養所のパンフレットを見つけてしまったり。

 そして最後の山場となるのは、陶芸教室を開いている木崎茂之(木梨憲武)の人間としてダメダメな行為から始まる。友情出演で一番最低な役をやってます。とは言え、こんな人間は実際にいるんだろうな、とも思う。
 信じていた人間の裏切りを受けて、落胆した雅行は枝実子との出会いの場所でもある彼らが若い頃に陶芸をやっていた山へ行く。しかしそこは既に潰れていた。が、彼の陶芸の先生であった菅原卯三郎(大滝秀治)が姿を現す。彼もまたアルツハイマーとなっていた……

 大滝さんの演技が絶品です。
 生憎と私の回りにアルツハイマーの人がいないので、今はまだその苦労と言うのが判りませんが、ちょっと考えさせられるお話です。何より、木崎のような人間にはなってはいけませんな。



公式サイト:http://www.ashitanokioku.jp/
評価:8/10点 一言コメント「周りの人の優しさなどが感じられる」

荻原 浩
小説 明日の記憶
東映
DVD 明日の記憶

M:i:Ⅲ (ネタばれ)

 前線を退き、教官となったイーサン・ハント(トム・クルーズ)ジュリア(ミシェル・モナハン)と婚約が決まる。
 婚約パーティの最中に電話が入る。彼の教え子リンジー(ケリー・ラッセル)が作戦中に敵に捕らえられてしまった。通常なら、作戦中の失敗に伴う事は当局は感知しないのだが、今回は彼女が何か重要な秘密を掴んでいる可能性があるとの事からその奪還作戦が練られた。その作戦に彼にも加わって欲しいとの事であった。
 既に現役を退いたとして一度は拒むものの、結局仲間と共に救出へと向かう。
 メカのエキスパート ルーサー(ヴィング・レイムス)
 チームの輸送面のエキスパート デクラン(ジョナサン・リス=マイヤーズ)
 兵器に精通する女性エージェント ゼーン(マギー・Q)
 彼ら共に救出へと向かうイーサン達は、一度は救出に成功するものの、リンジーの頭の中に仕掛けられた爆弾が作動してしまい彼女を失う事になる。更には手に入れたパソコンもHDDに大きな損傷が発生した事などから、IMF指揮官 ブラッセル(ローレンス・フィッシュバーン)よりその責任が問われる事となる。
 ここでブラッセルの冷徹とも思える発言が幾つも飛び出すものの、どれもごもっともな意見であるのは確か。
 特に過程がどうであれ、結果を出さねば意味のない任務であるわけですから。

 教え子を失う結果となったイーサンは哀しみに暮れるが、そんな彼の下に死んだリンジーから郵便が届く。
 更にデータの復旧作業が進められていたHDDからオーウェン・デイヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)が姿を現すという情報を掴む。IMFには極秘で仲間と共に行動を起こす。
 そうしてオーウェンの身柄の確保に成功するものの「ラビットフット」が何であるかを聞きだす事は出来ない。そして彼の身柄をIMFへと連行する道中、リンジーがイーサンに残した情報を解析したルーサーによって、ブラッセルが裏切り者だと知る事になる。だが、その直後にオーウェンの仲間が彼らを急襲、オーウェンを連れ去られてしまう結果となる。
 更にオーウェンによってジュリアが誘拐されてしまい、オーウェンはイーサンにラビットフットを入手して自分の下へ運ぶように指示してくるのだが、イーサンは当局に拘束されてしまう事となる。

 ブラッセルが怪しい! と、いうのを前面に出したいところなのでしょうが、正直もっとあからさまに怪しい人がいるので、この人は本当は悪くないんだな、というのが丸判り。

 脱走したイーサンは「ラビットフット」の奪取を試みるが、そんな彼にルーサー達も協力を申し出る。こうして厳重に警備される「ラビットフット」を手に入れるべく動く。

 もはやスパイ大作戦でもなんでもありません。ただ恋人を救う為に強奪を試みる男の話。別に元特殊工作員でも、CIAでもなんでも良かったのではないかと。

 しかしイーサンは結局オーウェンに捕らえられて、頭にリンジーと同じ爆弾を入れられてしまい……

 展開は次々と進むものの、謳い文句ほどに凄いアクション作品となっている感じは受けられなかった。
 どうでも良い事ですが、爆弾を除去しなくても良いのでしょうか。起爆装置が壊れようと、頭に爆弾抱えているのは変わらないのですが。

公式サイト:http://www.mi-3.jp/top.html
評価:7/10点  一言コメント 最早スパイ大作戦ではないし

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
ミッション:インポッシブル 1&2セット
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
M:I-2
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
ミッション:インポッシブル

スーパーマン・リターンズ (ネタばれ)

あのスーパーマンが戻ってきた、という事で繰り広げられる話。
物語はレックス・ルーサー(ケビン・スペイシー)が一人の婦人から遺産を受け継ぐところから始まる。
前作でスーパーマンによって逮捕される事となった彼だが、刑を逃れていたのだ。財産を手に入れた彼は、その財産を使って北極にあるスーパーマンのアジトへと向かう。そしてそこで彼らの文明の力を手に入れようとするのである。

前作を知らないと、判らないところが多々あるかも知れないですが、そんな事はほったらかしです。まぁ、知らなくともなんとかついて行けるので、よしとしましょう。

 その頃、スーパーマンクラーク・ケント(ブラントン・ラウス)が隕石UFOに乗って地球へと帰還していた。母なる星の同胞を求めて宇宙へと旅だっていた彼だが、残念ながら手がかりは得られなかったのだ。

 隕石が落下するのに、大気の震えで家中が揺れるのに、落下した衝撃が何もなかったり、巨大な隕石が落下しても全くクレーターが発生しないなど、突っ込みどころは満載ですが、気にしては負けです。

 クラークは再びニューヨークで働き始めるが、そこでケイト・ボスワート(ロイス・レイン)が子供ができ、他の男性と暮らしているという事実を知る事になる。しかも彼女が「スーパーマンは何故不要か」という記事で賞を得ていた事がさらに衝撃となる。
 携帯の普及で電話BOXが無くなっているので、変身のために電話BOXへ入るという事が無くなりました。ただ、町中で堂々と着替えるのはどうかと思いますが……

 そのケイトがジェット機での取材中、彼女の乗ったジェット機がレックスの実験によってスペースシャトルの切り離しに失敗して突然のトラブルに巻き込まれてしまう。騒然とする中、クラークはスーパーマンとなって彼女の乗るジェット機の救出へと向かう。長く姿を消していたスーパーマン、彼の復活にアメリカ中が賑わうが、ケイトだけはスーパーマンに否定的な態度をとり続ける。
 そんな彼女に婚約者のジェイムズ・ワーズ(リチャード・ホワイト)を紹介され、彼をパパと呼ぶ息子まで紹介される。

 この後の展開が激しく、レックスの暗躍を知らないクラークの行動は明らかにストーカー!!です。

 彼女の事を忘れるためかのように、世界中を飛び回って些細な事件まで解決に飛び回るスーパーマンの人気は鰻登りアップ。しかしケイトだけは頑なに心を閉ざしたまま、それ以外の事件の取材を行おうとする。しかもクラークはまんまとレックスの罠に填って彼の事件に気づきもしない。
 だが、そんな彼女が一人で会社の屋上へと向かうのを見たクラークはスーパーマンの姿で彼女の前へと現れ、自分の気持ちを伝える。ケイトも再びスーパーマンへと心惹かれるが、ジェイムズに対して悪いという思いが彼女を宙ぶらりんな状態とする。

 このあたりで判るかも知れませんが、話の中心はほとんど恋愛です。

 その間にもレックスは持ち帰ったクリスタルを利用して悪事を巡らせていますが、その内容は不明なまま。
 賞の表彰式の日に停電の調査をしていたケイトが、停電の原因となった場所を知り、そこへと向かう。そしてレックスと再会してしまう事になり、息子共々捕らえられてしまう。さらにレックスの手にスーパーマンの弱点であるクリプナイトがある事を知る。

 コレが無ければスーパーマンの一人勝ちなので、仕方ありません。

 ケイトは必死に助けを求めて、FAXを送るが、それをレックスの部下に知られる事となる。激怒した部下がケイトに襲いかかるが、咄嗟に父の持つ力を発揮した子供により、難を逃れる。
 ケイトが危機に陥っていると知ったクラークは救出へと向かうが、その途中にアメリカへと急激な地割れが伸びて危機が迫っていると知り、慌ててそちらへと戻る。おかげでジェイムズにケイト救出の先を越される始末。が、そのジェイムズもまた一緒に死にかけたところで、間一髪スーパーマンが救出に来る。彼はケイトと息子をジェイムズに任せて、自身はクリスタルの力でアメリカの大部分を沈めて新たな土地を作り出そうとしているレックスの元へと向かう。
 そしてレックスと対面するスーパーマンだが、その大地がクリプナイトで出来ていた事により、彼はたちまち力を失ってしまい、為す術もボロボロにやられてしまい、クリプナイトの破片を突き刺されて海へと突き落とされてしまう……

 レックスが何故仲間に黙ってこっそりとクリプナイトの破片を隠し持っていたのか、よくわかりません。それとも、別にあれはコッソリと盗んでいた訳では無かったのでしょうか。


公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/supermanreturns/
評価:6/10点  一言コメント レックスのおもしろキャラがもう少し出して欲しかった

ワーナー・ホーム・ビデオ
スーパーマン コレクション DVDコレクターズBOX

ウルトラヴァイオレット(ネタバレ

 なぜか色々な作者によるアメコミイラストのOP。
 未来の世界(21世紀後半)。
 兵器として開発されたウィルスによるファージ(超人間)たち。感染者である彼らは人類から迫害され、抵抗する者達は排除されていた。そのファージを滅ぼす為に急成長した製薬会社は今や世界を支配する者ともいえる。実際今回の敵は政府とかではなく、この会社だ。軍隊らしきものを自由に町中で使っている辺り、この世界の政府はどうなってるのかと思わないでもないが。
 抵抗を繰り返すファージは自分達を滅ぼすために開発されたと言う兵器の存在を知り、ファージの中でも最強の暗殺者であるヴァイオレットがその奪取を試みる。
 追跡を振り払う彼女は、その兵器が人間の少年である事を知る。
 夫との子供を失っているヴァイオレットは少年が自分達の脅威となると理解しながらも、自分達を滅ぼすならば自分達を救うための抗体があるかもしれない、と自分に言い聞かせて少年を連れて仲間の下からも逃亡する。
 ファージと人間の双方から追われる事になるヴァイオレットと少年『6(SIX)』。
 彼女がファージとなったのも、ファージであった夫が殺された際に、その血を浴びてしまったからだ。

 かなり科学の発達した世界で、ブレスレット型のクレジットカードだったり、使い捨てに簡易携帯電話(紙製)があったり、と、別にファージを作らなくてもよかったんじゃないか、と思えるほど発達した世界です。

 ただ未来世界を意識するばかりに、街の様子は兎に角CGばかり。テカテカ光ってCGというのが強調されるので、あまり迫力がない。しかし何故SFの世界の乗り物は特にハリウッドではあんなメタリックなのばかりなのだろうか。

 この後はひたすら逃亡と戦いの中で、6が実はファージでなく、人間を殺す為の兵器である事が判明したりしながら、立ちはだかる者は片っ端から人間だろうがファージだろうが抹殺していく。
 ヴァイオレットは兎に角べらぼーに強いです。同じファージたちですら、束になって歯が立ちません。彼女があれだけの強さを持っているのにも、理由付けがあったら良かったんですけどね。

 しかし結局は彼女の力及ばず、6は殺され、遺体も運んでいかれる。6の死に絶望したヴァイオレットも殺害されるが、仲間によりギリギリのところで死を逃れる。生きながらえながらも気力を失っていた彼女は、6の死の報道がされているニュースを目撃して、彼は生きていると思い直し、その救出へと向かう。

 作中ではあまり触れられて無いですが、ファージはヴァンパイアをイメージしているようです。なので、通常のファージは昼間はほとんど活動出来ない。強力な再生力を持っている。血液による感染をする、といったところがある。
 それをよりSF的にしたのですね。

公式サイト:http://www.sonypictures.jp/movies/ultraviolet/index.html
評価:5/10点  一言コメント もう少し迫力を感じさせて欲しい

RENT(ネタバレ)

見てから随分経ちますが・・・

 エイズ・ドラッグ・芸術・同性愛・恋愛・自由
 1989年12月24日~1990年12月24日のNYを舞台に描く、様々な問題と向き合う若者達の話。
 ミュージカル映画という事で、ミュージカル映画が嫌いな人にはオススメ出来ません。
 またこの手の話が嫌いな人もやめた方がいいでしょう。

 いきなりメインキャラクター達による歌から始まる。
 予告CMで流れていた歌うシーンは、作中の場面でもEDでもなく、OPだったんですね。

 家賃を収めない住人達に対して立ち退きを迫る建物の所有者。入居の時に家賃は払わないという約束をしていたというが、契約書があるわけではなかったり。
 立ち退きを告げるのはかつての主人公達の仲間だった男であり、建物のオーナーの娘と結婚した為、立場が変わったベニー(テイ・ディグス)である。
 夢を追い求め、愛を求めながらも、同時に現実と戦う事にもなる。
 ロジャー(アダム・パスカル)はベニーを追い返す時に下の部屋に住むダンサーのミミ(ロサリオ・ドーソン)と知り合いになるが、ミミの誘いに対して頑なに拒絶する。彼には恋人がドラッグに溺れ、エイズに掛かり自殺したという過去があり、同じくドラッグをするミミにドラッグを止めるように忠告する。
 一方で、ロジャーのルームメイトのマーク(アンソニー・ラップ)は元恋人であるモーリーン(イディナ・メンゼル)からの電話で、モーリーンが行うパフォーマンス・ライブで使用する機材を見るために出かける。そしてそこで現在のモーリーンの恋人である女性弁護士ジョアンヌ(トレーシー・トムズ)と知り合う事になる。自由奔放でわがままな彼女に振り回される2人は、そんな状況を厭いながらも、しかし彼女から離れなれないでいた。

 この時点ではモーリーンってもっと嫌な女なのかと思ってました。

 そして前夜にロジャー達の下に来るはずだった哲学教授コリンズ(ジェシー・L・マーティン)は、チンピラに襲われて倒れていた所を助けてくれたドラッグ・クィーンのエンジェル(ウィルソン・ジェレマイン・ヘレディア)と共に翌日になってロジャー達の元へ現れる。
 彼らはロジャー達をエイズ患者達の集まりへと誘うが、ロジャーはあまり乗り気にならなかった。
 全員が主人公ながら、中心的な人物はロジャーでしょうか(序盤はヒッキーですけど)。しかしキャラクター的な魅力はエンジェルがダントツです。同性愛者ですが、よく女装をしてます。男ながらも魅力ではモーリーン以上でないかと。

 序盤の山場はモーリーンのパフォーマンス・ライブ。
 結果的には暴動になってしまい、失敗に終わってしまうわけですが。
 ここでミミをロジャーが避け続けるのは、彼がエイズであるからという事を告白するが、ミミもまたHIV感染者であった。それでも前向きなミミに、ロジャーもまた気持ちを開くようになる。
 更にマークが撮ったライブの様子がテレビ局に売れる。
 ある意味でこの時が最高に幸せな時だったのかもしれない。

 自由奔放なモーリーンと婚約パーティーまでしながら、そのパーティー中に女性に声を掛けるモーリーンに怒り心頭となって別れるまでに堅物なジョアンヌ。
 しかし日本人的感覚で驚いたのは、女性同士の婚約で親族が普通にパーティーに参加するという事でしょうか。しかもモーリーンの方はともかく、ジョアンヌの方は弁護士である事から考えてもそれなりの家だろうに。

 ロジャーは必死になってミミがドラッグを止めるようにサポートをするが、彼女がベニーとかつて付き合っていた事から2人の関係は急速に悪化してしまう。

 更にエンジェルのHIVが悪化して、遂に入院する事になる。
 喧嘩をしながらも、モーリーンもジョアンヌも彼の見舞いに姿を見せたりする訳ですが、エンジェルは遂に帰らぬ人となる。

 一番賑やかで暗い面を見せる事が無かった人物だけに、死が一番堪える人物ですね。


 エンジェルの葬儀の日に、モーリーンとジョアンヌが口論となり、ロジャーもベニーと共にいるミミと口論となってしまう。喧嘩をしないという約束だったという事をコリンズの台詞に、モーリーンとジョアンヌは互いに歩みよるようになるが、ロジャーはなおも頑なな姿勢を崩さなかった。
 ベニーとミミがまたくっついてたのか、というのにはかなり驚き。ベニーは結婚してるのに、いいのかという気もしますが、その辺はアメリカだからかもしれない。

 そしてギターも売り払い、車を買って旅に出るロジャー。
 マークはジョアンヌのバックアップでテレビ局の手伝いに入っていたが、そこにかつて夢を追い求めた姿は無く、皆がバラバラとなってしまう。
 そうして夢を失い現実に生きようとしていた彼らだが、結局はやはり夢を追い求める。
 そこにミミがドラッグ治療の為に入院していた病院から抜け出して行方不明となったとの連絡がベニーから入る。
 何日も必死に探す仲間達だが、杳として行方は知れなかった・・・


 全半に幸せが未知、後半は仲間や恋人との別れ、夢に対する諦め、と一気に不幸が訪れる感じ。
 物事の考え方は如何にもアメリカ的。


公式サイト:http://www.movies.co.jp/rent/
評価:8/10点  1言コメント「エンジェルが素敵だ」