[本当は怖いしゃっくり~ある受付嬢の豹変~]
最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学
Y・Mさん(女性)/28歳(当時) 大手商社の受付嬢
熱心な仕事ぶりが買われ、今では新人の教育係を頼まれることも多かった
Y・Mさん。
いつものように訪問客を応対していた、その時、突然しゃっくりが出て
止まらなくなりました。
最初は深く考えることもなかったそのしゃっくりこそ、彼女の身に迫る
恐ろしい病の産声だったのです。
<症状>
(1)しゃっくり
(2)突然の嘔吐
(3)耳が遠くなる
(4)リズムのある頭痛
(5)性格の変化
<病名>脳腫瘍
<なぜ、しゃっくりから脳腫瘍に?>
脳腫瘍とは、その名の通り、脳に出来た腫瘍が周りの脳の神経に影響を与える
ことで様々な障害を起こす病。
なぜ腫瘍が出来るのかその原因はまだわかっていませんが、腫瘍が出来る
場所によって現れる症状は千差万別です。
Y・Mさんの場合、腫瘍は小脳と脳幹を包む髄膜に出来ていました。
彼女の最初の症状、しゃっくりは、脳幹の呼吸を司る部分が腫瘍に圧迫された
ことにより、呼吸のリズムが乱れたため。
そして突然の嘔吐も、胃の動きをコントロールする中枢が圧迫されたため
でした。
しかし処方された薬で治ったと勘違いしたY・Mさんは、2度と病院を訪れる
ことはありませんでした。
そしてその間にも、腫瘍はどんどん大きくなっていったのです。
半年後、耳が聞こえなくなってしまったのは、腫瘍により耳の神経の働きが
阻害されたため。
そして突然の頭痛は、巨大化した腫瘍が脳の中の髄液の流れをせき止めた
ために起きたもの。
行き場を失った髄液が脳室に溜まり、脳全体を膨張させ痛みを引き起こしたの
です。
この時点で適切な処置を受けていれば、Y・Mさんは充分に助かっていま
した。
しかしついに最終警告の時が。
きちんとしていた服装がだらしなくなる。
突然怒り出すといった激しい性格の変化。
これも腫瘍によって、脳の性格と感情を司る部分が正しく働かなくなった
ため。
さらに腫瘍は致命的な部分に到達。
呼吸を司る呼吸中枢を押しつぶし、Y・Mさんは命を奪われてしまったの
です。
女性の方が男性よりおよそ2倍発症する、この病。
その理由はまだわかっていません。
しかし悪性でない限り、早期に発見して治療をすれば、ほとんどの場合、命は
助かります。
だからこそ症状を見逃さないことが最も重要なのです。
http://asahi.co.jp/hospital/
[認知症を防ぐ(3)よくかんで脳を刺激]
(読売新聞 2011年5月16日)
食べ物をしっかりとかむと脳が刺激され、認知症予防につながる。
神奈川歯科大准教授の山本龍生さんは、愛知県内の認知症ではない65歳以上の
4、400人を2003年から4年間追跡。
歯がほとんどなくて入れ歯も使わない人が認知症になる割合は、歯が20本以上
残っている人より1.9倍高かった。
また、「食べ物をあまり噛めない」人は、「何でも噛める」人より1.5倍
高かった。
「日頃から歯磨きや口腔ケアで歯を大事にすることに加え、食べ物をしっかり
噛むことが大切です」と山本さん。
噛む回数について、全国食育推進研究会理事長で日本咀嚼学会元理事長の
斎藤滋さんは、「30回を目安にしましょう」と言う。
普通の食べ物なら30回も噛めば、やや硬いおかゆ程度の、のみ込みやすい
状態になる。
それ以上噛んでも構わない。
噛み方については、片方の歯で5回噛んだ後、舌を使って食べ物をもう片方の
歯に移して5回噛む、という一連の動作を繰り返した後、全体の歯で10回
噛んで計30回とすることを推奨する。
「片方の歯だけを使うと、もう片方の歯が衰えたり、顔の形がゆがんだり
する。両方の歯をしっかりと使いましょう」
軟らかい食べ物はすぐのみ込んでしまいがちだが、斎藤さんは、好物の納豆を
食べる時、刻んだ野菜を入れたり、のりを巻いたりして噛むようにしている。
「軟らかい物には少し歯ごたえのある物を混ぜるなどの工夫が効果的です」と
斎藤さんはアドバイスする。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=40847
(読売新聞 2011年5月16日)
食べ物をしっかりとかむと脳が刺激され、認知症予防につながる。
神奈川歯科大准教授の山本龍生さんは、愛知県内の認知症ではない65歳以上の
4、400人を2003年から4年間追跡。
歯がほとんどなくて入れ歯も使わない人が認知症になる割合は、歯が20本以上
残っている人より1.9倍高かった。
また、「食べ物をあまり噛めない」人は、「何でも噛める」人より1.5倍
高かった。
「日頃から歯磨きや口腔ケアで歯を大事にすることに加え、食べ物をしっかり
噛むことが大切です」と山本さん。
噛む回数について、全国食育推進研究会理事長で日本咀嚼学会元理事長の
斎藤滋さんは、「30回を目安にしましょう」と言う。
普通の食べ物なら30回も噛めば、やや硬いおかゆ程度の、のみ込みやすい
状態になる。
それ以上噛んでも構わない。
噛み方については、片方の歯で5回噛んだ後、舌を使って食べ物をもう片方の
歯に移して5回噛む、という一連の動作を繰り返した後、全体の歯で10回
噛んで計30回とすることを推奨する。
「片方の歯だけを使うと、もう片方の歯が衰えたり、顔の形がゆがんだり
する。両方の歯をしっかりと使いましょう」
軟らかい食べ物はすぐのみ込んでしまいがちだが、斎藤さんは、好物の納豆を
食べる時、刻んだ野菜を入れたり、のりを巻いたりして噛むようにしている。
「軟らかい物には少し歯ごたえのある物を混ぜるなどの工夫が効果的です」と
斎藤さんはアドバイスする。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=40847
[陽子線がん治療患者が大幅増 県立病院、著名人の体験談効果]
(福井新聞 2013年9月4日)
福井市にある福井県立病院陽子線がん治療センターの患者受け入れ数が昨秋
以降、大幅に伸びている。
県によると、作詞家で直木賞作家のなかにし礼さん(75)が昨秋、陽子線
治療で食道がんを克服したことが各メディアに取り上げられ、全国的に
同治療に注目が集まったのが要因の1つという。
センターには来春、より高精度の照射ができる「積層原体照射システム」が
導入される予定で、関係者は「福井で最先端の治療が受けられるという
ことで、さらに関心が高まれば」と期待している。
食道がんを患ったなかにしさんは、心臓の持病のため手術に耐えられないと
して、切らずに治す陽子線治療を選択。国立がん研究センター東病院
(千葉県)で治療を受け、約半年で復帰した。
その様子がテレビや雑誌などで紹介され「なかにしさんの体験談で認知度は
一気に高まった」(県地域医療課)。
県立病院陽子線がん治療センターは2010年3月に治療開始。
治療患者数は毎月一桁から10人台で推移していたが、“なかにし効果”により
昨年10月以降は平均20人以上に急増した。
陽子線治療を受けられる施設は全国で数えるほどしかなく、関西圏や中京圏、
北陸から治療に訪れるケースが多い。
一昨年度は115人、昨年度は152人だったが、本年度は7月末現在で既に
101人(県内32人、県外69人)を受け入れた。
同センターはさらなる治療水準の向上を目指し、がんの形状に合わせた精度の
高い治療ができる積層原体照射システムを来年3月ごろ導入する予定だ。
同システムは、特殊なフィルターなどを通すことで陽子線を複数の層に分けて
照射できるのが特徴。
がん病巣周囲の細胞への放射線の影響をより少なく抑えることができるほか、
複雑な形状をしたがんの治療も高い精度で行うことが可能になる。
同システムと同時に、CT自動位置決めシステムも導入する。
陽子線治療の照射位置を決める際、従来のX線画像では難しかった血管や
末梢神経など軟部組織の描出がしやすく、より精度の高い位置合わせができる
ようになる。
山本和高センター長は「新システムの導入で今までよりも副作用が少なく、
治療成果が高まる可能性は高い」と期待を込める。
また、同センターは陽子線治療の認知度を高めるため、PRのための出前講座を
行っている。
数十人の希望者を対象に、治療の仕組みやセンターの概要を解説する。
山本センター長は「がん治療の選択肢の1つに陽子線治療があることをもっと
多くの患者に知ってほしい」と話している。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/45295.html
(福井新聞 2013年9月4日)
福井市にある福井県立病院陽子線がん治療センターの患者受け入れ数が昨秋
以降、大幅に伸びている。
県によると、作詞家で直木賞作家のなかにし礼さん(75)が昨秋、陽子線
治療で食道がんを克服したことが各メディアに取り上げられ、全国的に
同治療に注目が集まったのが要因の1つという。
センターには来春、より高精度の照射ができる「積層原体照射システム」が
導入される予定で、関係者は「福井で最先端の治療が受けられるという
ことで、さらに関心が高まれば」と期待している。
食道がんを患ったなかにしさんは、心臓の持病のため手術に耐えられないと
して、切らずに治す陽子線治療を選択。国立がん研究センター東病院
(千葉県)で治療を受け、約半年で復帰した。
その様子がテレビや雑誌などで紹介され「なかにしさんの体験談で認知度は
一気に高まった」(県地域医療課)。
県立病院陽子線がん治療センターは2010年3月に治療開始。
治療患者数は毎月一桁から10人台で推移していたが、“なかにし効果”により
昨年10月以降は平均20人以上に急増した。
陽子線治療を受けられる施設は全国で数えるほどしかなく、関西圏や中京圏、
北陸から治療に訪れるケースが多い。
一昨年度は115人、昨年度は152人だったが、本年度は7月末現在で既に
101人(県内32人、県外69人)を受け入れた。
同センターはさらなる治療水準の向上を目指し、がんの形状に合わせた精度の
高い治療ができる積層原体照射システムを来年3月ごろ導入する予定だ。
同システムは、特殊なフィルターなどを通すことで陽子線を複数の層に分けて
照射できるのが特徴。
がん病巣周囲の細胞への放射線の影響をより少なく抑えることができるほか、
複雑な形状をしたがんの治療も高い精度で行うことが可能になる。
同システムと同時に、CT自動位置決めシステムも導入する。
陽子線治療の照射位置を決める際、従来のX線画像では難しかった血管や
末梢神経など軟部組織の描出がしやすく、より精度の高い位置合わせができる
ようになる。
山本和高センター長は「新システムの導入で今までよりも副作用が少なく、
治療成果が高まる可能性は高い」と期待を込める。
また、同センターは陽子線治療の認知度を高めるため、PRのための出前講座を
行っている。
数十人の希望者を対象に、治療の仕組みやセンターの概要を解説する。
山本センター長は「がん治療の選択肢の1つに陽子線治療があることをもっと
多くの患者に知ってほしい」と話している。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/45295.html
[なかにし礼が受けた“陽子線治療”とは? 280万円のがん治療法]
(ZAKZAK 2012年9月11日)
食道がんで今年3月から休養していた作詞家で直木賞作家のなかにし礼さん
(74)が、手術を受けずにがんを克服して話題を呼んでいる。
放射線治療のひとつである先進医療の陽子線治療を受けてがんが消滅したと
いう。
10月には現場復帰できるほどに回復。
決め手となった陽子線治療とは何か。
最前線の専門医に話を聞いた。
なかにしさんの食道がんは、「初期から進行した状態」だったという。
基本的には手術が適用となる症状だが、27歳と54歳で心筋梗塞を患った
なかにしさんは手術に不安を抱えていた。
今年7月に刊行した著書『人生の教科書』(ワニブックス)で〈現在の日本に
おける“切らずに治すがん治療”の全知全能にかけてみようと決心した〉と
告白。
陽子線治療を受けることを決意したという。
治療は成功。
10月1日にはコメンテーターを務めるテレビ朝日系「ワイド!スクランブル」
に復帰するという。
陽子線は放射線の一種だが、普通の放射線治療とどう違うのか。
筑波大学陽子線医学利用研究センターの櫻井英幸センター長が説明する。
「通常のX腺の放射線は、身体を通り抜ける性質を持つが、陽子線は決め
られた場所にピタリと止まることができるため、がんをくり抜くように治療が
できる。つまり、1カ所に固まっているがんに有効なのです。広い範囲や
全身にがんが散らばっているような状態は、陽子線治療の有効性を発揮できま
せん」
固まったがんであれば、たとえば15センチ程度にまで大きくなった肝がんも
治療が可能だそうだ。
同センターで陽子線の対象となっている病気は、肝がん、前立腺がん、
肺がん、食道がん、頭頸部がん、脳腫瘍など多様。
ただし、胃がんは対象外。
胃は不規則な動きをするため放射線で狙いづらく、胃の粘膜を傷つけてしまう
そうだ。
大腸がんはケース・バイ・ケース。
いずれにしても、1カ所に留まっているがんが対象だ。
「体力の問題や何かしらの問題で手術ができない場合などに、ひとつの選択肢
として、陽子線治療を検討されてはいかがでしょうか。陽子線治療は『痛くも
かゆくもない治療』といわれています。お仕事をしながら治療をされている
方も、多数いらっしゃいます」と櫻井センター長はいう。
ちなみに、1回の照射時間は3~5分程度。
位置の確認などを含めて15~40分程度。
月曜から金曜日まで週5回連日行われる。
病態によって10回で済む人もいれば、30回の人も。
なお、治療中に皮膚が日焼けをしたようになる副作用がある。
陽子線治療は先進医療と認められているが、保険適用ではない。
陽子線の技術料は自己負担で約240万~280万円(施設によって異なる)。
民間の保険商品の中には、「先進医療特約」でカバーできるものもある。
治療が受けられる施設は限られていて、全国で7施設しか導入されていない
のが現状だ。
関東では、筑波大学陽子線医学利用研究センターと国立がん研究センター
東病院、関西では兵庫県立粒子線医療センター、福井県立病院陽子線がん治療
センター。
ほかに北海道、静岡、鹿児島に1カ所ずつ。
「施設によって治療内容や治療方法、対象となる病気が異なることがあり
ます。筑波大学では、個別に患者さんを診察して、陽子線治療の有効性が
考えられる場合には、治療をさせていただいています」(櫻井センター長)
最新がん治療の有効な選択肢のひとつが、なかにしさんの回復で、ますます
注目されそうだ。
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20120911/enn1209111537009-n1.htm
(ZAKZAK 2012年9月11日)
食道がんで今年3月から休養していた作詞家で直木賞作家のなかにし礼さん
(74)が、手術を受けずにがんを克服して話題を呼んでいる。
放射線治療のひとつである先進医療の陽子線治療を受けてがんが消滅したと
いう。
10月には現場復帰できるほどに回復。
決め手となった陽子線治療とは何か。
最前線の専門医に話を聞いた。
なかにしさんの食道がんは、「初期から進行した状態」だったという。
基本的には手術が適用となる症状だが、27歳と54歳で心筋梗塞を患った
なかにしさんは手術に不安を抱えていた。
今年7月に刊行した著書『人生の教科書』(ワニブックス)で〈現在の日本に
おける“切らずに治すがん治療”の全知全能にかけてみようと決心した〉と
告白。
陽子線治療を受けることを決意したという。
治療は成功。
10月1日にはコメンテーターを務めるテレビ朝日系「ワイド!スクランブル」
に復帰するという。
陽子線は放射線の一種だが、普通の放射線治療とどう違うのか。
筑波大学陽子線医学利用研究センターの櫻井英幸センター長が説明する。
「通常のX腺の放射線は、身体を通り抜ける性質を持つが、陽子線は決め
られた場所にピタリと止まることができるため、がんをくり抜くように治療が
できる。つまり、1カ所に固まっているがんに有効なのです。広い範囲や
全身にがんが散らばっているような状態は、陽子線治療の有効性を発揮できま
せん」
固まったがんであれば、たとえば15センチ程度にまで大きくなった肝がんも
治療が可能だそうだ。
同センターで陽子線の対象となっている病気は、肝がん、前立腺がん、
肺がん、食道がん、頭頸部がん、脳腫瘍など多様。
ただし、胃がんは対象外。
胃は不規則な動きをするため放射線で狙いづらく、胃の粘膜を傷つけてしまう
そうだ。
大腸がんはケース・バイ・ケース。
いずれにしても、1カ所に留まっているがんが対象だ。
「体力の問題や何かしらの問題で手術ができない場合などに、ひとつの選択肢
として、陽子線治療を検討されてはいかがでしょうか。陽子線治療は『痛くも
かゆくもない治療』といわれています。お仕事をしながら治療をされている
方も、多数いらっしゃいます」と櫻井センター長はいう。
ちなみに、1回の照射時間は3~5分程度。
位置の確認などを含めて15~40分程度。
月曜から金曜日まで週5回連日行われる。
病態によって10回で済む人もいれば、30回の人も。
なお、治療中に皮膚が日焼けをしたようになる副作用がある。
陽子線治療は先進医療と認められているが、保険適用ではない。
陽子線の技術料は自己負担で約240万~280万円(施設によって異なる)。
民間の保険商品の中には、「先進医療特約」でカバーできるものもある。
治療が受けられる施設は限られていて、全国で7施設しか導入されていない
のが現状だ。
関東では、筑波大学陽子線医学利用研究センターと国立がん研究センター
東病院、関西では兵庫県立粒子線医療センター、福井県立病院陽子線がん治療
センター。
ほかに北海道、静岡、鹿児島に1カ所ずつ。
「施設によって治療内容や治療方法、対象となる病気が異なることがあり
ます。筑波大学では、個別に患者さんを診察して、陽子線治療の有効性が
考えられる場合には、治療をさせていただいています」(櫻井センター長)
最新がん治療の有効な選択肢のひとつが、なかにしさんの回復で、ますます
注目されそうだ。
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20120911/enn1209111537009-n1.htm
[金子哲雄氏「癌との戦いは情報戦。いかに良い医者探せるか」]
(NEWSポストセブン 2012年10月4日)
10月2日、肺がんの一種である肺カルチノイドのため亡くなった流通ジャーナ
リストの金子哲雄さん(享年41)。
女性セブンの隔週連載「『女性セブン』を読めばニッポンと経済が見える」
では、9月27日号の「樹木希林 転医治療で『乳がんが消えた!』」という
記事を足がかりに最先端医療に言及している。
9月上旬の男性週刊誌に、作家のなかにし礼さんが陽子線治療によって、
がんを克服した記事が載り、話題を呼びました。
それからわずか3日後に発売された女性セブンに、この樹木希林さんの記事が
載ったわけです。
樹木さんも陽子線治療で乳がんを克服していたというレポートでした。
一部の人たちの間に、この医師、この療法なら治る確率が高いという情報が
流れ、それをもとに患者が動いていることを、読者に強く印象づけたと思い
ます。
陽子線をはじめとした最先端治療は、場合によっては数百万円という高額の
自由診療になります。
保険に、がん特約や先端医療特約をオプションでつけても、最先端治療費の
すべてをまかなうことはできません。
特約を付けているかたは、この点、注意してくださいね。
もうひとつ、この記事は大事なことを示唆しています。
樹木さんは鹿児島の民間の病院で治療されました。
優秀なドクターは東京だけに集中しているわけではないのです。
大病院で優秀な医師が最先端医療によって、標準的治療以外で実績をあげると
周囲から圧力が加わり、独立して開業せざるを得ない。
しかも薬が入手しにくくなるといった妨害を受けるために、首都圏を避けて
地方に開業するケースが多いといわれています。
がんとの闘いは情報戦になってきました。
いかによいドクターを全国から探し出せるかにかかっています。
がんに限りませんが、生き残るには情報力が必要な時代です。
情報収集には、もちろんネットを使いますが、ネット上の情報はレストラン
情報と同様、玉石混淆です。
より信頼できる情報をどう集めるか。
最近、週刊誌や夕刊紙がよく取り上げるようになってきた最先端治療情報は
要注目だと思います。
やはり、患者の体験談のみならず、お金をかけて客観的に取材している記事は
信用度が違います。
(女性セブン2012年10月18日号)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/television/596333/
(NEWSポストセブン 2012年10月4日)
10月2日、肺がんの一種である肺カルチノイドのため亡くなった流通ジャーナ
リストの金子哲雄さん(享年41)。
女性セブンの隔週連載「『女性セブン』を読めばニッポンと経済が見える」
では、9月27日号の「樹木希林 転医治療で『乳がんが消えた!』」という
記事を足がかりに最先端医療に言及している。
9月上旬の男性週刊誌に、作家のなかにし礼さんが陽子線治療によって、
がんを克服した記事が載り、話題を呼びました。
それからわずか3日後に発売された女性セブンに、この樹木希林さんの記事が
載ったわけです。
樹木さんも陽子線治療で乳がんを克服していたというレポートでした。
一部の人たちの間に、この医師、この療法なら治る確率が高いという情報が
流れ、それをもとに患者が動いていることを、読者に強く印象づけたと思い
ます。
陽子線をはじめとした最先端治療は、場合によっては数百万円という高額の
自由診療になります。
保険に、がん特約や先端医療特約をオプションでつけても、最先端治療費の
すべてをまかなうことはできません。
特約を付けているかたは、この点、注意してくださいね。
もうひとつ、この記事は大事なことを示唆しています。
樹木さんは鹿児島の民間の病院で治療されました。
優秀なドクターは東京だけに集中しているわけではないのです。
大病院で優秀な医師が最先端医療によって、標準的治療以外で実績をあげると
周囲から圧力が加わり、独立して開業せざるを得ない。
しかも薬が入手しにくくなるといった妨害を受けるために、首都圏を避けて
地方に開業するケースが多いといわれています。
がんとの闘いは情報戦になってきました。
いかによいドクターを全国から探し出せるかにかかっています。
がんに限りませんが、生き残るには情報力が必要な時代です。
情報収集には、もちろんネットを使いますが、ネット上の情報はレストラン
情報と同様、玉石混淆です。
より信頼できる情報をどう集めるか。
最近、週刊誌や夕刊紙がよく取り上げるようになってきた最先端治療情報は
要注目だと思います。
やはり、患者の体験談のみならず、お金をかけて客観的に取材している記事は
信用度が違います。
(女性セブン2012年10月18日号)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/television/596333/
[陽子線がん治療が特約対象に 民間保険で負担軽減]
(福井新聞 2011年6月9)
福井県立病院陽子線がん治療センターは8日、厚生労働省が認める先進医療に
同センターの陽子線治療が適用されたと発表した。
民間保険会社が扱う医療保険の先進医療特約の対象となる。
加入者は高額な治療費の自己負担分が軽減されるため、同センターは利用者の
増加に期待している。
同センターは3月7日に治療開始。
適用要件となる10症例の治療実績を重ね、厚生労働省に1日提出した届け出が
8日までに受理された。
陽子線治療費は照射20回以下が240万円、21~25回250万円、26回以上
260万円。
同センターによると、各保険会社の先進医療特約の給付上限額は一般的に
これらを上回るため、ほとんどの加入者は陽子線治療に対する自己負担が
不要になるという。
また、陽子線治療に付随する検査、投薬、注射、入院料などは今回、公的医療
保険の対象となった。
これらの費用のうち7割が各健康保険制度から給付を受けられる。
利用者にとって陽子線がん治療は、治療費が高額な点がネックとなっていた。同センターは7日までに県内外の35人を受け入れ、本年度末までの患者
目標数は110人。
今回の適用を受け「大幅な負担軽減が図られた点を広くアピールし、受け入れ
増加につなげたい」としている。
県は、県民に限り1治療当たり治療費25万円を減免、嶺南在住者の通院交通費
1回当たり3千円を助成するなどの優遇制度も設けている。
今後は照射治療に対する公的医療保険の適用を国に働き掛けていく方針。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/medical/28562.html
(福井新聞 2011年6月9)
福井県立病院陽子線がん治療センターは8日、厚生労働省が認める先進医療に
同センターの陽子線治療が適用されたと発表した。
民間保険会社が扱う医療保険の先進医療特約の対象となる。
加入者は高額な治療費の自己負担分が軽減されるため、同センターは利用者の
増加に期待している。
同センターは3月7日に治療開始。
適用要件となる10症例の治療実績を重ね、厚生労働省に1日提出した届け出が
8日までに受理された。
陽子線治療費は照射20回以下が240万円、21~25回250万円、26回以上
260万円。
同センターによると、各保険会社の先進医療特約の給付上限額は一般的に
これらを上回るため、ほとんどの加入者は陽子線治療に対する自己負担が
不要になるという。
また、陽子線治療に付随する検査、投薬、注射、入院料などは今回、公的医療
保険の対象となった。
これらの費用のうち7割が各健康保険制度から給付を受けられる。
利用者にとって陽子線がん治療は、治療費が高額な点がネックとなっていた。同センターは7日までに県内外の35人を受け入れ、本年度末までの患者
目標数は110人。
今回の適用を受け「大幅な負担軽減が図られた点を広くアピールし、受け入れ
増加につなげたい」としている。
県は、県民に限り1治療当たり治療費25万円を減免、嶺南在住者の通院交通費
1回当たり3千円を助成するなどの優遇制度も設けている。
今後は照射治療に対する公的医療保険の適用を国に働き掛けていく方針。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/medical/28562.html
[口腔がん、副作用なく陽子線治療-福井県立病院が立証]
(電気新聞 2013年8月5日)
福井県立病院陽子線がん治療センターの川村麻里子医師らが、陽子線照射に
よる口腔がん治療の際、歯型を取るのに使うビニールシリコン製緩衝材が
正常組織を防護するのに有効であることを立証し、米国医学物理学の専門誌
「メディカルフィジックス」に論文が掲載された。
陽子線はエックス線などと違い、体を突き抜けず患部に集中するため正常
組織を傷つけにくい。
一方で空気中では陽子線を止められず、口の中の空洞部を通って舌に口内炎
などの副作用をもたらしてしまう。
川村医師は、この緩衝材を使えば陽子線を遮へいでき、副作用を生まずに
口腔がん治療が可能なことを証明した。
http://www.shimbun.denki.or.jp/news/main/20130805_03.html
(電気新聞 2013年8月5日)
福井県立病院陽子線がん治療センターの川村麻里子医師らが、陽子線照射に
よる口腔がん治療の際、歯型を取るのに使うビニールシリコン製緩衝材が
正常組織を防護するのに有効であることを立証し、米国医学物理学の専門誌
「メディカルフィジックス」に論文が掲載された。
陽子線はエックス線などと違い、体を突き抜けず患部に集中するため正常
組織を傷つけにくい。
一方で空気中では陽子線を止められず、口の中の空洞部を通って舌に口内炎
などの副作用をもたらしてしまう。
川村医師は、この緩衝材を使えば陽子線を遮へいでき、副作用を生まずに
口腔がん治療が可能なことを証明した。
http://www.shimbun.denki.or.jp/news/main/20130805_03.html
[「口内炎が繰り返しできたら要注意!
「舌がんリスク」はこんなに高まっていた]
(ダイヤモンドオンライン 2010年02月05日)
(働き盛りのビジネスマンを襲う 本当に怖い病気)
口内炎と思っていたら舌がんが見つかった飲料メーカー研究所責任者のJさん
(45歳)
<繰り返す口内炎を放置し新商品を味見し続ける>
Jさんは飲料メーカー研究所の責任者だ。
入社以来、新製品の開発に携わってきた。
Jさんは、毎朝出社するとまず自社工場で生産されている、すべての
ドリンクの味見を行う。
数字では表せない味の違いがわかるようになるまで20年以上かかると言われ、
微妙な味の違いを的確な言葉で表現でき、部下に指示できないと、この仕事は
勤まらない。
お茶やコーヒーの産地の違い、煮出す方法や時間の違いが舌ですべて判別
できるようになるまで、日々の訓練を行なっていくしかない。
入社以来、強い刺激の味や、臭いは味覚を狂わすので、なるべく触れない
ような生活を心がけてきた。
1日3回行う歯磨きでは、界面活性剤や香料の入っていない石鹸成分だけで
作られた歯磨き粉を使っていた。
この歯磨きを使うと、口の中がスースーしないので、すぐ仕事にとりかかれる
のだ。
ここ数ヵ月は、舌の同じ場所に口内炎ができることが気になっていた。
熱いドリンクを試飲するときに、その口内炎に痛みがあるのだ。
とはいうものの、たまに痺れがあっても、日常生活をおびやかすほどのこと
でもない。
<職場の近所の歯医者で定期検診 なぜか大学病院を紹介される>
口内炎ができはじめて3ヵ月後、Jさんは歯の定期検診に行った。
歯石や歯槽膿漏などがあると味覚の判定に支障が出てしまうため、年に2回は
歯の検診に行くようにしていた。
そして定期検診後、歯科医師から思わぬ言葉を言われた。
「Jさん。この口内炎はいつからできていますか?少し気になるので大学
病院の口腔外科で詳しい検査を受けてください。紹介状を書きますから
なるべく早く行くように・・・」。
『口内炎で大学病院?』
気になったJさんは、その夜自宅のパソコンで口内炎に関することを調べた。
すると、思わぬ事実が分かった。
なんと口内炎だと思っていた腫瘍は、舌がんかもしれなかったのだ。
<仕事を休んで大学病院に 数日にわたり検査が・・・>
Jさんは紹介を受けた大学病院を訪ねた。
大学病院では、口腔外科と歯科があり、それぞれ専門の医師が診ることに
驚いた。
検査は数日に及んだ。
今まで休んだこともないJさんが頻繁に有給を取得することで、職場の同僚が
口々に心配した。
しかし笑顔で「妻の親が具合悪くて・・・」と言っておいた。
まさか自分に「舌がんの疑いがある」とは言えなかった。
口内炎のできる場所の組織を調べたり、PET、MRI、CTなどいろいろな検査を
した。
そして医師から告げられた。
「初期の舌がんです。まずは抗ガン剤で様子を見てからその後の処置を決めま
しょう。手術で舌をとる場合もあります」
舌で仕事をしてきたJさんにとって、「舌を手術でとる」――。
この言葉がショックだった。
自身が「がん」であることのショックよりも仕事ができなくなるショックの
ほうが大きかった。
会社を辞めなければ・・・。
なぜかそればかりを思っていた。
<抗ガン剤、そして陽子線治療に>
Jさんの抗ガン剤治療は、副作用も無く思いのほか順調だった。
医師から「Jさん。抗ガン剤はよく効いていますが、がんが全部取れるもの
ではありません。私の知り合いが東北で陽子線治療というものをやって
います。治療費は高いのですが、舌を手術する前に一度話を聞きに行きま
せんか?」
高度先端医療?
陽子線治療?
そういえば、昨年知り合いに勧められて入った生命保険についていた気が
する。
紹介状と、検査結果等を持って東北新幹線に乗りこんだ。
<入院せずに陽子線治療 治療費は全額保険でまかなえた>
Jさんの舌がんは、検査結果によると<陽子線治療向き>という診断が出た。
医師からの説明によると、陽子線治療は痛くも痒くもないが、週5日、1 日
10数分の治療が6週間に渡るそうだ。
高額だと聞いていた治療費は、生命保険の担当者に問い合わせたら全額おりる
という。
治療費の負担もない。
これがJさんの決意を固めた。
舌を手術して、味覚が無くなることを考えたら2ヵ月なんてあっという間だ。
会社に2ヵ月の休暇を申し出てJさんは陽子線治療にかけてみることにした。
2ヵ月間は入院しなくてもいいし、好きに過ごしていい。
東京から通う人もいると聞いたが、Jさんは、妻と近隣の湯治場に滞在して、
そこから病院に通うことにした。
結婚してはじめの休暇。
がん治療をしているとは思えない気楽さで過ごした。
<2ヵ月後見事に回復 無事に職場復帰を果たす>
陽子線治療を終えて、Jさんは2ヵ月ぶりに職場復帰した。
職場復帰した朝、同僚が暖かく迎えてくれたことが何より嬉しかった。
陽子線の専門医によると、しばらくリハビリをすれば以前のように味覚を
取り戻せるだろうとのことだった。
しかし、Jさんは上司に相談して異動を申し出た。
新製品を全て舌で確かめることはできなくなったが、Jさんは自分の舌で
生み出した数々の自社製品を自分の舌で味わえるだけで満足だった。
たかが口内炎と思っていた自分が恥ずかしい。
そして、口内炎を見つけてくれた歯科医、陽子線治療を勧めてくれた大学
病院の口腔外科の医師に心から感謝した。
<がんでも「切らず」「入院せず」普段どおりの生活で治療可能>
財団法人脳神経疾患研究所の理事長・渡邉一夫医師は舌がんの陽子線治療に
ついて以下のように話す。
「Jさんの場合、陽子線治療を選んだことで自分本来の味覚を守ることが
できました。陽子線治療は、舌がんのほか、手術が困難な頭部や頚部のがん
などにも有効です。身体の負担も最小限で済むので普段通りの生活で仕事を
続けながら、治療も可能です。『切らずに』『外来通院で』『副作用が
ほとんどなく』『普段どおりの生活を送りながら』がんを治す陽子線治療
システムは、体にメスを入れることなく、がんの病巣だけを狙い撃ちし、
周辺組織への副作用も少なくすみます。最近は生命保険の高度医療特約の
対象になっています。粒子線照射の有効性が確認されている代表的な疾患は、
前立腺がん・肝がん・肺がん・頭蓋内病変(動静脈奇形など)・頭頚部腫瘍
(上咽頭がん、副鼻腔がんなど)および眼腫瘍(ぶどう膜メラノーマなど)
です。いずれの疾患も外科手術や従来の放射線では治療が難しかったもの
です。 これまでなかなか効果があがらなかったがんに対して、粒子線照射は
優れた治療成績を示すことが明らかになりつつあります」
早期発見することで、身体への負担の少ない最新の高度医療を受けることも
できる。
「たかが口内炎」とあなどらず、一度検査してみてはどうだろうか。
(J&Tプランニング 市川純子)
http://diamond.jp/series/sickperson/10009/
「舌がんリスク」はこんなに高まっていた]
(ダイヤモンドオンライン 2010年02月05日)
(働き盛りのビジネスマンを襲う 本当に怖い病気)
口内炎と思っていたら舌がんが見つかった飲料メーカー研究所責任者のJさん
(45歳)
<繰り返す口内炎を放置し新商品を味見し続ける>
Jさんは飲料メーカー研究所の責任者だ。
入社以来、新製品の開発に携わってきた。
Jさんは、毎朝出社するとまず自社工場で生産されている、すべての
ドリンクの味見を行う。
数字では表せない味の違いがわかるようになるまで20年以上かかると言われ、
微妙な味の違いを的確な言葉で表現でき、部下に指示できないと、この仕事は
勤まらない。
お茶やコーヒーの産地の違い、煮出す方法や時間の違いが舌ですべて判別
できるようになるまで、日々の訓練を行なっていくしかない。
入社以来、強い刺激の味や、臭いは味覚を狂わすので、なるべく触れない
ような生活を心がけてきた。
1日3回行う歯磨きでは、界面活性剤や香料の入っていない石鹸成分だけで
作られた歯磨き粉を使っていた。
この歯磨きを使うと、口の中がスースーしないので、すぐ仕事にとりかかれる
のだ。
ここ数ヵ月は、舌の同じ場所に口内炎ができることが気になっていた。
熱いドリンクを試飲するときに、その口内炎に痛みがあるのだ。
とはいうものの、たまに痺れがあっても、日常生活をおびやかすほどのこと
でもない。
<職場の近所の歯医者で定期検診 なぜか大学病院を紹介される>
口内炎ができはじめて3ヵ月後、Jさんは歯の定期検診に行った。
歯石や歯槽膿漏などがあると味覚の判定に支障が出てしまうため、年に2回は
歯の検診に行くようにしていた。
そして定期検診後、歯科医師から思わぬ言葉を言われた。
「Jさん。この口内炎はいつからできていますか?少し気になるので大学
病院の口腔外科で詳しい検査を受けてください。紹介状を書きますから
なるべく早く行くように・・・」。
『口内炎で大学病院?』
気になったJさんは、その夜自宅のパソコンで口内炎に関することを調べた。
すると、思わぬ事実が分かった。
なんと口内炎だと思っていた腫瘍は、舌がんかもしれなかったのだ。
<仕事を休んで大学病院に 数日にわたり検査が・・・>
Jさんは紹介を受けた大学病院を訪ねた。
大学病院では、口腔外科と歯科があり、それぞれ専門の医師が診ることに
驚いた。
検査は数日に及んだ。
今まで休んだこともないJさんが頻繁に有給を取得することで、職場の同僚が
口々に心配した。
しかし笑顔で「妻の親が具合悪くて・・・」と言っておいた。
まさか自分に「舌がんの疑いがある」とは言えなかった。
口内炎のできる場所の組織を調べたり、PET、MRI、CTなどいろいろな検査を
した。
そして医師から告げられた。
「初期の舌がんです。まずは抗ガン剤で様子を見てからその後の処置を決めま
しょう。手術で舌をとる場合もあります」
舌で仕事をしてきたJさんにとって、「舌を手術でとる」――。
この言葉がショックだった。
自身が「がん」であることのショックよりも仕事ができなくなるショックの
ほうが大きかった。
会社を辞めなければ・・・。
なぜかそればかりを思っていた。
<抗ガン剤、そして陽子線治療に>
Jさんの抗ガン剤治療は、副作用も無く思いのほか順調だった。
医師から「Jさん。抗ガン剤はよく効いていますが、がんが全部取れるもの
ではありません。私の知り合いが東北で陽子線治療というものをやって
います。治療費は高いのですが、舌を手術する前に一度話を聞きに行きま
せんか?」
高度先端医療?
陽子線治療?
そういえば、昨年知り合いに勧められて入った生命保険についていた気が
する。
紹介状と、検査結果等を持って東北新幹線に乗りこんだ。
<入院せずに陽子線治療 治療費は全額保険でまかなえた>
Jさんの舌がんは、検査結果によると<陽子線治療向き>という診断が出た。
医師からの説明によると、陽子線治療は痛くも痒くもないが、週5日、1 日
10数分の治療が6週間に渡るそうだ。
高額だと聞いていた治療費は、生命保険の担当者に問い合わせたら全額おりる
という。
治療費の負担もない。
これがJさんの決意を固めた。
舌を手術して、味覚が無くなることを考えたら2ヵ月なんてあっという間だ。
会社に2ヵ月の休暇を申し出てJさんは陽子線治療にかけてみることにした。
2ヵ月間は入院しなくてもいいし、好きに過ごしていい。
東京から通う人もいると聞いたが、Jさんは、妻と近隣の湯治場に滞在して、
そこから病院に通うことにした。
結婚してはじめの休暇。
がん治療をしているとは思えない気楽さで過ごした。
<2ヵ月後見事に回復 無事に職場復帰を果たす>
陽子線治療を終えて、Jさんは2ヵ月ぶりに職場復帰した。
職場復帰した朝、同僚が暖かく迎えてくれたことが何より嬉しかった。
陽子線の専門医によると、しばらくリハビリをすれば以前のように味覚を
取り戻せるだろうとのことだった。
しかし、Jさんは上司に相談して異動を申し出た。
新製品を全て舌で確かめることはできなくなったが、Jさんは自分の舌で
生み出した数々の自社製品を自分の舌で味わえるだけで満足だった。
たかが口内炎と思っていた自分が恥ずかしい。
そして、口内炎を見つけてくれた歯科医、陽子線治療を勧めてくれた大学
病院の口腔外科の医師に心から感謝した。
<がんでも「切らず」「入院せず」普段どおりの生活で治療可能>
財団法人脳神経疾患研究所の理事長・渡邉一夫医師は舌がんの陽子線治療に
ついて以下のように話す。
「Jさんの場合、陽子線治療を選んだことで自分本来の味覚を守ることが
できました。陽子線治療は、舌がんのほか、手術が困難な頭部や頚部のがん
などにも有効です。身体の負担も最小限で済むので普段通りの生活で仕事を
続けながら、治療も可能です。『切らずに』『外来通院で』『副作用が
ほとんどなく』『普段どおりの生活を送りながら』がんを治す陽子線治療
システムは、体にメスを入れることなく、がんの病巣だけを狙い撃ちし、
周辺組織への副作用も少なくすみます。最近は生命保険の高度医療特約の
対象になっています。粒子線照射の有効性が確認されている代表的な疾患は、
前立腺がん・肝がん・肺がん・頭蓋内病変(動静脈奇形など)・頭頚部腫瘍
(上咽頭がん、副鼻腔がんなど)および眼腫瘍(ぶどう膜メラノーマなど)
です。いずれの疾患も外科手術や従来の放射線では治療が難しかったもの
です。 これまでなかなか効果があがらなかったがんに対して、粒子線照射は
優れた治療成績を示すことが明らかになりつつあります」
早期発見することで、身体への負担の少ない最新の高度医療を受けることも
できる。
「たかが口内炎」とあなどらず、一度検査してみてはどうだろうか。
(J&Tプランニング 市川純子)
http://diamond.jp/series/sickperson/10009/
[医療ナビ:鼻のメラノーマ 悪性度の高いがんで、切除手術では顔が・・・]
(毎日新聞 2010年10月17日)
<陽子線で患部狙い撃ち><後遺症、最小限に 3年生存率も高く>
神奈川県内に住む主婦(58)は5年前の秋、突然出た大量の鼻血に驚いた。
その後も鼻がつまったような違和感が続き、鼻水に血液が少し混じることも
あった。
約1カ月後、近くの耳鼻科を受診すると、総合病院での検査を勧められた。
翌年1月に精密検査を受けたが、診断結果は思いもよらないものだった。
右鼻腔(鼻の穴の中)のメラノーマ(悪性黒色腫)。
主婦は「(医師に)悪性で珍しい病気と告げられ、頭が真っ白になった」と
振り返る。
医師は「手術だと大きくとらないといけない。治ったとしても顔が変形する」
と説明し、陽子線照射による治療を勧めた。
主婦は、紹介された国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)で2月中旬
から陽子線治療を受けた。
1日おきに15回通院。
1回の照射時間は1分間で、準備や位置調整を含めても約15分と短い。
治療中、痛みはなく、服薬も不要だった。
副作用で口内炎ができたが、普段通りの食事ができた。
鼻炎の症状が残るほかは、後遺症は特にない。
約2年後に首のリンパ節に転移したが、手術で摘出。
現在は検査のため定期的に通院しているほかは、以前と変わらない日々を
送る。
主婦は「治療中の痛みや体力の低下はなく、顔の見た目も変わらなかった。
すぐに東病院に紹介してもらえたのは幸運だった」と語る。
鼻のメラノーマは、10万人に1人の割合で表れる珍しい病気で、国内の
発症者は年間100~200人と推定されている。
左右の鼻腔や、上あごなど鼻の周囲4カ所にある副鼻腔で発症する。
症状は鼻からの出血が最も多いが、病気の知名度が低いため、耳鼻科を受診
しても気付かれないことがある。
進行すると、頭痛がしたり、患部の位置によっては、片方の目が圧迫されて
前に飛び出し、ものが二重に見える。
東病院粒子線医学開発部の全田貞幹医師は「広い意味での“がん”だが、
悪性度が格段に高い」と説明する。
切除手術と術後の放射線治療の組み合わせが標準的な治療だが、
・手術で顔が少なからず変形する
・視神経の損傷や眼球を含めた摘出により、失明することが多い
・5年生存率は20~30%と低い
などの難点があった。
切除が難しい場合などには放射線のみの治療が施されるが、手術より治療
成績が悪く、重い後遺症が残ることが多かった。
こうした難点を克服する最新の治療法として期待されるのが陽子線治療だ。
放射線を照射してがん細胞のDNAを破壊し、増殖できなくさせる仕組みは
従来の放射線治療と同じだが、通常のX線ではなく、水素の原子核(陽子)を
加速させた陽子線を患部にあてる。
厳密なコントロールが可能なため、患部を「狙い撃ち」し、後遺症を最小限に
抑えられるという利点がある。
厚生労働省が認可する先進医療の1つで、保険は適用されず、一連の治療で
合計288万3000円を患者自身が負担する。
全田医師らが、東病院で2004年1月からの4年間、鼻のメラノーマの陽子線
治療を受けた14人(56~79歳)の経過を分析したところ、3年生存率が
58%と、従来の放射線治療の成績(約20~30%)を大きく上回った。
さらに、後遺症の神経障害の発生率も5.0~7.5%で、手術の10~15%を
下回り、陽子線治療が顔の変形を避けられるだけでなく、治療成績でも優れて
いる可能性が示された。
東病院は今後、筑波大病院(茨城県つくば市)と共同で陽子線治療の臨床
試験を進める。
主任研究者を務める全田医師は「顔の形を損なわず、笑顔で来院する患者
さんと会うたびに、陽子線治療の意義を実感する。メラノーマと診断
されたら、すぐに電話してほしい」と呼び掛ける。
【須田桃子】
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2010/10/17/20101017ddm013100035000c.html
(毎日新聞 2010年10月17日)
<陽子線で患部狙い撃ち><後遺症、最小限に 3年生存率も高く>
神奈川県内に住む主婦(58)は5年前の秋、突然出た大量の鼻血に驚いた。
その後も鼻がつまったような違和感が続き、鼻水に血液が少し混じることも
あった。
約1カ月後、近くの耳鼻科を受診すると、総合病院での検査を勧められた。
翌年1月に精密検査を受けたが、診断結果は思いもよらないものだった。
右鼻腔(鼻の穴の中)のメラノーマ(悪性黒色腫)。
主婦は「(医師に)悪性で珍しい病気と告げられ、頭が真っ白になった」と
振り返る。
医師は「手術だと大きくとらないといけない。治ったとしても顔が変形する」
と説明し、陽子線照射による治療を勧めた。
主婦は、紹介された国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)で2月中旬
から陽子線治療を受けた。
1日おきに15回通院。
1回の照射時間は1分間で、準備や位置調整を含めても約15分と短い。
治療中、痛みはなく、服薬も不要だった。
副作用で口内炎ができたが、普段通りの食事ができた。
鼻炎の症状が残るほかは、後遺症は特にない。
約2年後に首のリンパ節に転移したが、手術で摘出。
現在は検査のため定期的に通院しているほかは、以前と変わらない日々を
送る。
主婦は「治療中の痛みや体力の低下はなく、顔の見た目も変わらなかった。
すぐに東病院に紹介してもらえたのは幸運だった」と語る。
鼻のメラノーマは、10万人に1人の割合で表れる珍しい病気で、国内の
発症者は年間100~200人と推定されている。
左右の鼻腔や、上あごなど鼻の周囲4カ所にある副鼻腔で発症する。
症状は鼻からの出血が最も多いが、病気の知名度が低いため、耳鼻科を受診
しても気付かれないことがある。
進行すると、頭痛がしたり、患部の位置によっては、片方の目が圧迫されて
前に飛び出し、ものが二重に見える。
東病院粒子線医学開発部の全田貞幹医師は「広い意味での“がん”だが、
悪性度が格段に高い」と説明する。
切除手術と術後の放射線治療の組み合わせが標準的な治療だが、
・手術で顔が少なからず変形する
・視神経の損傷や眼球を含めた摘出により、失明することが多い
・5年生存率は20~30%と低い
などの難点があった。
切除が難しい場合などには放射線のみの治療が施されるが、手術より治療
成績が悪く、重い後遺症が残ることが多かった。
こうした難点を克服する最新の治療法として期待されるのが陽子線治療だ。
放射線を照射してがん細胞のDNAを破壊し、増殖できなくさせる仕組みは
従来の放射線治療と同じだが、通常のX線ではなく、水素の原子核(陽子)を
加速させた陽子線を患部にあてる。
厳密なコントロールが可能なため、患部を「狙い撃ち」し、後遺症を最小限に
抑えられるという利点がある。
厚生労働省が認可する先進医療の1つで、保険は適用されず、一連の治療で
合計288万3000円を患者自身が負担する。
全田医師らが、東病院で2004年1月からの4年間、鼻のメラノーマの陽子線
治療を受けた14人(56~79歳)の経過を分析したところ、3年生存率が
58%と、従来の放射線治療の成績(約20~30%)を大きく上回った。
さらに、後遺症の神経障害の発生率も5.0~7.5%で、手術の10~15%を
下回り、陽子線治療が顔の変形を避けられるだけでなく、治療成績でも優れて
いる可能性が示された。
東病院は今後、筑波大病院(茨城県つくば市)と共同で陽子線治療の臨床
試験を進める。
主任研究者を務める全田医師は「顔の形を損なわず、笑顔で来院する患者
さんと会うたびに、陽子線治療の意義を実感する。メラノーマと診断
されたら、すぐに電話してほしい」と呼び掛ける。
【須田桃子】
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2010/10/17/20101017ddm013100035000c.html