[口腔がん、副作用なく陽子線治療-福井県立病院が立証]
(電気新聞 2013年8月5日)
福井県立病院陽子線がん治療センターの川村麻里子医師らが、陽子線照射に
よる口腔がん治療の際、歯型を取るのに使うビニールシリコン製緩衝材が
正常組織を防護するのに有効であることを立証し、米国医学物理学の専門誌
「メディカルフィジックス」に論文が掲載された。
陽子線はエックス線などと違い、体を突き抜けず患部に集中するため正常
組織を傷つけにくい。
一方で空気中では陽子線を止められず、口の中の空洞部を通って舌に口内炎
などの副作用をもたらしてしまう。
川村医師は、この緩衝材を使えば陽子線を遮へいでき、副作用を生まずに
口腔がん治療が可能なことを証明した。
http://www.shimbun.denki.or.jp/news/main/20130805_03.html