フィリピン新発見★
みなさま、こんにちは
フィリピン事務局のまきです
とうとう今年も残り2カ月をきってしまいましたね
クリスマスまでは残り約50日
こちらでは、テレビの番組中でも私の周りでも、
すでにかなり前からカウントダウンが始まっています
さて今回は、そんなフィリピンで、
私が最近「へぇーっ」と思ったエピソードを2つ、
お伝えしたいと思います
1つめは、最近あった選挙のときのできごと。
以前ブログでもちょこっとお伝えしましたが、
10月25日、フィリピンではバランガイ選挙がありました
【バランガイとは?】
フィリピンで最も小さく身近な地方自治体のこと
基本的にフィリピンの地方自治体は、
「州⇒市・町⇒バランガイ」の順で規模が小さくなります。
バランガイは50~100世帯が集まって1つの地区をつくっていて、
いくつかのバランガイが集まって市・町となり、
市・町がいくつも集まって州となっているのですね
そのバランガイを運営する代表のメンバーを決めるのが、バランガイ選挙。
(ちなみに、フィリピンでは18歳以上の人が投票権を持っています)
この日、投票を終えた人の人差し指の爪のあたりが、
なぜか黒っぽく変色していることに気づきびっくり
最初に見たときはキズかと思い、心配して聞いてみると・・・
なんとこれは、投票を終えた印
二重投票などを防止するため、目印として、
投票後に人差し指にインクをたらし、色をつけているのだそうです
よく見るとみーんな、爪のあたりが黒くなっている・・・
日本で全て電子化された中での投票しかしたことのない私は、
このアナログな感じにとてもびっくりしたのでしたー
2つめは、11月1日のできごと。
11月1日は『万聖節(All Saint's Day)』といって、
カトリックでは「全ての聖人を記念する日」とされています
フィリピンでは、この日は特別休日に定められていて、
学校も会社もお休みになります。
そして、この日みんなが行く場所は・・・墓地
お墓をきれいにお掃除して、
お花や食べもの、その人の好きだったものなどを供え、
キャンドルに火を灯します
なんだか日本のお盆のときに似ていますね。
親族の眠るお墓にみんなで訪れ、
その人の生前の話しをしたりしながら、
この日はお墓の前で長い時間を過ごします
墓地には、人・人・人夕方になるとさらに増えます
日本と違って面白いなーと思ったのは、
墓地がとっーてもにぎやかなこと
おしゃべりをしている人はもちろん、
トランプゲームをしている人、
音楽をかけて楽しむ人・・・などなど。
それぞれ思い思いの時間を過ごしていました
お家に戻ったあとには、玄関にもキャンドルを灯し、
亡くなった人の魂がお家にくるのを迎え入れるのだそうです
なるほど・・・
なにもかもが初めての私には新しい発見が連続の1日でした
暗くなってくると、キャンドルの灯だけになり、不思議な雰囲気でした
そして、墓地でのもう1つのエピソード。
この日は本当に多くの人が集まっていたので、
それに合わせて、食べものを売りにくる人たちもたくさん
ピーナッツ、チッチャロン、うずらの卵・・・
さまざまなものが売られていました
そして、その売り子の中には、
TATAGが支援するストリートチルドレンの子たちも。。。
「何時まで働くの?」という質問に、
「わかんない。売り切れるまでだよ」と答えます。
この子たちは、平日が学校で、休日が仕事の日。
つまり、彼らにはお休みがないのです
TATAGを通して私が出会った子どもたちは、
みんな働くことに悲観的ではありません。
「家族のために働くんだよ!」と言って頑張っている子が本当に多いです。
でも、子どもが働くというのは、やっぱりないほうがいいですよね。
子どもたちをが働かなくてもよい社会をつくるために、
今後も頑張っていきたいと思います
フィリピン事務局
戸塚 真希
Showcase of Talents
みなさま、こんばんは
フィリピン事務局のまきです
先週の土曜日に『Showcase of Talents』という
子どものためのイベントに行ってきました
以前ブログでもお伝えしましたが、
今月はフィリピンでは「子ども月間」
フィリピン各地でさまざまなイベントが行われています
土曜日のイベントもそのうちの1つで、
この日は15以上のNGO団体の子どもたちの代表が集まり、
それぞれ、ダンスや歌、劇などを披露しました
以前、練習風景をお伝えしていた
TATAGやNINOSの子どもたちのダンスも今日がその発表の日
私はTATAGの子たちと朝から一緒にいたので、
この日1日の子どもたちの様子とともに、
イベントの様子をお伝えしたいと思います
朝7時半にTATAGオフィスに集合した子どもたち
オフィスでおそろいの髪型にセットして、
お昼ご飯と発表の小道具を準備して、会場に向けて出発です
ふだん、バスに乗って出かけることがない子どもたちは
ちょっとした旅行気分
テンションもいつもより高めです
ヘア&メイク担当のヴィンセントにヘアメイクをしてもらうマラ
バスに乗って会場へ
会場近くでお昼ごはん今日のおかずはマニュエルがつくったアドボ
そして、今回の会場はSMパンパンガのイベントセンター
SMとは、シューマートという大型デパートの略称のこと
フィリピンを代表する大型デパートチェーンです
SMも子どもたちが普段行くことのできない、特別な場所
わくわくするのも無理ありません
会場に着くと、ステージで立ち位置や振付の最終確認をして、
メイクアップをして、衣装に着替えると、
だんだんと4人の顔にも緊張が・・・
とそこに、会場入りするニニョスっ子たちが
声をかけにみんなのところにいくと、
子どもたちの顔にいつもの笑顔がありません・・・
そうニニョスっ子たちも、
発表を前にとっても緊張していたのです
やっぱりみんなちょっと緊張気味の様子・・・
今回、ニニョスっ子たちはプログラムで発表するダンス以外にも、
お祈りのダンスを披露したりと大忙しでした
(フィリピンでは、こういったイベントのとき、mtgの最初など、
人が集まるときにはまず最初にみんなでお祈りをします)
ジャンビーやアテシャーロンも歌を披露
2人の透き通るような歌声に、会場からも拍手の嵐
しかも、この日ジャンビーが歌ったのは、なんと
『Mga Anak ng Langit~空のこども達~』。
このタイトルを聞いて、ACTIONのドキュメンタリーで使われている曲だ
と、気づいたあなたはかなりACTION通
普段、ジャンビーがこの歌を人前で歌うことはあまりないので、
私も今回初めて、生歌を聴くことができました
どこまでも響くアテシャーロンの歌声
お祈りのダンスをするニニョスっ子みんな、絵本から出てきた妖精みたい
平均台の上で踊るMJとリチャードがとってもキュートでした
『Mga Anak ng Langit~空のこども達~』のレコーディング以来、仲良しの2人
そして、TATAGの4人組みはというと・・・
こちらも存在感たっぷりのダンスを見せてくれました
今回の4人のダンスのテーマは「子どもの権利」
国連で採択された子どもの権利条約には、
子どもたちが持つ権利について具体的に定められていますが、
それらの権利は、
「生きる権利(Survival Rights)」
「守られる権利(Protection Rights)」
「育つ権利(Development Rights)」
「参加する権利(Participation Rights)」
の4つの柱のから成り立っています
この4つの権利について、ダンスと演技を交えての発表
この1週間、ほぼ毎日オフィスに来て練習をしていた子どもたち
当日は今までの中でも最高のダンスを見せてくれました
本番のステージで練習以上の力を出すことのできた4人
この4人からは精神面の強さも感じられました
ステージを終えた後は満面の笑顔
4人にとっても、納得のいくステージとなったようです
4つの権利を視覚的に表現
この日、ステージで発表を行った子どもたちは
どの子たちも本当にキラキラとしていました
フィリピンの文化的なダンスや、竹でできた伝統楽器を使った演奏、
子どもの喫煙・飲酒・ドラッグなどの禁止をパントマイムで表現するなど、
個性あふれるステージが続きました
そして、この日1番会場が盛り上がったのは、
先住民アエタ族の子どもたちによるダンス
最年少の彼らのダンスの可愛さに、観客全員が心を奪われたのでした
約4時間、ノンストップでの発表でしたが、
時間はあっという間に過ぎていきました
発表前は緊張していた子どもたちも、
イベントが終わったときには
みんなが充実した笑顔を見せていました
今日、自分たちで作り上げたステージでそれぞれ感じたことを胸に、
これからも、それぞれの場所で頑張っていってほしいなと思います
ダンサー4人&ダンス指導の先生3人この7人でつくったステージでした
イベントのあとはちょっとだけモールの中をウィンドウショッピング
4人とも、1日お疲れさまでしたー
フィリピン事務局
戸塚 真希
TATAG奨学金サポートプロジェクト!
みなさま、こんにちは
フィリピン事務局のまきです
今週は晴れ間が戻り、事務所周辺も良いお天気が続いています
しかし、朝晩は気温が下がるようになり、
水シャワーがつらい季節となってきましたー
涼しいのは大歓迎なのですが・・・
さて、今回は、来年度から始まる、
『TATAGのソーシャルワーカー育成のための奨学金サポートプロジェクト』
について、ご報告をしたいと思います
なんだか長々としたプロジェクト名ですが・・・
まず初めに、今回サポートを始めることになった経緯について
ご説明したいと思います
実は、現在TATAGには、ソーシャルワーカーがいません
しかし、TATAGがサポートしている子どもたちは
生活環境が厳しく、
家庭にさまざまな問題を抱えていることが多いため、
精神的な面でもサポートをしてくれる
ソーシャルワーカーを必要としています
また、ソーシャルワーカーがTATAGにいることで、
これまでよりもさらにきめ細やかに、
子どもたちのサポートをしていくことができます
【ところで、ソーシャルワーカーとは・・・?】
子どもの生活面や精神面でのサポートほか、
子どもの周囲の環境(家庭。学校。地域など)にも働きかけ、
子どもたちがより安心して成長できるようにサポートをします
そして、TATAGでは、現在支援をしている子どもたちの中で、
大学でソーシャルワークのコースを学ぶことを希望している子どもを
将来、TATAGのソーシャルワーカーとして採用したいと考えています
「外からソーシャルワーカーを雇うのではなく、
現在TATAGがサポートをしている子どもたち、1人1人をよく知っている、
TATAGのメンバーの中から、
ソーシャルワーカーとしての仕事を担ってくれる人を育てたい」
というのが、TATAGの願いです
ストリートエドゥケーターとなるため、トレーニング中でもあるマラ
エドゥケーション中はみんなをリードして、頑張っています
しかし、現在TATAGには、
そのための学費を支払う余裕がありません。
そこで、ACTIONではスポンサーを募り、
この学費をサポートをすることになりました
学費は4年間で【32万円】。
この学費をサポートしてくださる方を募集します
【目標】1万円ずつサポートしてくださる方を32人集めること!
みんなで、子どもたちの未来をサポートしませんか
もちろん、1万円未満のサポートも受け付けています
中にはこんなに小さい子どもたちも
少しでも興味のある方、
また、ご質問・ご不明な点などがあれば、ぜひ、
フィリピン事務局の戸塚真希(action.totsuka@gmail.com )
までお問合せください。
みなさまからのご連絡をお待ちしています
この奨学金支援は来年度よりスタートを予定しています
支援が始まるときには、
またブログでご報告させていただきます
フィリピン事務局
戸塚 真希