最近は忙しくなりながら。くだらないことを書き連ねるこのブログ。
あまりにも概念的なことを書くと、よく友人からは「おまえの日記はわからない」と言われるが。自分が知るまま、感じたままに書いていけば、こうなるのも仕方がない内容なんだと思ってますが。
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さて。今日は久々にシナリオ(と言っても、ゲームシナリオ)に触れました。本来はシナリオを重視するゲームではない、とあるスポーツ系のゲームのシナリオをざっくり読んできました。
自分も大体同じようなシナリオを書く(現在はそうではない)ので、比較的身近な感じで何も疑問もなく、いっぺん通り読んでみました。だが読むたびにインスピレーションが沸く……それはまた面白い一面、考え深くなる一面でもあったり。
大体書く内容は、恋愛系(シミュレーションゲーム関係)なので、読んだのもそれです。内容の要約とすれば、
・メイン場所は「学校の屋上」
・男(主人公)は、スポーツ馬鹿、思いやりがある、直球
・女(恋愛対象)は、人見知り、恥ずかしがり屋、引っ込み思案、転に人間関係拗れ、対人恐怖。
・進行は出会い→別れ(同一視)→機転(対象の身内変化)→阻止&進行→終わり
キーワードは「信頼と裏切」。主人公に対して恋愛対象が信頼をするか? が鍵になっており、暗に無心、裏切という言葉をちらつかせる。また対象の方が知的な扱いであるため、「試す」など、試行を行っているらしい状況あり。ただし、中途半端に理解が出来ない(理由・根拠がない、矛盾がある)部分があるため、中々、と言ったところがよい落ちどころ。
このシナリオを読んで思ったことは、「ああ、平凡だな」と言うところ。……正直、数々のシナリオの中で、多いのは「病気」や「不信」と言った要素。異種の内容は多かれど、大体何かの内容に収束します。今やシナリオの要素は、具象的なものが不足(要はネタを使い果たした)し、亜種が生み出され続けている。なのでこれが凡庸だからあーだこーだ言えることではない(そもそも重視されているわけではないのだから)。
じゃあなんでこのシナリオを取り上げたのかというと、固定した内容で、如何に外的要因を取り込めたのか、ということに突き当たる。比較的内容とすれば薄かった。しかも短い。作文用紙にすれば80枚ぐらいというところか。しかも改行を考えて。ぎっしりと詰めればそう多くはないと思う。
ただそれでも、感じる内容はあった。今回の場合……あああ、詳しいことを言ってしまうと何の作品で誰のことを言っているのかはっきりと判ってしまうため、申し訳ないとは思いつつ判りづらく書かせてもらっている。とりあえず、そのキャラクターの固有性が、主人公または恋愛対象の動作によって、大きく干渉される場面が少ないことだ。もちろん終盤になれば「理解・歩み寄り」があるので、すべてがすべてではないが、初期の段階で、確実に「隔てた壁」が、見えなくてもはっきりと存在している。言葉のキャッチボール、これが成り立ってないと言えばいいだろうか。ただボールを打ち合いしているだけで、互いには何も混じり合っていないのだ。一見すれば通常の会話だけれど、よく考えて見てみればそうだ。お互いパイ投げしあって、知らん顔をしているみたい。そこに個々の性格と意見、色濃く残ってお互いが浸食するのを、お互いに試しあっている。フェンシングの試合みたいに、どっちが攻め込めるか。戦いあっているようにも感じた。
それが何か? と言われれば返す言葉はないが。個々が個であって、他人に浸食されることが、如何に容易いことであるのかを知ると、そのシナリオのすばらしさがよくわかる。
ちなみに、自分ももちろん浸食されることがよくある。その度に、書き直しをするのが通例である。
ななせ