コミック版の話しをしましたが(3つ下のブログ)、今期はアニメでも「H2O-FOOTPRINTS IN THE SAND-」が放映されていました。
最終話はとっくに放送が終了してまして視聴もしたんですけど…
あまりに内容が衝撃過ぎて理解出来なかった、、、、
やっと内容が頭に入ってきたのでアップ。
コミック版と同様に、はやみ(H)、ひなた/ほたる(H)、音羽(O)の3人のヒロイン、主人公の琢磨は変わらないです。
アニメ版では、はやみに対する憎しみを何とか解きたいと思いながら琢磨は行動します。様々な出来事を通して、少しずつ周囲のはやみを見る目が変わってきたところです。ここまでは自分も内容に付いていってたのですがねぇ、、、、
最終話の1つ前の回(第11話)で急に話しが展開したんです。
実は琢磨の目が見えてなかった、という事実の発覚です。アニメ版第1話では、転校してきた琢磨がいきなり目が見えるようになります(まず、そこから「何じゃ、そりゃ?」と思ったけど)
「目の見えている琢磨」が第2話から第11話に渡って周りのキャラクターと過ごしてきたんです。それが突然「実はずっと見えてなかった」という事実を突き付けられてしまう。
さらに、その事実を知った琢磨は「幼児退行(小さな子供のような行動・言動をすること)」します。そして、よりにもよって琢磨ははやみを「お母さん」と呼ぶんです。
もう、訳が分かりません…1話からずっと見ていた自分でもです…
(・・)?
そして、最終話「H2O」。
琢磨の幼児退行が幼い頃に母親を亡くした心の傷によるものではないか?と考え、はやみは琢磨と東京にある琢磨が昔暮らしていた家へ引っ越すことに。
はやみ「不思議ね…こんな状況なのに、何故かうれしいの。私を必要としてくれる人がいるんだ、って思うと。」
はやみにとっては、今まで必要がないとしか思ってなかった自分が形はどうあれ、必要とされることは素直に嬉しかったんですね。
その出発前夜、はやみとほたるの別れのシーン。アニメ版でも過程は若干違いますが、友達→決別→仲直りという流れを経て「本当の友達」に戻っています。
はやみ「辛い思い出ばかりなのに、離れるとなると寂しいものね。」
ほたる「…」
はやみ「長かった…ここまで。」
ほたる「はい…」
はやみ「ずっと一緒に歩いてきたわね。お互い、いっぱいいっぱい傷付け合って。少しぶつかって。そのうえヤケドして。シモヤケつくって。もうヤダって思って。それでも傷付けて…。」
その一言ごとにはやみに歩み寄るほたる。
はやみ「…そして、やっと手を取り合うことを覚えた」
ほたる「やっと支え合うことを覚えた。」
はやみ「私…今なら胸を張って言えるの。神楽ほたるは私の親友だ、って」
ほたる「はい…だから離れていても平気ですよね…」
涙ぐむほたる。
はやみ「本当に?」
ほたる「はやみちゃん…」
泣きながらはやみに寄るほたる。ほたるを抱きしめるはやみ。
ほたる「私、私…(離れたくないです)」
はやみ「いつでも会うから、言って…」
ほたる「はい…」
静かな月夜の別れでした。
ここは名場面でした。バックにながれる霜月はるかさんの「life」って曲も良く合ってた。
その後、東京で新聞配達をしながら2人で親子として暮らすはやみと琢磨。
ある日の夕方、2人で買い物に行った帰り道で、はやみは琢磨の母親のことを尋ねます。
はやみ「私ね、(琢磨の母親が)あなたの事を置いていったなんて、とても思えない。そんなこと、するはずない…」
突然鳴り始める踏切の警報音。
はやみ「聞いて!お母さんはあなたの事を大事にしていた!何よりも大事にしていたと思う」
はやみは琢磨の手を取り
はやみ「だから、信じて…お母さんの気持ちを…」
琢磨「お母さんの気持ち…」
その横を跳ねていくボール、追う子供。はやみはつないでいた手を離して子供を追う。はやみは踏切の中へ。
琢磨「やだ、やだぁーっ!」
琢磨の中に実の母親が子供を追う姿がダブって映ります。
琢磨「そうだ、あの時も…母さんは…」
気付きと共に目が見えるようになる琢磨、すぐに踏切の中へ。
琢磨「はやみちゃん!はやみちゃーん!!」
その声に振り返るはやみは微笑んでいます。直後、通過する電車。
ネットでも賛否両論なんですが、やはりはやみは亡くなったのだと思います。この場面だけだと行動が突発過ぎて通じませんね…。
どうやら、①琢磨の失明及び幼児退行は母が踏切に飛び込んでいくシーンを目撃したショックが関係している、②琢磨は母親が自分に愛想を尽かせて踏切に飛び込み自殺したと思い込んでいた、③母親も実際ははやみ同様に子供を救うために踏切に飛び込んだ、この3つの前提でこのシーンがあるみたいです。
その後、沈痛な面持ちではやみが生前埋めたらしい箱を開けるほたると仲間達。そこに入っていた日記帳。そこには、はやみから琢磨に宛てたメッセージが書いてありました。
「弘瀬琢磨 様
(中略)
あなたは 私に教えてくれました
空には 光がある
水は 澱みを流し
風は 何かを変えてくれる
言葉は
鋭利な刃物であると同時に
包み込む優しさにもなる
分かり合うことが出来なくても
人には 心がある
必ず気付いてくれる
何も知らず 全てをあきらめ
何もかもを捨て去った私に
あなたは
ひとつずつ教えてくれた
一生懸命 あきらめず
私の手をしっかり握って…
好きという言葉では軽すぎる
愛してるという言葉では曖昧すぎる
だから
何て書けば
一番正しいのか
この気持ちを表せるのか
分からないから
こう記しておきます…」
こうして、最後のページにはやみが記した言葉
「弘瀬
世界をありがとう」
ココロにしみる感動的な手紙ですね、長くなるのでこの手紙のことは後日、また別の機会に、、、、。
ここで終われば良かったのになぁ…(´`)
続くエピローグ。
何とはやみが復活(?)します。
突然、音羽が出て来て言うんです。
音羽「精霊会議でお願いするの大変だったんダゾ♪だから、今度はちゃんと守ってあげてね☆ウフフ」
そこに歩いてくる黒髪の少女。まごうことなき、はやみでした。見つめ合う二人…。そして、終了。
このはやみ復活劇、ネットではエライ叩かれてます。「精霊会議って何よ?」って。
よく見ると復活したはやみはなぜか「首に鈴」が付いてるんですよ。だから、もしかして精霊として復活したんかなぁ?で、首の鈴はその印なんでないかしらん?と思って。
再会した音羽は誰かに「おとは~」って呼ばれて「すぐ行く~」って返事してるんです。だから、音羽は実体化して、はやみに精霊役を譲ったんでないか?と。
何回見たんだっけな…確か6回は見たかな…?そんぐらい見てやっと推測出来た。とにかく見ても見ても分からない難しい脚本でした。
せめて、はやみの残したメッセージでエンディングだったら、突然の「幼児退行」も目をつむれたんじゃないかなぁ?
第10話までは割と明解な脚本で、もとよりゲーム時代からキャラクターは好みだったし、楽しく視聴してました。しかし、終盤の目まぐるしい急展開、チョット「ひく」ような主人公の変貌ぶり。正直残念だった部分はある。
あぁ、これ見た人にしか通じないネタですよね~。すみませんm(__)m