大声で泣き叫べば/その声が遠い昔を引き寄せて/君の灯してしまったその火を/僕が消せる気がしたんだ
部屋の掃除中、溜まりに溜まった紙資料を片っ端から捨てていると、一枚のプリントが出てきた。
大学に入って2週間目に書いた、今後の夢や目標。
そこには、今も変わらない下手くそな字でこう書いてあった。
『人を楽しませるために、自分にとって文章は一番都合が良い。
人を楽しませる事ができるなら、
例え書いた文章に絵や写真が付いていても、なんなら文章が絵画の説明になっていても良い。』
甘いな。
甘すぎるな。
芸術ってのは、そんなもんじゃないんだよ。
でもなんでだろうね。
久しぶりに涙が出そうになった。
若いな、君は。
僕は君より少し年を取っているから、君の夢を叶えてあげれないかもしれないな。
でもね。おじさん少しだけがんばってあげるよ。
原稿用紙は買ってきた。
部屋の掃除が終わったら。
少し人を楽しませてみたくなった。
作品がうまくできたら、綺麗になった部屋に写真を飾ろう。
素人の君が、感動だけでシャッターを押したあの頃の写真を飾ろう。
大学に入って2週間目に書いた、今後の夢や目標。
そこには、今も変わらない下手くそな字でこう書いてあった。
『人を楽しませるために、自分にとって文章は一番都合が良い。
人を楽しませる事ができるなら、
例え書いた文章に絵や写真が付いていても、なんなら文章が絵画の説明になっていても良い。』
甘いな。
甘すぎるな。
芸術ってのは、そんなもんじゃないんだよ。
でもなんでだろうね。
久しぶりに涙が出そうになった。
若いな、君は。
僕は君より少し年を取っているから、君の夢を叶えてあげれないかもしれないな。
でもね。おじさん少しだけがんばってあげるよ。
原稿用紙は買ってきた。
部屋の掃除が終わったら。
少し人を楽しませてみたくなった。
作品がうまくできたら、綺麗になった部屋に写真を飾ろう。
素人の君が、感動だけでシャッターを押したあの頃の写真を飾ろう。
12月22日(木)たぶん
女々しいよね。
わかってるんです。
これで嫌われたらハイ、それまで。
逆に俺は気にしない。
記憶力は良くない方なので、一度地震で倒れた時に狂ったかもしれないけれど。
俺の部屋の古いタンス。
その上には、昔どっかのお土産として貰った木製のカレンダーが置かれています。
サイコロ状のブロックに数字と曜日が書かれていて、毎日くるくると回して日付を合わせるめんどくさいカレンダー。
前の彼女が家に急に遊びに来た時、とっさにタンスの上に放り投げたまま、直すこともなく放置していたカレンダー。
日付はずっと、12月22日(木)のまま。
めちゃくちゃ嬉しくて、家に帰ってすぐに日付を合わせて、しばらくテレビの上に飾った気がする。
……あれ?24日が終業式だった気がするから22日は水曜日か??
まぁ、いいや。
何気なく、さりげなく、4周年。
実は密かに、ちょっと嬉しい。
あ、やっぱり水曜日だ。ケータイのカレンダーって過去にさかのぼれるから便利ですね。
去年と一昨年、22日に実家に帰ってないのは内緒です。
わかってるんです。
これで嫌われたらハイ、それまで。
逆に俺は気にしない。
記憶力は良くない方なので、一度地震で倒れた時に狂ったかもしれないけれど。
俺の部屋の古いタンス。
その上には、昔どっかのお土産として貰った木製のカレンダーが置かれています。
サイコロ状のブロックに数字と曜日が書かれていて、毎日くるくると回して日付を合わせるめんどくさいカレンダー。
前の彼女が家に急に遊びに来た時、とっさにタンスの上に放り投げたまま、直すこともなく放置していたカレンダー。
日付はずっと、12月22日(木)のまま。
めちゃくちゃ嬉しくて、家に帰ってすぐに日付を合わせて、しばらくテレビの上に飾った気がする。
……あれ?24日が終業式だった気がするから22日は水曜日か??
まぁ、いいや。
何気なく、さりげなく、4周年。
実は密かに、ちょっと嬉しい。
あ、やっぱり水曜日だ。ケータイのカレンダーって過去にさかのぼれるから便利ですね。
去年と一昨年、22日に実家に帰ってないのは内緒です。
夢の国からの帰り道。
君の手を握りながら、僕はしばらく夢を見た。
それはどうしようもない程くだらない夢で(プラネタリウムのような星空が見える部屋でずっと二人で本を読む夢だった気がするのだが)
そんな夢はどうでもいいと笑った僕が寝ている君を起こすと、その大きな目でしばらく不思議そうに見つめた後、君は僕に背を向けてまた眠ってしまった。
君の顔を見つめながら、僕はしばらく夢を見ていた。
それはどうしようもない程くだらない夢で(僕が家に帰ると君が料理を作って待っていてくれてずっと二人で暮らしていく夢をまだ信じていたいのだが)
そんな夢はどうでもいいと嘆いた僕が寝ている君にもたれかかると、その小さな肩をほんの少しだけ震わせた後、君は僕に寄りかかってまた眠ってしまった。
それはどうしようもない程くだらない夢で(プラネタリウムのような星空が見える部屋でずっと二人で本を読む夢だった気がするのだが)
そんな夢はどうでもいいと笑った僕が寝ている君を起こすと、その大きな目でしばらく不思議そうに見つめた後、君は僕に背を向けてまた眠ってしまった。
君の顔を見つめながら、僕はしばらく夢を見ていた。
それはどうしようもない程くだらない夢で(僕が家に帰ると君が料理を作って待っていてくれてずっと二人で暮らしていく夢をまだ信じていたいのだが)
そんな夢はどうでもいいと嘆いた僕が寝ている君にもたれかかると、その小さな肩をほんの少しだけ震わせた後、君は僕に寄りかかってまた眠ってしまった。