夢の国からの帰り道。 | Acknowledgment Distance Torment

夢の国からの帰り道。

君の手を握りながら、僕はしばらく夢を見た。
それはどうしようもない程くだらない夢で(プラネタリウムのような星空が見える部屋でずっと二人で本を読む夢だった気がするのだが)
そんな夢はどうでもいいと笑った僕が寝ている君を起こすと、その大きな目でしばらく不思議そうに見つめた後、君は僕に背を向けてまた眠ってしまった。


君の顔を見つめながら、僕はしばらく夢を見ていた。
それはどうしようもない程くだらない夢で(僕が家に帰ると君が料理を作って待っていてくれてずっと二人で暮らしていく夢をまだ信じていたいのだが)
そんな夢はどうでもいいと嘆いた僕が寝ている君にもたれかかると、その小さな肩をほんの少しだけ震わせた後、君は僕に寄りかかってまた眠ってしまった。