劇場へ行こう!~「劇団四季「サウンド・オブ・ミュージック」「春のめざめ」マチ・ソワハシゴその1
祝!初ブログでっす!
友人の丹 靖子さんの出演する、劇団四季の「サウンド・オブ・ミュージック」を
観に行って来ました。
5/29(土)マチネ(昼の部)


映画ではあまりにも有名なこの作品、大好きなんです。
舞台では、大地真央さん主演、宮本亜門さん演出で東宝が長く上演して来ました。
最近では、「ド・レ・ミの歌」の日本語詞を作詞されたペギー・葉山さんが修道院
長役でご出演のスイセイミュージカル版もあるみたいだけど、四季では、いったい
どんなふうになるんだろう・・・。
そんな時、丹さんから出演の知らせが。
当日券目当てにさっそく劇場へ!!
一般席はすでに前日までに完売してしまっているため、当日の販売は立ち観券のみ。
四季劇場・秋の立ち観席ってけっこう観やすいので好きです。もたれかかって観ら
れるし、上に視界をさえぎるものが何もないので。それに、安いし!!!
映画のイメージが強いと違和感を覚えるかもしれないけど、観終わった感想は
「やっぱり名作だなぁ」

ここで、ワタクシが観た、映画版、東宝版、四季版の違いを少々・・・
(ネタバレを含みますので、ご注意を)
・シスターたちのアレルヤコーラス
映画:朝のミサで歌われる
東宝:朝のミサで歌われる
四季:マリアと大佐の結婚式で歌われる
・マリアのポケットにカエルをしのばせる子供たちのイタズラ
映画:マリアと子供たちが初対面を終え、シュミットさんに部屋に案内される時の階段で気づき
「キャー」と悲鳴。
東宝:場面は同じだがカエルに気づいたマリアは子供たちに「ステキなプレゼントをありがとう」とお礼。
四季:該当シーンなし
・マリアのイスに松ボックリのイタズラ
映画:家族の夕食のシーンで登場
東宝:該当シーンなし
四季:該当シーンなし
・「私のお気に入り」
映画:雷を怖がる子供たちにマリアが寝室で歌う
東宝:修道院の院長室でマリアが院長と一緒に歌う
四季:東宝版に同じ
・「ド・レ・ミの歌」
映画:歌うことを知らない子供たちに歌を教える時に歌う
東宝:(初演)雷を怖がる子供たちに歌う
(再演)歌を教える時に歌う
四季:歌を教える時に歌う
・「ひとりぼっちの羊飼い」
映画:エルザを歓迎する人形劇でマリアと子供たちで歌う
東宝:(初演)マリアがカーテンで作った服を子供たちに着せ、
ピクニックに出て歌う(映画版の「ド・レ・ミの歌」のシーンの後半)
(再演)雷を怖がる子供たちに歌う
四季:雷を怖がる子供たちに歌う
・大佐とエルザの別れ
映画:大佐のマリアへの思いに気づいたエルザが自分から身を引く(キレイな大人の別れ)
東宝:大佐との考え方、価値観の違いから激しい口論になり、婚約破棄。
四季:価値観の相違が原因だが、静かにエルザから身を引く
・マリアがトラップ家を出て行くきっかけ
映画:エルザに「大佐があなたを見る目は女を見る目よ。あなただってそれは気づいてるでしょ?」と
言われ、自分の恋心を封印すべく修道院に帰る。
東宝:同じ内容をブリギッタに指摘される。ただし、エルザのそれと違って嫉妬心はなく、マリアを追い出そうとする
悪意もない。
四季:東宝版に同じ
・マリアと大佐の結婚式
映画:シスターたちは、マリアにウェディングドレスを着せるまでで、結婚式は修道院の格子の向こうから見守る。
(修道者は修道院の外に出て俗世間に触れることを許されないため)
東宝:なぜかシスターたちも一緒に結婚式に参列
四季:東宝版に同じ
・トラップ一家の逃亡
映画:夜陰に乗じて、エンジンをかけず車を押して屋敷を出るが、執事のフランツに密告され、秘密警察に包囲される。
とっさの機転で「音楽祭に出演する」と会場へ。
東宝:屋敷にナチス政府の役人が迎えに来てしまうが「音楽祭に出演するから出頭できない」といい放ち、そのまま音楽祭のシーンに場面転換。
四季:東宝版に同じ
・音楽祭での「エーデルワイス」
映画:熱いものが胸にこみ上げ、歌えなくなった大佐をマリアが助けて一緒に歌い、最後は観客も一緒になっての大コーラス
東宝:映画版に同じ
四季:歌えなくなった大佐を助けるのは子供たちでマリアは途中からコーラスに加わる。
・修道院の墓地で、逃げ込んだ一家を見つけたロルフの行動
映画:「笛を吹き、上官(少尉)を呼び、一家が隠れていることを知らせる。
東宝:いったんは「少尉殿!!!」と大声で叫ぶが、「ここには誰もおりません」と一家をかばう。
四季:東宝版に同じ。
・修道院から脱出した一家を追おうとする秘密警察を妨害するシスター
映画:シスター・ベルテが「院長様、私は罪を犯してしまいました。」と手にはナチの車から抜き取ったガソリン。
遠くでエンジンをかけようとするが、かからない効果音。
東宝:該当シーンなし
四季:該当シーンなし
気づいたところはこんな感じでしょうか。
東宝版を最後に観たのはだいぶ前になるので、記憶があいまいです。間違っているかもしれません。
今回の丹さんの役は、トラップ家の家政婦・シュミットさん。
丹さんと言えば「壁抜け男」の娼婦兼八百屋、「ユタと不思議な仲間たち」のクルミ先生、「エルリック
コスモスの239時間」のダニエラなどコミカルな役から、「アンドロマック」のセフィーズ、「ライオンキング」
のラフィキなど幅広く演じられる劇団きっての演技派。
今回のシュミットさん、映画ではしっかり者ながら、日本で言う”家政婦”(いわゆる市原悦子さん系です)
っぽい口の軽さなどもチラチラと見える役どころが、舞台では、口数の少ない、厳格で無表情な感じの役に
仕上がってます。
それがまた、丹さんならではの間の取り方が絶妙で、すばらしい。
やはり丹さんの役で印象的なのは「ライオンキング」のラフィキでしょうか。
オープニングの「Circle of Life」をはじめ、ところどころに登場するアフリカのズールー語の歌詞、セリフ
当然意味などわかるはずもないのに、丹さんが演じられると、言いたいことが耳で聞いた言葉の意味を頭で理解
するのではなく、ハートで感じることができる、そんな気がしました。
そして、この作品でワタクシがもっとも好きなのは、大佐を男性として意識していることに気づき、その気持ち
を封印するごとく、修道院に逃げ帰ってきたマリアに院長が歌う「すべての山に登れ」名曲です。
個人的には宮本亜門さん訳の♪登~れ いざ~♪の歌詞が好きなんだけど、歌詞は違ってもこのシーン自体が大
好き。人生において困難が山のように目の前に立ちはだかろうとも、それに立ち向かい、山に登る勇気を与えてくれる、そんなすばらしい曲です。

名作はどれほど時が過ぎようと色あせることなく生き続ける・・・・・
そんなことを実感した一日でした。
その2は「春のめざめ」の観劇レポートです。
友人の丹 靖子さんの出演する、劇団四季の「サウンド・オブ・ミュージック」を
観に行って来ました。
5/29(土)マチネ(昼の部)


映画ではあまりにも有名なこの作品、大好きなんです。
舞台では、大地真央さん主演、宮本亜門さん演出で東宝が長く上演して来ました。
最近では、「ド・レ・ミの歌」の日本語詞を作詞されたペギー・葉山さんが修道院
長役でご出演のスイセイミュージカル版もあるみたいだけど、四季では、いったい
どんなふうになるんだろう・・・。
そんな時、丹さんから出演の知らせが。
当日券目当てにさっそく劇場へ!!
一般席はすでに前日までに完売してしまっているため、当日の販売は立ち観券のみ。
四季劇場・秋の立ち観席ってけっこう観やすいので好きです。もたれかかって観ら
れるし、上に視界をさえぎるものが何もないので。それに、安いし!!!
映画のイメージが強いと違和感を覚えるかもしれないけど、観終わった感想は
「やっぱり名作だなぁ」

ここで、ワタクシが観た、映画版、東宝版、四季版の違いを少々・・・
(ネタバレを含みますので、ご注意を)
・シスターたちのアレルヤコーラス
映画:朝のミサで歌われる
東宝:朝のミサで歌われる
四季:マリアと大佐の結婚式で歌われる
・マリアのポケットにカエルをしのばせる子供たちのイタズラ
映画:マリアと子供たちが初対面を終え、シュミットさんに部屋に案内される時の階段で気づき
「キャー」と悲鳴。
東宝:場面は同じだがカエルに気づいたマリアは子供たちに「ステキなプレゼントをありがとう」とお礼。
四季:該当シーンなし
・マリアのイスに松ボックリのイタズラ
映画:家族の夕食のシーンで登場
東宝:該当シーンなし
四季:該当シーンなし
・「私のお気に入り」
映画:雷を怖がる子供たちにマリアが寝室で歌う
東宝:修道院の院長室でマリアが院長と一緒に歌う
四季:東宝版に同じ
・「ド・レ・ミの歌」
映画:歌うことを知らない子供たちに歌を教える時に歌う
東宝:(初演)雷を怖がる子供たちに歌う
(再演)歌を教える時に歌う
四季:歌を教える時に歌う
・「ひとりぼっちの羊飼い」
映画:エルザを歓迎する人形劇でマリアと子供たちで歌う
東宝:(初演)マリアがカーテンで作った服を子供たちに着せ、
ピクニックに出て歌う(映画版の「ド・レ・ミの歌」のシーンの後半)
(再演)雷を怖がる子供たちに歌う
四季:雷を怖がる子供たちに歌う
・大佐とエルザの別れ
映画:大佐のマリアへの思いに気づいたエルザが自分から身を引く(キレイな大人の別れ)
東宝:大佐との考え方、価値観の違いから激しい口論になり、婚約破棄。
四季:価値観の相違が原因だが、静かにエルザから身を引く
・マリアがトラップ家を出て行くきっかけ
映画:エルザに「大佐があなたを見る目は女を見る目よ。あなただってそれは気づいてるでしょ?」と
言われ、自分の恋心を封印すべく修道院に帰る。
東宝:同じ内容をブリギッタに指摘される。ただし、エルザのそれと違って嫉妬心はなく、マリアを追い出そうとする
悪意もない。
四季:東宝版に同じ
・マリアと大佐の結婚式
映画:シスターたちは、マリアにウェディングドレスを着せるまでで、結婚式は修道院の格子の向こうから見守る。
(修道者は修道院の外に出て俗世間に触れることを許されないため)
東宝:なぜかシスターたちも一緒に結婚式に参列
四季:東宝版に同じ
・トラップ一家の逃亡
映画:夜陰に乗じて、エンジンをかけず車を押して屋敷を出るが、執事のフランツに密告され、秘密警察に包囲される。
とっさの機転で「音楽祭に出演する」と会場へ。
東宝:屋敷にナチス政府の役人が迎えに来てしまうが「音楽祭に出演するから出頭できない」といい放ち、そのまま音楽祭のシーンに場面転換。
四季:東宝版に同じ
・音楽祭での「エーデルワイス」
映画:熱いものが胸にこみ上げ、歌えなくなった大佐をマリアが助けて一緒に歌い、最後は観客も一緒になっての大コーラス
東宝:映画版に同じ
四季:歌えなくなった大佐を助けるのは子供たちでマリアは途中からコーラスに加わる。
・修道院の墓地で、逃げ込んだ一家を見つけたロルフの行動
映画:「笛を吹き、上官(少尉)を呼び、一家が隠れていることを知らせる。
東宝:いったんは「少尉殿!!!」と大声で叫ぶが、「ここには誰もおりません」と一家をかばう。
四季:東宝版に同じ。
・修道院から脱出した一家を追おうとする秘密警察を妨害するシスター
映画:シスター・ベルテが「院長様、私は罪を犯してしまいました。」と手にはナチの車から抜き取ったガソリン。
遠くでエンジンをかけようとするが、かからない効果音。
東宝:該当シーンなし
四季:該当シーンなし
気づいたところはこんな感じでしょうか。
東宝版を最後に観たのはだいぶ前になるので、記憶があいまいです。間違っているかもしれません。
今回の丹さんの役は、トラップ家の家政婦・シュミットさん。
丹さんと言えば「壁抜け男」の娼婦兼八百屋、「ユタと不思議な仲間たち」のクルミ先生、「エルリック
コスモスの239時間」のダニエラなどコミカルな役から、「アンドロマック」のセフィーズ、「ライオンキング」
のラフィキなど幅広く演じられる劇団きっての演技派。
今回のシュミットさん、映画ではしっかり者ながら、日本で言う”家政婦”(いわゆる市原悦子さん系です)
っぽい口の軽さなどもチラチラと見える役どころが、舞台では、口数の少ない、厳格で無表情な感じの役に
仕上がってます。
それがまた、丹さんならではの間の取り方が絶妙で、すばらしい。
やはり丹さんの役で印象的なのは「ライオンキング」のラフィキでしょうか。
オープニングの「Circle of Life」をはじめ、ところどころに登場するアフリカのズールー語の歌詞、セリフ
当然意味などわかるはずもないのに、丹さんが演じられると、言いたいことが耳で聞いた言葉の意味を頭で理解
するのではなく、ハートで感じることができる、そんな気がしました。
そして、この作品でワタクシがもっとも好きなのは、大佐を男性として意識していることに気づき、その気持ち
を封印するごとく、修道院に逃げ帰ってきたマリアに院長が歌う「すべての山に登れ」名曲です。
個人的には宮本亜門さん訳の♪登~れ いざ~♪の歌詞が好きなんだけど、歌詞は違ってもこのシーン自体が大
好き。人生において困難が山のように目の前に立ちはだかろうとも、それに立ち向かい、山に登る勇気を与えてくれる、そんなすばらしい曲です。

名作はどれほど時が過ぎようと色あせることなく生き続ける・・・・・
そんなことを実感した一日でした。
その2は「春のめざめ」の観劇レポートです。