数式を入力する G3セルを選択します。
数式バーの 関数の挿入ボタン [fx]ボタンをクリックします。
関数の挿入 ダイアログボックスが表示されます。
関数の分類で 「すべて表示」を選択します。
RANK を選択して、[OK]ボタンをクリックします。
余談ですが、RANK関数は統計に分類されるので関数の分類で「統計」を選択すると、Excel2010以降ではRANK.EQとRANK.AVGは表示されますが、RANKは表示されません。
つまり、新しい関数の RANK.EQまたはRANK.AVGのどちらかを使いなさいということのようです。(下図はExcel2016)
RANK関数を選択するには[すべて表示」を指定する必要があります。
RANK関数の引数、数値には F3 、参照には F3:F8を指定して、[F4]キーを押して $F$3:$F$8 と絶対参照にします。
(絶対参照はG3セルに入力した後、下のG4:G8セルへ数式をコピーするためです)
順序には 降順(数値の大きい順)で順位を求めたいので 0 を指定します。
[OK]ボタンをクリックして数式を入力します。
G3セルを選択して、フィルハンドルをドラッグして、G3セルに入力した数式をG4:G8セルにコピーします。
数値の大きい方からの順位を求めることができました。
数式を入力するセル G3セルを選択して、=ra と入力すると、ra が含まれる関数がリストで表示されます。
[↓]キーを数回押して、RANK.EQ を選択します。[Tab]キーを押して選択を確定します。注意:[Enter]ではありません。
RANK関数はこのリストに表示されませんので、説明上では RANK.EQ 関数を使って説明を書いています。
RANK( と入力すれば済む話ですけど・・・数式オートコンプリートの説明をしたいので・・・
リストの一番下に RANK が表示されています。思い違いでしたので、上の文には取り消し線を入れました。
ここでは、RANK.EQ で説明させていただきたい・・・差し替えの手間を省きたい・・・ということで、ご了承願います。
"【Office シリーズ】-2021-6-28 382-3"
=RANK.EQ( と入力されます。=RANK.EQ(F3,$F$3:$F$8,0) とキーボードから入力します。[Ctrl]+[Enter]キーを押して数式の入力を確定します。
[Ctrl]+[Enter]キーで入力を確定すると、アクティブセルがG3のままで移動しません。
または、マウスで F3セルを選択して、「,」を入力して、マウスで F3:F8 を選択して、[F4]キーを押して $F$3:$F$8 と絶対参照にします。
「,」を入力して降順の 0) を入力して、[Ctrl]+[Enter]キーを押して数式の入力を確定します。
"【Office シリーズ】-2021-6-28 382-4"
G3セルの フィルハンドルをダブルクリックして、数式を下方向へコピーします。
または、[Shift]を押した状態で[↓]キーを数回押して、G3:G8セルを選択して、[Ctrl]+[D]で数式をコピーします。
"【Office シリーズ】-2021-6-28 382-5"
順位(RANK関数)を求めるExcel関数の使い方を説明しています。
Excel2010ではRANK.EQ関数とRANK.AVG関数が追加されました。 RANK.EQ関数が従来のRANK関数と同じ結果を返します。
なお、RANK関数はExcel2010以降でも使用できます。Excel2007以前との互換性が必要な場合はRANK関数を使います。
問題1 合計得点の大きい方から順位を付けなさい。
問題1の解答例:RANK関数で求める方法
順位はRANK関数で求めます。 大きい順ですので、降順の「0」を指定します。
なお、範囲は同じ範囲を指定しますので絶対参照とします。絶対参照は[F4]キーを使うと便利です。
なお、この「0」は省略可ですので =RANK(F3,$F$3:$F$8) としてもOKです。
順位(RANK関数)を求めるExcel関数の使い方を説明しています。
Excel2010ではRANK.EQ関数とRANK.AVG関数が追加されました。 RANK.EQ関数が従来のRANK関数と同じ結果を返します。
なお、RANK関数はExcel2010以降でも使用できます。Excel2007以前との互換性が必要な場合はRANK関数を使います。
RANK関数
RANK.EQ関数
RANK.AVG関数
RANKと同じです 同順位は平均します
Excel2010で追加されました
指定した数値の順位を求める topへ
ランク
=RANK(数値,範囲,順序)
順序:「0」は大きいほうからの順(降順):省略可
順序:「1」は小さいほうからの順(昇順):省略不可
【例】
10÷3 の商を求めると、 =QUOTIENT(10,3)=3 となります。
-10÷3 の商を求めると、 =QUOTIENT(-10,3)=-3 となります。
【蛇足】
TRUNC関数と同じ結果が得られます。
=TRUNC(10/3)=3 =TRUNC(-10/3)=-3 となります。
ROUNDDOWN関数でも同じ結果が得られます。
=ROUNDDOWN(10/3,0)=3 =ROUNDDOWN(-10/3,0)=-3 となります。
最も近い偶数に切り上げた値を返す topへ
イーブン
=EVEN(数値)
数値を最も近い奇数に切り上げた値を返す
オッド
=ODD(数値)
【使用例】C3に=EVEN(B3)、D3に=ODD(B3)と入力し、C11,D11までコピーした例です。
EVEN関数が返す値は偶数になり、ODD関数の返す値は奇数になっているのが分かります。
除数で割ったときの余りを求める
モッド
=MOD(数値,除数)
基準値の近い倍数に切り下げる topへ
フロアー
=FLOOR(数値,基準値)
(数値と基準値の符号が一致する必要があります)
【問題】鉛筆とノートの在庫が少なくなりました。鉛筆とノートを必要量購入します。
問屋さんへ何ケース、何本 発注すればよいでしょうか?オレンジのセルに数式を入れなさい。
【解答例】
必要な最小ケース数はFLOOR関数、端数はMOD関数で求めます。
12×4=48 12×5=60 必要数は50なので12の倍数の48に切り下げます。
=FLOOR(C4,D4) または =FLOOR(C4,12) となります。
50÷12=4 余り2 (この計算の余り2を求める)
=MOD(C4,D4) または=MOD(C4,12) となります。
除算の商の整数部を返します topへ
クオウシェント
=QUOTIENT(分子,分母)
分子:被除数 (割られる数) を指定します。
分母:除数 (割る数) を指定します。
(注) Excel2003以前では、この関数はメニューバーの【ツール】→【アドイン】で【分析ツール】を有効にする必要があります。
商の余り (小数部) を切り捨てる場合に、この関数を使います。
0を除いた最小値を求める
【問題3】 B列で0を除いた最小値を求めなさい。
ちなみに、=MIN(C2:C14) では 0 となってしまいます。
"【Office シリーズ】-2021-6-28 381-8"
【問題3の解答例】数式は =MINIFS(C3:C14,C3:C14,"<>0") となります。
条件範囲を C3:C14 として、条件を "<>0" (0と等しくない) としています。
"【Office シリーズ】-2021-6-28 381-9" "【Office シリーズ】-2021-6-28 381-10"
配列数式を使う場合は、{=MIN(IF(C3:C14<>0,C3:C14))} とします。
"【Office シリーズ】-2021-6-28 381-11"
FILTER関数を使う場合は、=MIN(FILTER(C3:C14,C3:C14<>0)) とします。
"【Office シリーズ】-2021-6-28 381-12"
その数値を超えない最大の整数を返す topへ
イント
=INT(数値)
数値を整数にします。小数点以下を切り捨てます。
数値が負の値の時は、数値を超えない整数になリます(より小さい整数になります)。
数値の小数部を切り捨てて、整数または指定した桁数に変換する
トランク
=TRUNC(数値,桁数)
桁数は省略できます。省略時は0を指定したのと同じになります。
小数部を切り捨てる点は、INT関数と似ていますが、桁数を指定できるのと、数値が負の値の時も、単に小数点以下を切り捨てます。
【問題】鉛筆とノートを購入しました。消費税(10%で1円未満は切り捨て)はいくら必要でしょうか?
また、消費税込みでの支払金額はいくらでしょうか?
【解答例】消費税は小数値を切捨てで計算するので、INT関数を使いました。
なお、ROUNDDOWN関数を使っても同じ結果になります。=ROUNDDOWN(C4*D4*0.1,0)
また、求める値は正数なので、TRUNC関数でも同じ結果になります。=TRUNC(C4*D4*0.1)
INT関数とTRUNC関数とROUNDDOWN関数の違い topへ
INT関数とTRUNC関数では下表のように負の値では異なった値を返します。
TRUNC関数とROUNDDOWN関数の結果は同じです。
各セルの数式は下表のようになっています。
TRUNC関数とROUNDDOWN関数の違いは、TRUNC関数は引数の桁数が0の時は省略することができます。
0を除いた最小値を求める
【問題3】 B列で0を除いた最小値を求めなさい。
ちなみに、=MIN(C2:C14) では 0 となってしまいます。
"【Office シリーズ】-2021-6-28 381-8"
【問題3の解答例】数式は =MINIFS(C3:C14,C3:C14,"<>0") となります。
条件範囲を C3:C14 として、条件を "<>0" (0と等しくない) としています。
"【Office シリーズ】-2021-6-28 381-9" "【Office シリーズ】-2021-6-28 381-10"
配列数式を使う場合は、{=MIN(IF(C3:C14<>0,C3:C14))} とします。
"【Office シリーズ】-2021-6-28 381-11"
FILTER関数を使う場合は、=MIN(FILTER(C3:C14,C3:C14<>0)) とします。
"【Office シリーズ】-2021-6-28 381-12"
その数値を超えない最大の整数を返す topへ
イント
=INT(数値)
数値を整数にします。小数点以下を切り捨てます。
数値が負の値の時は、数値を超えない整数になリます(より小さい整数になります)。
数値の小数部を切り捨てて、整数または指定した桁数に変換する
トランク
=TRUNC(数値,桁数)
桁数は省略できます。省略時は0を指定したのと同じになります。
小数部を切り捨てる点は、INT関数と似ていますが、桁数を指定できるのと、数値が負の値の時も、単に小数点以下を切り捨てます。
【問題】鉛筆とノートを購入しました。消費税(10%で1円未満は切り捨て)はいくら必要でしょうか?
また、消費税込みでの支払金額はいくらでしょうか?
【解答例】消費税は小数値を切捨てで計算するので、INT関数を使いました。
なお、ROUNDDOWN関数を使っても同じ結果になります。=ROUNDDOWN(C4*D4*0.1,0)
また、求める値は正数なので、TRUNC関数でも同じ結果になります。=TRUNC(C4*D4*0.1)
INT関数とTRUNC関数とROUNDDOWN関数の違い topへ
INT関数とTRUNC関数では下表のように負の値では異なった値を返します。
TRUNC関数とROUNDDOWN関数の結果は同じです。
各セルの数式は下表のようになっています。
TRUNC関数とROUNDDOWN関数の違いは、TRUNC関数は引数の桁数が0の時は省略することができます。
複数条件(OR条件)を満たす最小値を求める
【問題2】 OR条件で複数条件の最小値を求める
販売店が鹿児島店または指宿店である、各果物の最小値を求めなさい。
OR条件で求める場合は、各条件の最小値を求めて、それらの最小値をMIN関数で求めればよいです。
=MIN(MINIFS(1つめの条件の最小値),MINIFS(2つめの条件の最小値)) のようなイメージです。
I3セルには
=MIN(MINIFS($D$3:$D$13,$B$3:$B$13,F3,$C$3:$C$13,H3),
MINIFS($D$3:$D$13,$B$3:$B$13,G3,$C$3:$C$13,H3))
と入力して、I4:I5セルに数式をコピーします。
複数条件(AND条件)を満たす最小値を求める
【問題1】H3:H5セルに販売店と種類が一致する組み合わせの最小値を求めなさい。
【問題1の解答例1】Excel2019の場合:Spillの機能が利用できない場合
H3セルの数式は =MINIFS($D$3:$D$13,$B$3:$B$13,F3,$C$3:$C$13,G3) とします。
H3セルの数式を H4:H5セルへコピー&貼り付けして完成です。
【問題1の解答例2】Excel for Microsoft365:Spill機能が利用できる場合
H3セルの数式は =MINIFS(D3:D13,B3:B13,F3:F5,C3:C13,G3:G5) とします。
数式はH3セルだけに入力しますので、引数のセル範囲は相対参照でOKです。
Spillの機能でF5セルまで数式があふれ出します。