I.土づくり 【102】
1.土づくり (00)
・私が開拓した粘土質の耕作放棄地の土壌改良の作業工程まとめと変移の記録です。
ご覧の通りの粘土質です。
かなりの粘土質ですが、地表面は長期間雑草が生え、枯れしていたせいもあり
一部腐植層もありますが、せいぜい3~5cm程度です。
★作業工程その1★ ~畝たて~
まずは畝を作るのですが、
私の場合人力で剣先スコップ(ショベル)1本で約1反ということもあり、
まずは全面に生えている雑草の制御を優先しました。
それと同時に高畝にすることで効率よく土壌改良を目指します。
なぜ高畝にすると土壌改良になるのか?
実は私もこの件に関しては正確には説明できません。
ただ、この2年がかりでの耕作放棄地開拓の際に私が行った
いくつかの土壌改良方法の中で、明らかに高畝によって
土質がよくなったきたことを実際に感じています。
このような雑草だらけの耕作放棄地で雑草を取り除きながら
畝を作るのは、理想的ではありますが、ある意味非常に非効率です。
逆転の発想で雑草を生えたまま、生き埋めにすることで
自然に絶えさせることで雑草の絶対量を効率よく減らします。
よって、この画像のように
畝の幅を決め、その幅の外側を剣先スコップ(ショベル)で掘り、
その掘った土を畝にする部分に乗せていきます。
草を下にして(下になっていないのは畝に生えている草です)
城の石垣を積むように(ちょっと大げさ(^^;))積んでいきます。
.
★作業工程その2★ ~畝間深掘り~
さらに畝間を掘り下げて、
土の質が変わるところまで可能な限り掘ります。
(私の圃場は粘土質を突破してこのあたりまで掘りと、石ころと砂地が一部出てきます。)
なお、畝はまだこれで完成ではありません。
もっと畝間を掘り、高畝にしていきます。
(この画像は同じ場所でかなり土づくりが進んだ状態です。)
ちょうどその作業をしていた時の画像が見当たりませんので
また探しておきますね^^
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★作業工程その3★ ~畝間施肥~
さて、こうやって深く掘った畝間には
わらや、ヌカ、牛糞堆肥、クンタン、緑肥等々各種有機資材を投入します。
この作業を『畝間施肥』 と私は呼んでいます。
『畝間を深く掘る』&『畝間施肥』 の詳しい作業工程はこちら。
そして、畝には必ず何か作物を育てます。
当たり前のようでここが重要です。
作物を栽培することで、いろんな菌も増え、土が豊かになります。
これは単に有機物を投入するだけでは得られない効果です。
開墾時直後は、この広い耕作放棄地の半分は
草の制御のためにサツマイモを栽培しました。
そしてサツマイモの後はたまねぎを栽培し、またサツマイモを栽培する・・・。
そのサツマイモ収穫後、また畝を割って畝を畝間とし、畝間を畝とする・・・・
そしてその深く掘った畝間にまた有機資材を投入する・・・・
これがウッチー式『畝・畝間交換その1』 なのです。
★作業工程その4★ ~緑肥青刈り~
この間に残りの部分を野菜エリアとし、徐々に土づくりをしてきました。
その野菜エリアでは、トウモロコシ、ひまわりを栽培し
青刈りと言って、緑肥として枯れる前に土に梳きこみます。
(このあと、畝を割ってこの緑肥の場所を畝とします。
これが、ウッチー式の『畝・畝間交換その2』 です)
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以上のように、行いました。
以下はポイントをまとめてみました。
1).まずは高畝にする。
2).畝間は深く掘り、粗大有機物(ワラや落ち葉等)を肥料分(牛糞堆肥・ヌカ等)と共に投入する。
3).畝には繊維質の多い作物、イネ科(トウモロコシ、麦)やひまわりなどを必ず栽培し
栽培途中の青い状態で梳きこんで、『畝・畝間交換』 する。
これはさらにこれらの根張りが土壌改良に良い方向に大きく影響する。
4).これを2回行うと畝も畝間も土に有機物も菌も増えて土壌改良となる。
土質が変わるまで行うとよいと思います。
ウチの場合、2月から開拓し、8月にステージ1が完了!
その年の晩夏からキャベツや白菜を定植して
非常に良い結果が得られました( ̄▽ ̄)V
つづく・・・・
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ウッチー有機無農薬野菜栽培ブログ 記事終わりo(^-^)o