戦艦大和を爆撃するカラー映像 | 歴史ニュース総合案内

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 米軍が戦艦大和を爆撃しているカラー映像が、大分県の豊の国宇佐市塾によって5月12日に公開された。宇佐市塾が米国国立公文書館で見つけ出したもので、戦闘している大和の映像は他にない。

 公開された映像は1945年3月19日と4月7日に撮影された。前者では山口県岩国市沖で空母ベニントンの艦載機からの爆撃を回避している。後者で大和は靄に包まれているが、鹿児島県枕崎市沖で第一遊撃部隊の艦隊として対空砲火をしている。後者が撮影されて100分後に大和は沈没した。前者は上空からの撮影だが、同じ構図の写真から類推して大和と判断された。

 

 市民団体の宇佐市塾は全部で17点、計8分28秒の映像を公開。この他に米軍の航空母バターン等から出撃した戦闘機が3月18日に宮崎県都城市の陸軍都城西飛行場や鹿児島市の桜島海軍飛行場を爆撃している。また、広島県の呉軍港を空襲する映像もある。映像は柳ヶ浦高校から始まる5月18日の宇佐航空隊平和ウォークで公開されたが、ユーチューブでの公開はない。