アカペラ楽譜作成(アレンジ)、練習方法上達ブログ -4ページ目

アカペラ楽譜作成(アレンジ)、練習方法上達ブログ

アカペラパーフェクトブックの著者です。ハモネプやアカペラの上達方法、楽譜アレンジ方法をまとめたブログです。

今回はアレンジや練習の音取りに欠かせない楽譜作成ソフトについてです。

 

「練習方法、アレンジ(楽譜作成)、ボイパ、コード理論について学べるアカペラ・パーフェクト・ブック・シリーズ(新・アカペラ・パーフェクト・ブック、アカペラ・パーフェクト・ブック~アドバンス~)」と併用すると効果的です。すぐに歌えるアカペラ楽譜も収載しています。

 

 

 

 

 

  無料楽譜作成ソフト

アカペラーの大半は無料ソフトを使い、個人練習やアカペラ楽譜を書いています。有料ソフトを買わなくてもほとんどの機能を網羅できるので、無料ソフトの使用をお勧めします。

 

①MUSE SCORE←おすすめ
MUSE SCOREは、有料ソフトウェアと比較しても劣らない機能を備え、今ではアカペラーには欠かせないソフトとなっています。

ほとんどのアカペラーがMUSE SCOREを使用しています。使い方マニュアルは以下のURLで用意しておりますので、ご参照ください。

http://musescore.org/ja

 

→アカペラ用のMUSE SCOREマニュアル

http://ameblo.jp/acappella-arr/entry-12036144754.html

→アカペラ・ハモネプ楽譜の作り方

https://ameblo.jp/acappella-arr/entry-11239292106.html

 

②Dorico(iPad版)

下記でDoricoの有料版を紹介していますが、iPad版ではApple storeからダウンロードすれば、無料で楽譜を作ることが可能になります。iPadで無料で楽譜作成ができるものは少ないので、お持ちの方は是非使ってみてください。

MusicXML形式で保存すれば、MUSE SCOREなど他のソフトと楽譜を共有できます。

楽譜作成ソフトウェア - Dorico | Steinberg | Steinberg

 

 

  有料楽譜作成ソフト

有料ソフトはアカペラーの中で使用されている人もいますが、値段は数万円します。楽譜の出版などの商業用途以外は、無料ソフトを使用するのが良いと思います。ただし、スコアーメーカーだけは楽譜スキャン機能が有能で、アカペラーでも使用されている方はいます。

 

 

①Doricoシリーズ

Finaleの代替ソフトとして紹介されているDoricoで、使いやすいさを重視した比較的新しいソフトになります。アカペラ楽譜を素早く作る上での必要な要素が詰まっています。また、PCを持っていなくても、iPadだけでも無料で楽譜を作ることが可能になります。

楽譜作成ソフトウェア - Dorico | Steinberg | Steinberg

 

②スコアメーカー(Pro、Std、Lite、スコアパレット)
日本の楽器メーカーのカワイ楽器より発売されてるので、日本人には使いやすいソフトウエア設計になっています。このソフトウェアの最大の特長は、印刷された楽譜やPDF、画像ファイルをスキャンしてスコアメーカーで読み込み、電子楽譜に変換できる機能です。この機能を利用すれば、既楽譜をスキャンして、リード(メインボーカル)パートの作成を簡単に行うことができます。

http://www.kawai.co.jp/cmusic/products/sm/

 

③Sibeliusシリーズ(Siberius、Siberius first)
こちらもFinaleに続いて出版業界で使われますが、値段は少し高めです。

綺麗な楽譜を作りたい場合には、お勧めのソフトです。

http://www.sibelius.jp/index.html

 

・Finaleシリーズ(Finale)
このシリーズは出版業界で標準のソフトです。

http://music.e-frontier.co.jp/product/finale/

→2024年8月に販売終了となりました。

 

 

 

 

 

 

 


 

アカペラのアレンジをより良いものにするには、様々なアカペラグループの演奏を聞くことが効果的です。特にアカペラのプログループは、様々な知見を得ることができます。

一般的には、ゴスペラーズやハモネプで有名になったRAGFAIRやその他のグループが知られていますが、日本や世界には他にも多くの素晴らしいグループがいますので、有名なプロアカペラグループについて紹介したいと思います。
※すでに解散されたグループも含みます。

 

  VOX ONE

CMで時々流れるこのグループの曲はiTunesで「IF」という名曲カバーとして販売されています。楽譜の大部分はアレンジャー松岡由美子氏によって書かれており、コーラスラインが個々に活発に動いているのが特徴です。ベルトーンの多用や独特のテンションを使ったボイシングも注目すべき点です。

 

 

 

 

 

  SMOOTH ACE

アカペラグループではありませんが、追っかけハーモニーなどのコーラスラインを作る際に非常に参考になります。スピード感溢れるコーラスは他では聴けないものです。島谷ひとみさんとのコラボ「パピヨン~ボイスハーモニーVER~(アカペラ)」は見逃せません。

 

 

 

 

 

 

  BABY BOO

クラシック音楽を学んだSHINOBU氏が編曲を手がけています。クラシック系の美しいラインの流れに注目してください。BABY BOOは「うぶごえ音泉」というカバー曲をリリースしており、参考になるでしょう。

 

 

 

  AJI

ゴスペラーズの後輩グループです。TSUNAMIとEVERYTHINGのアカペラカバーで知られています。少し難しい和音の使い方はアレンジャーにとって学びが多いです。

 

 

 

  チキンガーリックステーキ

男声6人組のグループで、日本の懐メロを多くカバーしています。独特のコーラスアレンジに注目してください。

 

 

 

 

 

 

  TRY TONE

独特のジャズハーモニーが特徴の実力派混声アカペラグループです。テンションを多く含んだジャズハーモニーは見逃せません。楽譜集が出ているため、解析がしやすいです。

 

 

 

 

  TAKE 6

アカペラをする人なら一度は聴くべきグループです。非常に難しい和音を軽々と奏でますが、初心者にはアレンジの参考にはなりにくいかもしれません。
 

 

 

 

  ロッカペラ

男声5人組の海外アカペラグループで、RAG FAIRと同じプロデューサーが手がけています。ダンス天国やハウンドドッグなど、RAGと同じバージョンを歌っています。ボイスパーカッションが特徴で、ハモネプファンにはおすすめです。また、日本の曲も多くカバーしているので、ぜひ聴いてみてください。

 

 

 

  THE REAL GROUP

海外混声アカペラグループで、ジャズからポップまで幅広いジャンルをカバーしています。初心者でも聴きやすいのでおすすめです。

 

 

 

 

  TIME FIVE

「Nothing's Gonna Change My Love For you」のアカペラバージョンで知られる日本を代表する男声ジャズアカペラグループです。ひょっこりひょうたん島などをカバーしています。
 

 

 

 

  14カラットソウル

海外の5人組アカペラグループで、ゴスペラーズの曲を英語でカバーしています。ジャズ和音が少なく、誰でも楽しめる独特のノリのアカペラアレンジが魅力です。

 

 

 

アカペラアレンジ(ハモネプアレンジ)を初めて行う方のために、動画を作成しました。

約5分簡単なアカペラ楽譜の作成方法を学べますので、アカペラアレンジを始める前に、ご覧ください。

また、本動画とアカペラパーフェクトブックシリーズを併用していただけると、より多彩なアレンジに仕上げることができますので、購入をご検討ください。

 

 

 

 

 

  アカペラ動画

 

 

 

アカペラサークルに入りたての人や、アカペラ(知識)のことをもっと知りたい人へ向けたオリエンテーション資料「アカペラ『超』入門資料」を作成しました。

 

22ページほどの資料で読みやすくなっていますので、是非読んでみてください。

資料は無料で配布していますので、下記URLよりPDFをダウンロードしてください。

 

【サンプルページ】

 

 

  ダウンロード方法

以下URLよりダウンロードできます。

https://1drv.ms/f/s!AodohU919S_ljCeuddBJgyBmnB8k?e=UY4c1u

 

アカペラでは、コードの知識が重要で、ハモりやアレンジの質を大きく向上させることができます。次の4つの利点がありますので、順番に解説していきます。

 

・ハモりの感覚が身につく

・楽譜の間違いが分かる

・アレンジ(編曲、作譜)ができるようになる

・アレンジのレベルが上がる

 

 

  コードとは?

4つの解説に移る前にコードについて解説します。楽器や歌唱集などの楽譜の五線譜上に、Am、G7、FM7などアルファベットと数字で組み合わされたものが記載されていると思います。これをコードと呼びます

 

コードは和音とも呼ばれ、C(シー)なら「ド・ミ・ソ」、Am(エーマイナー)なら「ラ・ド・ミ」のように、構成音が定められています。

コードの構成音を使い、楽曲の伴奏(楽譜)が作られています。アカペラ(楽譜)も同じように、コーラスやベースはコードの構成音を基に作成していきます。

 

アカペラにおけるコード、コード進行について詳しく学びたい方は、「新アカペラパーフェクトブック」、「アカペラパーフェクトブック~アドバンス~」の2冊を読んでみてください。

 

  ハモりの感覚が身につく

コードには、様々な種類が存在し、雰囲気(響き)が違ってきます。大きく「明るい(メジャー)」「暗い(マイナー)」の2種類に分けることができます。コードの知識がまだない人は、「このコードは明るい、このコードは暗い響きだな」というように、コードがもつ雰囲気を感じ取ることが大切になります。

 

さらにコードの響きを頭の中にインプットできるようになれば、練習でハモる時に正しい響きかどうかを判断できます。アカペラの練習をする上で、コードの知識があるだけで、ハモりの間違いに気づき、その場で確認することができます。よって、練習時の「今の和音って、ハモっている?」「ハモっている分からない。」といった疑問もすぐに解消することができます。

 

  楽譜の間違いが分かる

コードの知識があれば、楽譜上の間違いも指摘できます。間違いというのは、コードの構成音以外の適切ではない音が使われることです。ただし、意図的にコード構成音以外の音を使う場合もかなりある(例えばテンションと呼ばれる音)ので、注意が必要です。その場合は、アレンジャー(楽譜作成者)になぜコードの構成音以外の音が使われているのか確認してみてください。

 

  アレンジ(編曲、作譜)ができるようになる

アカペラ楽譜を作る際にもコードの知識は必要になってきます。基本的にはコードの構成音を使ってコーラスとベースを作っていきますが、いくつかルールが存在します。

例えば、ベースはルートと呼ばれる音を担当したり、コーラスの中でも歌わなくてもいい構成音が存在します。また、女声、男声が適切な音域に収める必要があります。ルールに従ってさえいれば、簡単にアカペラアレンジができるようになります。

ただし、こだわったアレンジをするには、さらなる知識や訓練が必要になってきます。

 

アカペラアレンジの初心者向けの方法は「新アカペラパーフェクトブック」にて解説していますので、読んでチャレンジしてみてください。

 

  アレンジのレベルが上がる

コードの知識があると、高度なアレンジができるようになります。コードの中でも、テンション、コード進行を学ぶことで、原曲とコードを変えたり、所々にコードを挿入したりできます。

 

皆さんがいいアレンジだと思う楽譜は、このような手法を取り入れられていることが多いです。是非、簡単なアレンジができたら、コードを変更するアレンジに挑戦してみてください。

 

アカペラの練習方法、アレンジについてさらに学びたい方は、アカペラパーフェクトブックシリーズを読んでみてください。アカペラの練習方法、アレンジ(楽譜作成)、ボイパ方法など、アカペラを行う上で必要な情報が網羅されており、初心者向けのアカペラ楽譜も収載しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカペラライブにおいて、より多くの人を喜ばせたいのであれば、常に相手の立場に立って歌を届けましょう!


どんなに上手なアカペラであろうと、伝わらなければ意味がありません
お客さんに聞いてもらう場合には、お客さんが聞きたいものを提供してあげる必要があります。


現代のアカペラの良さの1つとして、過去に自分が聞いたことある曲をアカペラとして再び聞け、その当時の思い出を蘇らすことができることです。


「あの頃、好きだったんだよな。小学生、中学生の頃ずっと好きで聞いてた曲だった。
そういえば、あの時、あんなことがあったな・・・。」




懐かしい想い出に浸ることができます。自分たちが曲を選ぶときも、そのような観点から選びませんか?でも、想い出は人それぞれで、世代によって想い出の曲というのは変わってきます。

どの世代にどんな曲を聞かせたらよいのか?

①選曲
②理由
③対象者

を常に考えながら、ライブの構成を練ってみてください。

 

 

 

 

 

アカペラでカデンツを歌う方もいると思います。今回はカデンツの練習方法を紹介します。パート別の練習用の動画も用意しましたので、是非チャレンジしてみてください。

 

 

カデンツとは 

曲は基本的に、始まりの和音、つなぎの和音、終わりへ導く和音、そして終わりの和音で構成されます。この中で、最小単位の和音(コード)進行を指す用語がカデンツと呼ばれます。カデンツは最小単位の和音進行であり、楽曲としては特に面白みはありません。リズムがあるわけでもなく、感動的でもなければ、盛り上がる要素もありません。しかし、基礎練習としては、そのシンプルな和音が最適な題材となります。

 

 

カデンツの練習方法 

練習する際には、以下に気をつけながら歌うことが大切です。

 

 

音程を合わせる

音程を合わせるには、楽譜と同じ音を出すことが大切です。ピアノで1音1音丁寧に音を確認しながら歌いましょう。

 

声量を合わせる

綺麗にハモるために全体の音量をそろえることが必要です。誰かに周りが音量を合わせるようにして歌うことを心がけましょう。

 

歌詞を変える

下記動画では「ah(アー)」で歌っています。「oo(ウー)」や「oh(オー)」も追加して同じように歌ってみましょう。この時大切なのは、口の形を合わせることです。口の形を揃えることで、より綺麗にハモることができます。

 

本来なら、コード進行を理解しながら歌うことも大切です。新・アカペラ・パーフェクト・ブックやアカペラ・パーフェクト・ブック~アドバンス~を見ながらコードの理解を深めてください。

 

 

カデンツの練習動画 

カデンツの練習方法の動画を作りました。自分のパートを練習してみてください。

 

 

 

 

 

 

アカペラと言えばハモネプを想像される方も多いと思います。ハモネプは『力の限りゴーゴゴー!!』という番組の中で2001年にスタートし20年以上も続いています。その中でボイパが話題となり、多くの人が真似をするようになりました。

 

ハモネプの本は、2冊発売され、アカペラやボイパを始めたい人にとって画期的な教則本でした。残念ながら2010年代に販売終了となってしまいました。

ハモネプスタートブック/ドレミ楽譜出版社

ハモネプマスターブック/ドレミ楽譜出版社

 

 

アカペラ文化を絶やさぬように、私はアカペラの教則本を企画し出版することになりました。それがアカペラ・パーフェクト・ブックです。現在では2冊発売されており、アカペラ、ボイパの上達方法だけではなく、アカペラの楽譜の作り方、コードの知識、楽譜の収載と、アカペラに必要な情報を網羅しています。今では1万冊以上売れたベストセラーとなっております。

新・アカペラ・パーフェクト・ブック ~Web音源対応~ (練習方法!楽譜アレンジ!ボイパ!が学べる定番書!)(初級者向け)/ドレミ楽譜出版社

 

 

 

アカペラ・パーフェクト・ブック 〜アドバンス〜〔CD付〕 (アカペラ!アレンジ!ボイパ!さらに上達する100のコツ)(中級者向け)/ドレミ楽譜出版社

 

 

 

その他にもボイトレ、PA(機材)に特化したアカペラの教則本も発売されています。アカペラの発声、マイクの持ち方、ミキサーの使い方など解説しています。他の教則本にはない情報が載っています。

 

「ひとつ上のステージ」を目指せ! 次世代アカペラーの参考書/ドレミ楽譜出版社

 

 

アカペラを学びたい方はこれらの本を読んでみてください。

 

 

 

ボイスパーカッション(ボイパ)はアカペラの火付け役となり、現在では多くの人が口ずさめるようになりました。かつては多数のボイパ教則本が存在しましたが、今はアカペラパーフェクトブックシリーズだけが残っています。絶版となった書籍も含めて紹介していきます。

 

ハモネプスタートブック/ドレミ楽譜出版社
ハモネプマスターブック/ドレミ楽譜出版社
 

TV番組「ハモネプ」がアカペラブームを巻き起こし、「ハモネプスタートブック」と「ハモネプマスターブック」(共にドレミ楽譜出版社から発行)が発売されました。これらはアカペラやボイパを始める人々にとって革新的な教則本となりましたが、残念ながら2010年代には販売が終了しました。

 

 

ボイパ本/リットーミュージック 

2013年DVDで学べるボイパ本が発売されました。DVD動画で分かりやすく解説していましたが、こちらも2018年ごろに絶版となってしまいました。

 

 

 

新・アカペラ・パーフェクト・ブック ~Web音源対応~ (練習方法!楽譜アレンジ!ボイパ!が学べる定番書!)(初級者向け)/ドレミ楽譜出版社 

アカペラ・パーフェクト・ブック 〜アドバンス〜〔CD付〕 (アカペラ!アレンジ!ボイパ!さらに上達する100のコツ)(中級者向け)/ドレミ楽譜出版社 

 

アカペラ、アレンジ、ボイパについて学べる書籍が

アカペラ・パーフェクト・ブック」シリーズです。

 

現在2冊発売されており、アカペラやボイスパーカッションの上達方法だけでなく、楽譜の作成方法、コード理論、楽譜の例を含め、アカペラやボイパに関する必要な情報を全て網羅しています。



現在、1万冊以上を売り上げるベストセラーになっています。是非お買い求めください。

 

初級者向け

 

中級者向け

 

 

アカペラサークルをお探しの方は多いと思います。そこで社会人のアカペラサークルをまとめています(PDF形式で配布しています)。学生の参加も可能ですが、サークルによっては年齢制限が設けられている場合がありますので、ご注意ください。

 

※大学アカペラサークルについては以下より配布しています。

全国アカペラサークル一覧表(大学・社会人) | アカペラ楽譜作成(アレンジ)、練習方法上達ブログ (ameblo.jp)

 

2023年12月8日更新(現在 社会人:70サークル)

 

PDFダウンロードは下記URLとなります。

アカペラサークルまとめ

画像は↓

 

アカペラの練習方法について学びたい方は、アカペラパーフェクトブックシリーズを読んでみてください。アカペラの練習方法、アレンジ(楽譜作成)、ボイパ方法、アカペラを行う上で必要な情報が網羅されており、初心者向けのアカペラ楽譜も収載しています。