アカペラ、合唱、ハモり練習を行う上で一番最初につまずくのが、他のパートにつられてしまうことです。
一人の時は歌えるのに、誰かと一緒に合わせるとつられてしまうことはありませんか?
そこで、初心者でもつられない方法を教えます。
アカペラ、楽譜アレンジ、ボイパ、コードについて学べる「アカペラパーフェクトブックシリーズ」もハモりの上達に役立ちます。是非併用してみてください。
初心者向け:新・アカペラ・パーフェクト・ブック
中級者向け:アカペラ・パーフェクト・ブック~アドバンス~
【0】なぜつられるのか?
そもそも、なぜつられるのでしょうか?
それは自分の音だけしか覚えていないからです。
自分の音だけを覚えていると、実際にグループで合わせたときに他のパートの音に気を取られ、自分の音を見失うのです。
つられないようにするためには、以下【1】~【5】を実践してみてください。
【1】自分の音をしっかりと覚える。
まずは、自分の音をしっかりと覚えることです。
当然のことですが、自分が出す音を分かっていないと歌えません。
一人で音取り用の音源を何度も聞き、楽譜と見比べながら歌う練習をすることが大切です。
【2】自信をもって大きな声で歌う。
つられてしまう箇所において、自信がないからといって小さな声で歌っていては余計つられてしまいます。音を外しても気にせず、他のパートより大きな声(大きすぎは禁物、周りが音量を下げてもOK)を出して、練習しましょう。
つられなくなったら、音量を下げ、周りと合わせれば問題ありません。まずは自信を持って大きな声で歌うことが大切です。
【3】自分以外の音(ハモり)をよく聞く。
自分以外の音(ハモり)をよく聞いてください。
他のメンバーの音を聞くというのは、そのハモりに慣れるということです。
勉強中に周りが騒いでいたら、集中できませんよね?
しかも、楽しい話ならつい仲間に加わってしまいます(つられる)。
ただ、慣れてしまえば再び勉強に集中できます(つられない)。
アカペラや合唱も同じようにように、周りがどのようなハモりをしているか聞き慣れた上で練習すると、歌いやすくなります。
なので、つられてしまう箇所だけでもいいので、自分抜きでどのようなハモりをしているかしっかり聞いた上で、練習してみましょう。
【4】ゆっくりとしたテンポで練習する。
アカペラや合唱では音程の他にリズム、音量など様々な点に気をつける必要があります。音程以外のことを一度に気にすると、つられてしまう要因にもなります。そのため、ゆっくりしたテンポで練習することによって、それぞれを意識することが比較的容易になり、つられにくくすることができます。
【5】和音(コード)の知識をつける(一番重要)。
今歌っている和音が何なのか、自分の音の役割は何かを把握することで、つられにくくなります。和音の知識があれば、「この和音はドミソだからCコードの響き」「ハモっている」「私は7度の音」と和音と自分の音の役割をリアルタイムで把握することができます。少しずつ和音の勉強をしながら、和音(コード)の感覚を養っていくことをお勧めします。
以上を実践し、ハモれるようになりましょう。