単に趣味のコーナー
She
by Elvis Costello
from the film "Notting Hill"(1999)
http://www.rottentomatoes.com/m/notting_hill/ *US版のポスター
STORY : Can a beautiful and internationally famous American actress find happiness with a frumpy British bookstore clerk? She can -- at least for a while, it seems -- in Notting Hill.
【映画"Notting Hill"(1999)】
初めてこの映画を知ったのは、生徒から「先生、ノッティングヒルの恋人の『男の人
』に似てますよね!」と言われた時です。意味が分からずその発言を数年間放置していたのですが、鑑賞する機会があって・・・「あ、なるほど。そうかもねー」と思ったものです。きっかけはともかく、初めて観て以来この映画の虜(とりこ)になってしまいました。劇中に流れる数々の曲も良いものが多く、決して派手な作りではないのですが wit に富んだ会話やシークエンスなど見どころもたくさんあり、今でも年に数回は観て楽しんでいます。
『Notting Hill (邦題:ノッティングヒルの恋人)』は、英国のNotting Hillという街角を舞台にしたJulia Roberts (ジュリア・ロバーツ)とHugh Grant (ヒュー・グラント)がW主演のラヴ・コメディ。二枚目だけどどこか煮え切らない本屋さんの青年と本国アメリカはもとよりイギリスでも人気絶大の女優との「偶然の出会い」~「恋/失恋」~「成就」を描いたストーリー。2人の恋の行方を見守りながら、さりげない優しさに満ちた個性的な友人たちのサポートも見ていて心地よいですね。
オープニング(Charles Aznavour 版)とエンディング(Elvis Costello 版)で流れる『She』ですが、映画のストーリーとリンクさせながら聴いてますと、最初と最後ではその意味は変わって聞こえます
「あこがれの存在」から「守っていくべきパートナー」へ。
【歌詞は詩(ポエム)】
各種の歌詞サイトでもこの曲の歌詞(和訳)を見ることができます。ところが、この曲に限ったことではないのですが誤った歌詞がネット上で散見できます。間違って聴き取った歌詞をご自分のサイトに載せている海外の方々(HPや動画サイト)が多々あります。しかもその歌詞を見て和訳なさって悦に浸っている日本人の方もいらっしゃるようで・・・汗
様々な情報を瞬時に見つけることができるのはネットの利点でもあるのですが、時間をとってご自分で調べる努力を省いてネット情報を丸のみして二次利用・三次利用をなさる方が今でもいらっしゃるようです。結果として、正しい歌詞とはかけ離れたものになっているサイトも多いのです。これは歌詞ではなくその他の情報に関してもそうですが。私も記事を書く際には参考書・ネットサイトをそのまま転用することなく参考程度にして、様々なソース元を調べながら自分の言葉で語るようにしています(当たり前か!)
以下、誤記されていたネット内の歌詞を訂正(correction)しておきました!正しい歌詞に訂正するにあたって重要な点はやはり『歌詞は詩(ポエム)』だということです。別記事にも書いた通り、歌詞は「詩」である以上、「韻」を踏んだり語句を「対比」させるものだということを忘れずにいたいですね。
-CORRECTION as followed-
● price と treasure
treasure (大事なもの)との対比ですので prince ではなく price (代価・犠牲)
● summer と autumn
季節が対句されている箇所ですので salome (サロメ)ではなく summer
● the famine or the feast
feast (宴)と対極的に対句させていますので phantom ではなく famine (飢餓)
● private and so proud
proudと韻(「P音」+二重母音)を踏んでいますので pretty という軽い単語ではなく private
● the rough and ready
rough in rainy ではなく rough and ready が正しい表現(慣用句)
● 「a」と「the」 の混同を直しました
その他、whose が who's になっているものなどありました。以下の歌詞(lyrics)では訂正した箇所を色付けしてあります。
【鑑賞の時間】
それでは映画の世界へ
(ラストシーンからの動画です)
アナ・スコット:"... Indefinitely."
ーLyricsー
She may be the face I can’t forget
A trace of pleasure or regret
May be my treasure or the price I have to pay
She may be the song that summer sings
May be the chill that autumn brings
May be a hundred different things
Within the measure of a day
She may be the beauty or the beast
May be the famine or the feast
May turn each day into a heaven or hell
She maybe the mirror of my dreams
The smile reflected in a stream
She may not be what she may seem inside her shell
She who always seems so happy in a crowd
Whose eyes can be so private and so proud
No one’s allowed to see them when they cry
She may be the love that cannot hope to last
May come to me from shadows of the past
That I’ll remember till the day I die
She may be the reason I survive
The why and wherefore I’m alive
The one I’ll care for through the rough and ready years
Me, I’ll take her laughter and her tears
And make them all my souvenirs
For where she goes I’ve got to be
The meaning of my life is she
She
She
最後に
【小ネタ集】
●この曲は、フランスのパリ出身の singer & writer でもあり actor でもある Charles Aznavour (シャルル・アズナブール)が1974年に発表した曲で邦名は『忘れじの面影(おもかげ)』。当時の英国のTVドラマ「女の七つの顔」のテーマ曲です。曲調はシャンソンそのものです。
https://en.wiki2.org/wiki/Charles_Aznavour
●その後、英国ロンドン出身のElvis Costello (エルヴィス・コステロ)が映画『Notting Hill (邦題:ノッティングヒルの恋人)』(1999年)のテーマ曲としてカヴァーしました。コステロと言えば、その独特のヴィブラートと甘い歌声。ロックからポップ、カントリー、ジャズまで音楽の活動範囲が広く、私の知る限りではクラシックの世界でも活躍なさっていました!Jhon Harle (ジョン・ハール)の『Terror and Magnificence (恐怖と壮麗)』の一曲でお歌いになっていました。
http://www.araldodellospettacolo.it/musica-2/roma-elvis-costello-concerto.php
●Charles Aznavour はアニメ『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブル少佐 (Char Aznable)の名前の由来とか。そしてElvis Costello のElvis の由来は Elvis Presley (エルヴィス・プレスリー)とのことです。
http://gundamaniak.blogspot.jp/2014/11/char-aznable.html
●知ってる方も多いかと思いますが、このNotting Hill の一角にあった映画のモデルとなった本屋さんは10数年前に廃業なさいました。ここの本屋さんで立ち読みするのが夢だったのですが。。。
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