■「天使は空を飛べない」英国生物学者の研究に批判続出

ユダヤ教やキリスト教、イスラム教で“神の使い”とされる天使。そのイメージを問われれば、宗教画やさまざまな創作物の印象から、翼を持つ姿を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。“神の使い”として地上に舞い降り、また神のもとへと帰るためにも、翼は必要不可欠なモノとして描かれているが、英国の生物学者の研究によると実はこの翼、空を飛ぶには全く役に立たないのだという。
英紙デイリー・テレグラフによると、この研究者はロンドン大学ユニバーシティ・カレッジで生物学を教えているロジャー・ウォットン教授。ウォットン教授は先日、学内誌「Opticon magazine」でこの持論を展開し、これまでに描かれた天使を客観的に分析した結果、「空を飛ぶことはできない」と結論付けた。その中で、「代表的な芸術作品を軽く調べただけでも、飛び立つことはおろか、力を使っても飛べないことを示している」とバッサリと切り捨てている。
また、天使が空を飛ぶためには「翼が必要ないほどの激しい風」が必要で、それがなければ浮かぶことすらできないという。人間と同サイズの身体を持った天使では、背中についた翼の大きさ程度では身体を浮かせるには至らず、例え子どもの天使でも「翼を羽ばたかせるための筋肉が足りない」としている。
■わずか1分間 高円寺駅でホームから転落した女性救助劇

東京都杉並区のJR高円寺駅で15日夜、女性(20)がホームから転落した事故で、救助した男性が線路に飛び降りてから電車がホームに進入するまでわずか1分ほどだったことが、警視庁などの調べで分かった。
同庁などによると、助けた男性は東京都昭島市、会社員佐藤弘樹さん(24)。佐藤さんは「女性が転落するのを見て驚いたが、とっさに助けなければと思った。女性にけががなくて本当によかった」と話しており、東京消防庁は佐藤さんの表彰を検討している。
佐藤さんの話やJR東日本などによると、佐藤さんは停車中の電車内で、反対側のホームから女性が転落するのを目撃、すぐに駆け寄って線路に飛び降りた。女性に声をかけたが反応がなく、電車の警笛が聞こえたため、レールとレールの間の枕木部分に女性を寝かせ、自分はホーム下の退避スペース(奥行き約60センチ、高さ約1メートル)に移動した。
直後に進入してきた高尾発東京行き快速電車(10両編成)はホームの手前約100メートルで非常ブレーキをかけたが、女性の上を4両目まで通過し、5両目で止まった。女性が横たわっていた電車の下と枕木との間は高さ約30センチ、レールとレールの間は1・06メートルしかなかった。
■「将来に自信がある」アンケート日本は23カ国中で最下位

ロイターと調査会社イプソスが実施した調査で、金融危機後に人々の将来への見通しは明るくなってきたものの、依然大半の人が不安を抱いていることが明らかになった。
23カ国の約2万4000人を対象にした同調査によると、将来に自信を感じているとしたのは回答者の44%で、2008年後半時点の42%からやや改善した。一方、不安に思っていると答えた人は56%だった。
インドや中国、オーストラリア、カナダ、オランダでは自信があると答えた人が61─79%と高かったのに対し、日本はわずか14%で23カ国中最低だった。
また、自国の経済については、インド、オーストラリア、中国、ブラジル、カナダ、スウェーデンの順番で「良い」の割合が高かったのに対し、米国、英国、フランス、スペイン、日本、ハンガリーは低い水準となっている。
■産廃の残存量 最大の1726万トン・不法投棄は20万トン

2008年度末の時点で全国で不法投棄されたまま撤去・処分されずに残っている産業廃棄物(産廃)の残存量が、環境省が統計を取り始めた02年度末以降では最大となる1726万トンにのぼることが15日、同省の調査でわかった。
残存量は02年度末の1096万トンから増加傾向にあり、家庭などから1年間に出される一般廃棄物の約3分の1に当たる。
また、08年度に発覚した不法投棄事案は308件(前年比74件減)、不法投棄量は約20万3000トン(同10万1000トン増)。投棄量の約9割が、がれきなどの建設系廃棄物だった。
不法投棄されたまま撤去されない産廃の多くは、捨てた業者が不明だったり、撤去費を払えなかったりするケース。
都道府県や政令市が業者に代わって産廃を撤去する際、費用の4分の3は産業界と国が拠出する基金から支援を受けられるが、撤去作業が不法投棄の発覚に追いつかないのが実情だという。
■世界遺産・仁和寺の御室桜をクローン技術で培養に成功

2~3メートルの低木として知られ、古くから歌にもうたわれてきた世界遺産・仁和寺(京都市右京区)の「御室(おむろ)桜」の苗を、クローン技術で培養することに住友林業(東京)が成功し、仁和寺とともに10日発表した。
御室桜は国名勝に指定されているが、近年、樹勢の衰えが目立ち、次世代木の育成につなげる考えだ。
仁和寺は平安期からの桜の名所で、現在の十数種約二百数十本は江戸前期の植樹とされる。2007年に寺と同社が共同で研究プロジェクトを開始、DNA鑑定や土壌調査などを行ってきた。
クローン増殖は、桜の葉芽を切り取り、栄養素の入った液体に漬けて組織培養する方法で行った。15本の苗は最大約15センチに成長し、同社の筑波研究所(茨城県つくば市)に保管されている。1~1・5メートルまで育て、仁和寺などに移植し生育状況を調べる。2、3年後に開花する見込みという。
木が大きくならないのは「御室桜の謎」と言われてきたが、土壌調査の結果、粘土層のため炭素や窒素などの栄養分がほとんど含まれないうえ、硬い地層に阻まれて根が伸びにくいことが理由と判明している。
仁和寺の立部祐道・執行長は「地球温暖化や酸性雨などにより、今後、枯死するなどの危険性もある。多くの人に親しまれている御室桜をめでてもらい、環境問題を考えてもらえたら」と話した。
