ブシュロン。 | つれづれパリ日記

つれづれパリ日記

パリでの日常-マルシェ、お食事、ファッション、バレエ、スポーツ、読書など、日々のささやかな幸せを丁寧に綴っていきたいです。

パリオペラ座からすぐ近くにあり
パリきっての高級ブランドメゾンが建ち並ぶ
サン・トノレ通りにも隣接する
ヴァンドーム広場は
中央に背の高い塔がそびえる正方形の広場で
歴史があり名高い高級宝石店が立ち並び
パリで最もゴージャスな広場です。

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ヴァンドーム広場の歴史を調べてみると...

元々広場のあった場所はブルボン朝フランスの貴族セザール・ド・ブルボン(ヴァンドーム公)の屋敷がありました。後に建築用地として買い取られ、ヴェルサイユ宮殿などルイ14世の栄光を誇示する建築を手掛けたジュール・アルドゥアン=マンサール(Jules Hardouin-Mansart)によって、1685年に建設が始まりました。当初は図書館やアカデミーなどの公共建築物が広場を囲む予定でしたが、結局計画は中止となり個人の邸宅が建てられていきます。その後1702年に広場として敷設されました(完成は1720年頃)。
(パリ観光名所案内より)

当時は、時の国王ルイ14世の栄光を称える目的で造られ
塔の上には国王ルイ14世の騎馬像があったとのことですが
1789年に勃発したフランス革命の後取り壊され
ナポレオン活躍の時代には
ナポレオン像が建てられたのですが
ナポレオン失脚後取り壊され
その後も再建と取り壊しが繰り返され
19世紀後半に
現在のナポレオン像となったそうです。

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このヴァンドーム広場に
最初に宝石店として創立したのは
「BOUCHERON」で
創業者フレデリック・ブシュロンによって
1858年に創業したとのこと


一度もお店に入ったことのない
「ブシュロン」でしたが
この「ブシュロン」本店にて展示される
日本人写真家、杉本博司氏の写真展に招待され
初めて、重厚で豪華な本店へ
入る機会に恵まれました。


(画像はお借りしました)

モノトーン、月、光の陰影を表現したという
6枚くらいの写真が
店内の高い天井の真ん中に展示されていて
上品な女性(フランス人)が
杉本さんの写真のコンセプトを説明して下さり
パリにいながら
日本人写真家の活躍を目にして
初めて、老舗高級宝石店「ブシュロン」本店に足を踏み入れて
とても優雅で夢心地な時間を過ごすことが出来たのでした



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この一角には
「BOUCHERON」の他
「CHAUMET」「CARTIER」「Van Cleef & Apels」などの本店が集まり
数年に一回、時計の電池交換で訪れる
「CARTIER」本店へ行くのは
とても楽しみなイベントです

→時計電池交換のことはコチラをどうぞ


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「MIKIMOTO」もお店があり
ディスプレイされているパールの粒が
見た事が無いほど大きかったです~


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ポーランド人音楽家ショパンは
しばらくこのヴァンドーム広場の一角に住んでいたとか


世界に名高いホテル・リッツは改装中で
このホテル・リッツには
「華麗なるギャツビー」の作者スコット・フィッツジェラルドや
→映画「華麗なるギャツビー」のことはコチラ

アーネスト・ヘミングウェイなど
名高い著名人が滞在したホテルとして知られ
ヘミングウェイが愛したバー「Bar Hemingway」にて
カクテル、Bloody Maryが誕生したという説もあるそうです~


ココ・シャネルはここホテル・リッツに30年以上住んでいたそうで
ホテルのスイートルームには
彼ら著名人の名前が付いたお部屋があるそうです


数年の改装工事期間に入っている
ホテル・リッツが
どんな内装になって再開するのか
とても楽しみです


ところで
プラザ・アテネ・ホテルもまた
今年末で閉館して
数年の改装工事に入るそうです


一度改装工事に入ると
当初の予定より随分工期が長引くことが多いパリなので

素敵なホテルが次々閉館するのが
残念でなりません


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ゴージャスな一角で
いろんな思いが交錯した
素敵なひとときでした