8月某日、念願だった浜松市楽器博物館に行きました。
少し前にも伊東市に行ったばかりで、静岡づいております今日この頃
ずっと行ってみたかったこちらも、すごく楽しかったです!
世界中の楽器1500点を展示する、日本で唯一の公立楽器博物館。
いろんな地域のいろんな楽器がいっぱい見られたのですが、その中には絵画に描かれている楽器も色々あったので、今日はそれらをまとめてみます。
ヴァージナル
楽器:Early17c, フィレンツェ/絵画: フェルメール《ヴァージナルの前に座る女》c.1670-72
家庭用に普及した鍵盤楽器。発音の仕組みはチェンバロと同じ。
16世紀後半、エリザベス朝英国で特に流行。
チェンバロ
楽器: F.E.ブランシェ2世作 1765, パリ/絵画: ヤン・ステーン《チェンバロのレッスン》c.1660-69
上品な音色でバロック時代の王侯貴族を魅了した鍵盤楽器。
宮廷の音楽会やサロンで演奏された。
ピアノの台頭や市民改革による王政の崩壊により、18世紀末に一旦衰退する。
バグパイプ
楽器: 北アフリカ/絵画: ブリューゲル《農民の踊り》c.1568
リード式民族楽器。各国のものが展示されて面白かった。
ヨーロッパには東方から伝わり、14〜16世紀英国などの大衆で流行。
17世紀フランスでは宮廷でも好まれた。
▼英国戴冠式でのバグパイプ演奏
▼マケドニアのバグパイプ(ガイダ)
グスレ(グスル)
楽器: ユーゴスラビア, 20c/絵画: イヴァナ・コビルツァ《グスレを弾くボシュニャク人》c.1900
南東欧、バルカン地方に伝わる一本弦の弓奏楽器。ヘッドや胴体の彫刻がすてき。
民話や叙事詩を歌う伴奏に用いられ、その弾き語りはユネスコ無形文化遺産にも登録されている。
オリファント
楽器: c.19c/絵画: ジョット《ユダの接吻》c.1305
豪華な彫刻が施された象牙製ホルン。
10世紀以降、ビザンチンからヨーロッパに伝わる。
貴族などが狩猟の合図に使用した高価な楽器。後に騎士道の象徴ともなる。
ハープ・リュート
楽器:A.ヴェントゥーラ作 c1825, ロンドン/絵画:ジョージ・ヘンリー・ハーロウ《ハープリュートを弾くキャサリン・スティーブンス(後のエセックス伯爵夫人) 》Early19c
18世紀末〜19世紀初頭にイギリスで考案された変種ギター。
上流階級の婦女子に流行。
チター
楽器: マイネル・ツィター工房, ドイツ/絵画: フランツ・デフレガー《チターを弾く少女》1894
ドイツやスイス、オーストリアなどのチロル地方に伝わる民俗楽器。
日本の琴を短くしたような形状。チターに似た弦楽器は世界中にある。
▼エビスビールのCM(映画『第三の男』のテーマ)が有名
ハーディ・ガーディ
楽器: Jean N. Lambert, 18c パリ(左)16c?(右)/絵画: ヒエロニムス・ボス《快楽の園》部分 c.1500
西アジア起源、10世紀頃ヨーロッパに渡った手回し弦楽器。
14世紀頃に小型化し大衆にも普及し、15世紀以降、教会や上流階級から「悪魔の楽器」「乞食の楽器」と軽蔑されたが、18世紀、ロココ期に流行した田園趣味によって宮廷に持ち込まれ人気となる。
などなどでしたもいもい
▼つづき