癒しという名の恋人
犬が好き
日本犬がすき
柴犬が特にすき
昔から柴犬がだーいすきで
欲しい欲しいと言い続けていた小学生のころ
おばあちゃんから
プレゼントお母さんに渡しといたからと電話が掛ってきて
きっと犬に違いない!
とテンションマックスで
わくわくして妹と家の前で待ち構えていたら
ぎゅうぎゅうの車から出てきたのは
まさかのタンス。
しかも趣味とはかけ離れたアールデコ調のタンスで
あまりの期待度の高さと
あまりの予想だにしなかったぶりに
違う!うそつきー!
と妹と大泣きし
やっとの思いでその年、彼は家に来た
彼は本当にかわいくて、イケメンで賢かったけど
とっても臆病で、臆病が故凶暴だった。
私が高2の時
寝転がって一緒に遊んでいたら
急に豹変し、顔と腕をかまれ
あぁ、もう鼻は取れたな
というほど辺りは血まみれになり
全治3週間、ガーゼまみれで通学していたことも
今となっては良き思い出
そんな彼も、3年前に亡くなり
もう単純に、欲しいだけでは飼うことはできないけど
やっぱり寂しい。
一時期ペットの言葉を翻訳する機械みたいなのが
発売されたけど
今後もっと科学が進歩して
会話犬なんて生まれたとしても、需要は下がるに違いない
あのつぶらな瞳で見上げられ、黙って傍にいてくれるから
人間が自分勝手に都合のいいように解釈して
癒されてるだけなのに
本音なんてしゃべられたら、きっと愛玩対象ではなくなってしまう
未婚でマンション買ってペット飼ったら
結婚できないとか言うけど
物理的な理由のほかに
何の反論もせず、何でも受け入れてくれて、心をいやしてくれる
無条件で見返りを求めない無償の愛が傍にいる
ということと
意外と
相手のことを考えずに
自分勝手に愛を注げる存在が傍にいるという
そんな
精神的理由の方が大きいと思う
つづく
やもめのオッサン
ひらひら
はらはら
衝撃の出来事
今年に入ってようやく
自分の好きなことが出来る
嗚呼なんて素敵な毎日
ミュージカル映画は好きじゃないが
唯一すきな
サウント“ オブ ミュージックの登場人物のよう
レはレレレのレ
ラはラララのラ
なんて思っていた
ガムシャラに5年間やってきて
ようやくつかみとりつつあった
このポジション
ああよかばい よかばい
依然休みはNothinng
年末まて”全く見あたらないが
それて”も
自分の都合を
人に合わせることが出来ることに
喜びを噛み締めていた土曜日
携帯がなる
日曜の朝
うちのエリートスタッフからの声
あれ、パンがもうなくなったの?
それともトマトかな、きゅうりかな?
たくさん前川さんにて仕入れたのにね
画面を見ながら
寝ぼけた声を
咳払いし
「あ」
「あ」
「あ」
「あー」
「あ、あ、あ、あ」
はい こちら大澤探偵事務所
なに!
やつが来ない?
連絡もない?
よし、分かった
と戦隊ヒーローより
早く変身し
ハブラシオッケー
シャワー諦め
ぺスパならぬクーパーに飛びのった
ひっくりかえっているホールスタッフ二人
「ホシは?」
いや 影も姿も…
もうその時には
優作ちゃんの気持ちから
銭形のおっさんの気持ちに切り替わる
「むむむむ
またしても逃げられたか?」
せめてサヨナラと一行
書かれたメモ用紙が
欲しかった
飛びます
飛びます
と言ってほしかった
と思いつつ
つかの間の自由
それを味わえた事に感謝しよう
と思いつつ
僕には飛んて”いった
やもめのオッサンの家を
訪ねる時間も 自由もない
なんて皮肉な話
と思いつつ
2月7日 僕は死んた”
ロップ ロップと呟く
節子はもういない
と思いつつ
僕が僕て”あるために
勝ち続けなければならない
正しいものはなんなのか
と尾崎を口ずさみつつ
僕はしばらくフィリップマーロウになるつもりた”
経営者は相変わらず
弧独やね
ああ僕も飛びたいなぁ
ソは青い空~
続く
ノーネイチャー ノーライフ
雨がたくさん降っている
雨がたくさん降る音は
何故か焦燥感を煽られる
少しの雨だと落ち着くのに
小雨の日の読書なんて素敵
晴天の日とはページをめくる触感もちがう
電子書籍が発明されてからは
「紙の」本と言われるけど
紙の本の読書は
目で文字を追い
指で紙をめくり
紙の匂いを嗅ぎ
めくる音を聞く
視覚、触覚、嗅覚、聴覚を
フルに刺激して楽しむことができる
液晶画面にはできない楽しみ方数倍
雨や曇りで太陽が出ていないと
朝全然起きれなかったりして
やっぱり、自然とともに生きてると感じさせられる
お年寄りが朝早く目覚めるのは
運動量や体力の問題ではなく
より自然のリズムに近づき
そう遠くない未来に
自然に戻った時
違和感なく溶け込めるように
という自然からの配慮かもしれない
つづく