アトリエ・ポレポレのブログ -89ページ目

震災の日に思う:2018年3月10日

この記事を書いているのは3月11日。

東日本大震災から7年の時が経ちました。

 

震災翌日のポレポレは中止に。

後から聞いた話だと、メンバーのみなさんは

ポレポレが中止になったことにストレスを抱えていたと聞きました。

 

当時は現在ポレポレが利用している部屋で、

線量計の講習会が頻繁に行われていました。

計測する時の音が同じフロアで聞かれたのを思い出しました。

 

何が復興なのか、軽々しく口にすることは控えますが、

とにかく、今ポレポレが当たり前のように変わらない時間を

持てることに感謝しないといけないな・・・・・・と思いました。

 

 

3月10日のポレポレは、

前回に比べると参加者は少なめでしたが、

特別支援学校の先生が見学に来られました。

楽しかったとのことで、最後までいてくださいました。

 

この日のテーマは・・・・・・。

 

 

「え! ほんとに春?」

 

メンバーの作品を見てみましょう。

 

 

 

裕士くんの画面にはいろいろな植物が見られますが・・・・・・。

 

 

植物が芽吹く様子を見ると、春の訪れを感じられますね。

 

 

その後で描いたのはこちら。

卒業式ではなく、入学式を選んでいるところが、

裕士くんらしいな・・・・・・と思いました。

 

 

 

 

いちご狩りに行ってきたという太一くん。

画面には赤色が登場するかと思ったのですが・・・・・・。

 

 

この作品では緑色が中心のようです。

 

 

描いたのは「菜の花」とのことでした。

 

 

その前に描いたのは桜の世界でしたが、

ストロベリーのお菓子のようにも見えてきました。

とにかく、春を意識していた太一くんでした。

 

 

 

 

ゆうまくんはいろいろな方に

「春の動物は何ですか?」と尋ねていました。

 

本当はシカを描きたかったようですが、

メンバーの方から、「シカは秋や冬じゃない?」と

言われたのもあったからか・・・・・・。

 

 

最終的に描いたのは、

「緑色のキツネが桜の山を走っている絵」でした。

これまた迫力がありますね!

 

 

 

 

「今日こそ完成させる!」と意気込んでいた裕也くん。

 

 

色鮮やかな作品が完成しました!

描き終わった後も下絵を描くほど

意欲的な一日でした。

 

 

 

 

友達になったあやこさんに

完成した作品を見せていた萌さん。

 

 

「花粉症や風邪が治る薬」とのことです。

春に調子の悪いみなさんにお届けしたいと思います。

 

 

 

 

 

萌さんに元気をもらったあやこさんは

いっぱいおしゃべりをしながら、

春っぽい色鮮やかな作品を描いていました。

 

 

 

 

どの絵の具を使おうか迷っている晴子さん。

最終的に選んだのは・・・・・・。

 

 

この4色でした。

下のほうのピンク色の線は、

最後に付け加えていました。

 

 

 

 

美名子さんは前回のダンスの絵の続きですが、

新聞をビリビリしているようです。

 

 

画用紙が破れたところが気になって、

コラージュで隠すことにしたそうです。

 


元は破れたからという理由でしたが、

コラージュを加えたことで、動きに迫力が出ました。

スカートのようにも見えてきました。

 

美名子さんは色を重ね合わせる中で見えてきたものを、

新たなイメージとしてつくり出すことがよくあります。

それが美名子さんのたくましさだな・・・・・・と感じます。

 

 

終わった後は、以前描いてあった青色の下地に

くすんだ色を重ね始めました。

さて、いったいこれからどうなるのでしょうか・・・・・・?

人の海:2018年2月24日

2月24日のポレポレの様子をお伝えします。

 

 

この日のポレポレは人の海のようでした。

忘年会以外でこれだけ大勢の参加者の方が

集まったのは久し振りでした。

 

ポレフォニー展でパフォーマンスを披露していただいた、

風姫さんたちも見学に来られました。


大勢の人が来られてバタバタしてしまい、

この日は活動中の写真があまり撮れませんでしたが、

許してくださいね。

 

 

さて、この日のテーマですが、

次の作品を見たらすぐわかるでしょうか?

 

 

大河原くんの自画像ですが、すぐにわかりますよね?

正解は・・・・・・。

 

 

「わらう」

 

テーマを聞いたからというわけではないのでしょうが、

ポレポレの至る所で笑い声が響いていた気がします。

 

それではメンバーの作品を見てみましょう。

 

 

 

裕士くんはテーマを聞くと、

画面いっぱいに顔を描き始めていました。

 

 

インパクトのある笑顔ですね。

 

 

次の絵を描いている時に、

「描いている時が幸せなんだ!」と話していた裕士くん。

 

 

見ていると裕士くんの幸せな気持ちが伝わってきました。

 

 

 

 

周平くんの絵は……おやっ? どこかで見覚えが……。

 

 

裕士くんの絵に影響を受けたのでしょうか?

 

 

 

同じ「わらう」でも、

引き笑い、苦笑いなどいろいろありますが、

それぞれの絵で笑い方が少しずつ異なるようですね。

 

 

 

 

いつも笑顔で歌っている麻子さん。

鉛筆で下絵を描いた後で、

背景を塗り、その上から下絵に色を塗り始めました。

 

 

似ているな・・・・・・と思ったのですが、

これは麻子さんの自画像ではないそうです。

ソファーの生地はツイードとのことです。

細かいところまでよく練られていますね。

 

 

こちらの絵では上品な笑い方をしています。

 

 

 

 

力くんの作品は、モデルさんのように

いろんな構図で女性を描いたものでした。

 

 

 

 

太郎さんはこの日も

風のようにさっと絵を描き、さっと帰っていきました。

 

 

最初のほうの作品はこんな感じでしたが・・・・・・。

 

 

最後の作品では黄緑色を塗り始めていました。

作品を見比べてみると、一見似たような世界の中に

時間の変化があることを感じられますね。

 

 

 

 

絵の具を選んでいる晴子さん。

何色を選んだのかな?

 

 

季節柄なのか、寒色を中心に選んだようですね。

 

 

 

 

麻央さんは……頭に絵の具がついています。

 

 

 

この日は笑顔が絶えなかった麻央さん。

テーマを意識していたのかな?

 

 

 

 

ゆうまくんからは「笑っている動物は何でしょうか?」と

逆取材されてしまいました。

「おさるさんですか?」と尋ねたのですが、

本人が実際に描いていたのは・・・・・・。

 

 

「青いサバンナで大迫力のライオンに追いかけられているシマウマが

鳴きながら逃げている絵」とのことです。

文字通り大迫力の絵ですね!

 

 


 

 

動物つながりで、そうくんの絵を紹介します。

ズーラシアの絵を描いたとのことです。

 

 

 

 

美名子さんは遅い時間に来たということもあり、

忘年会の日に描いたダンスの絵の続きを描いていました。

 

 

本人の話によると、

踊っているのはほとんど美名子さんらしいのですが、

下のほうにはお母さんやお兄さんが隠れているそうです。

 

 

 

 

久し振りに顔を出してくれた重さん。

 

 

右はいちごの木とのことです。

 

 

暦の上では春ですが、まだ寒いこの季節。

でも、メンバーの作品の中には確実に春が訪れていますね。

 

 

 

 

 

萌さんの作品の中にも春が訪れていました。

気持ちも明るくなりますね。

 

 

 

 

「今日で完成できるかな・・・・・・?」とつぶやいていた裕也くん。

作品に使われる色の種類が増えてきたので、

使っていない色を使おうと、混色を試みていました。

 

 

 

 

こちらは久々に来られたあやこさんの作品です。

クレヨンで妹さんの顔を描いた後で、

絵の具を混ぜながら顔が隠れるくらい塗り込んでいました。

 

 

 

 

今日は体験のお子さんが来られました。

 

最初は果物だけを描いていたのですが、

メンバーのみなさんが描く様子を目にする中で、

絵の具を使うことにしたようです。

 

描き終わった後、「もう1枚描く!」と言って、

お父さんが笑っているところを描き始めました。

 

 

ちょうどこの日がお誕生日だったそうで、

"Happy Birthday!"と書いていました。

お父さん、もらったらきっと泣いちゃうんじゃないかな……?

 

最初は雰囲気に戸惑っていたのですが、

ポレポレの雰囲気にも徐々になじんできて、

「また来たい!」と言ってくれました。

お待ちしていますね!

 

 

 

 

最後にこちらの作品を紹介します。

ちょうど体験の子の前に座っていたのですが、

この絵を描き終えると、「やだ〜!」と言って

それ以上描くことはありませんでした。

 

話し掛けると、「やだ〜!」と言っているのですが、

でもそのときの表情はにこにこ笑顔。

この日のテーマを態度で実践していました。

 

 

ポレポレはもちろん描くことも大切ですが、

心地よい時間を過ごすということも同じように大切なことだと思います。

 

きっといい時間を過ごしていたんじゃないかな?

人の海の中であの笑顔を見ていると、

そう感じずにはいられませんでした。

ボランティアさんからの感想

昨年より、慶應義塾大学文学部岡原研究会の方が、

卒業研究の一環でポレポレにボランティアに来てくれています。

 

卒業論文の手続きも落ち着いたとのことで、

おふたりからポレポレの感想を寄せてもらいましたのでご紹介します。

 

 

 

 

いち学生として、素直な感想を書かせて頂きたいと思います。

初めてポレポレに伺ったとき、サイモンさんが現代社会の生きづらさについて、「障がいがあってもなくても、社会の中では自分というものを作って演じなければならない。だから自分を解放する場が必要だ」と仰っていました。

ありのままの自分でいることが本当に難しく、窮屈で厳しい社会だと感じている方は多々いらっしゃるのではないでしょうか。ポレポレのような場所が愛されるのは、至極当然だと思います。

ポレポレには、確かに日によっては落ち着いて絵を描くことができない方もいらっしゃる時もあります。

障がい者とされる方について、よく知らないからこそ、関わらないようにしてしまうこともあるかもしれません。

でも、このポレポレでは、絵を通して、そんな障壁なんて感じないような気がします。お互いにありのままの自分でいられるからではないでしょうか。

サイモンさんをはじめととしたスタッフさんが温かい雰囲気を作ってくださるお陰で、自分のペースで自由に絵を描く作業に集中でき、非常に楽しい場所でした。(泉澤)

 

 

 

 

半年ほどお邪魔していましたが、今までの生活でなかったような新たな気づきを与えてもらうことがままありました。

私がポレポレにいるときは、絵を描くことよりもメンバーの方とだらだらお話することの方が多いのですが、その中でメンバーの方に何気なくされた質問が印象に残っています。

「私は家でもお母さんの絵を描いたりするし、ダンスとか水泳とかもやってて毎日すごく楽しいよ。あなたは好きなことはないの?」

質問した当人は単純に思ったことを聞いたのだと思いますが、私自身は毎日すごく楽しいとも思っておらず、好きなことも直ぐに出てこなくてどう答えていいか分からず、返答に困ったことが思い出されます。それと同時に、好きなことを好きと自信を持って主張し、毎日が楽しいとハッキリ言う彼女のことを羨ましいとも思いました。誰にでも思い悩みがあるように、彼女にも彼女なりの大変なことがあるとは思うのですが、それを感じさせないその言いようが眩しく感じられたのです。

そして、自分の日常を必要以上につまらなく感じさせているのは自分なのではないかという考えに行き着きました。自分を楽しくさせるのは自分なのだ、ということを教わったように思います。(高橋)

 

 

 

泉澤さんと高橋さん、ありがとうございます!

 

ポレポレの活動に興味のある方は見学なども可能ですので、

ご連絡をお待ちしています。