※サセックス公爵夫妻の王室離脱騒動前の記事です

ハリー王子とメーガン妃の第一子として2019年5月6に誕生した、アーチー・ハリソン・マウントバッテン=ウィンザー(Archie Harrison Mountbatten-Windsor)。





ジョージ王子等ウィリアム王子の子供達と違い、王子の称号と殿下の敬称は持っていません。
アーチー王子ではないのです。



一部では「母親がアメリカ人だから」「アフリカ系の血が入っているから」「ハリー王子とメーガン妃が辞退したから」等と言われていますが、そうではありません。





根拠はエリザベス女王の祖父、ジョージ5世によって発表された勅許状です。

ジョージ5世と王妃のメアリー・オブ・テック(エリザベス女王の祖父母)

王子・王女の身分と陛下・殿下の敬称の運用方針を定めたもので、これによると王子・王女の身分と陛下・殿下の敬称は、国王、国王の子供、国王の息子の子、プリンス・オブ・ウェールズ(皇太子)の長男の長男に与えられるとされています。

ただし、その時代の君主の勅許により例外的に身分と敬称が与えられることもあります。



ジョージ5世の勅許状に従えば…

国王の子供        ・・・チャールズ皇太子
                                        アン王女
                                        アンドルー王子
                                        エドワード王子

国王の息子の子・・・ウィリアム王子
                                        ハリー王子
                                        ベアトリス王女
                                        ユージェニー王女
                                       ※レディ・ルイーズ・ウィンザー
                                       ※セヴァーン子爵ジェームズ

皇太子の長男の長男・・・ジョージ王子


本来ならば、エリザベス女王の子供、孫、曾孫の中で上記11名が王子・王女の身分と殿下の敬称を与えられます。チャールズ皇太子が国王に即位するまではシャーロット王女とルイ王子は王女と王子ではないはずでした。
エリザベス女王の勅許により、長男以外も王子・王女とされたのです。



(※エドワード王子とソフィー妃の間に誕生したルイーズとジェームズについては、本来ならば王女と王子ですが、結婚当初からの夫妻の意向により王女と王子の身分と殿下の継承は辞退し、貴族の称号を名乗っています。)


ハリー王子の第一子アーチーは、祖父であるチャールズ皇太子が国王に即位した時点でジョージ5世の勅許状の条件に該当します。その時点で両親または本人が辞退しない限りアーチー王子となるでしょう。


また、エリザベス女王が在位中及び、王子の身分と殿下の敬称を辞退した場合、アーチーは貴族でもない一般人だと主張する方もいますが、アーチーはサセックス公爵家の法定相続人(後継ぎ)です。例え王子の身分を辞退したとしても、両親が将来離婚したとしても将来はサセックス公爵なのです。貴族の慣例では、サセックス公爵を引き継ぐまでは、父ハリー王子の従属的爵位(保有する複数の爵位のうち序列が次点の爵位)であるダンバートン伯爵を名乗ることになります。

※ハリー王子はサセックス公爵以外にダンバートン伯爵とキルキール男爵の爵位を保有しています。

赤ちゃんで伯爵も違和感がありますよね。
何歳くらいから名乗るのでしょう。

第2子が誕生し、女子が産まれた場合にはレディ・◯◯◯・マウントバッテン=ウィンザー、
男子が産まれた場合にはロード・◯◯◯・マウントバッテン=ウィンザーとなるでしょう。
(当主の従属的爵位を名乗るのは法定相続人のみ)

※追記※
ハリー王子夫妻は、我が子が私人として成長することを希望しており、従属的爵位を名乗らず、マスター・アーチー・マウントバッテン=ウィンザーと名乗ることを発表していました。




ハリー王子夫妻は我が子を私人として育てたい為、出産や洗礼式の情報の多くを非公開としています。
私人としてとは、どこまでなんでしょう??

ウィリアム王子の3人の子供達の場合には、洗礼式の最中や教会内の様子は非公開ですが、その前後の様子は報道陣に撮影が許されています。近い親族の公式写真に写らない人物も誰が参加したか報道陣に公開されており、ゴッドペアレンツの名前も公開されました。 



今年のトゥルーピング・ザ・カラーでは、アーチーの従兄ルイ王子がバルコニーデビュー を果たしました。来年6月には約1年違いで誕生したアーチーくんもバルコニーデビューを果たすでしょうか?
 

※追記
新型コロナウィルスの影響でトゥルーピング・ザ・カラー・セレモニーは縮小して行われました。






誕生前からプライバシーを主張するハリー王子夫妻、洗礼式までアーチー君の御披露目はなしかと思いきや、産後2日目にしてアーチーくんを抱く夫妻の写真が数枚公開されました。アーチーくんの顔はよく見えないものでした。報道陣に公開してアーチーくんの顔を撮られるのが嫌だったのでしょうか。



洗礼式は非公開で行うと発表され、公式写真も拝めないかと思いきや、Instagramで親族の集合写真とモノクロの家族写真を公開、アーチーくんの顔も写っていました。顔を出すなら非公開にする意味あるのかしらと思います。


なんだかんだ言っても公開するハリー王子夫妻、来年さらっと1歳の誕生日ポートレートを公開して、アーチーくんをバルコニーデビューさせ、いずれダンバートン伯爵を名乗らせるのではと思っています。






ジョージ5世の勅許状の話に戻りますが、その定めに従うと将来ウィリアム王子が国王に即位しても、シャーロット王女の子供達は王子・王女にはなれません。
シャーロット王女が貴族と結婚した場合、または結婚相手がマーガレット王女の夫のように貴族の称号を叙爵された場合、子供達も貴族の称号を持つでしょう。
これは、過去のイギリス王室では国王の娘である王女達は他国の王族との結婚が当たり前で、その王女の子供達は嫁ぎ先の王家の称号を与えられるはずだったからであり、その名残が残っています。


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以上です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。