前回の記事
はじめから
生後1ヶ月を少し過ぎた頃
リンちゃんは39度の熱が出ました
GCUに在中している「小児科」の医師が
リンちゃんの病名を伝えました
敗血症
です
医師の表情は深刻でした
敗血症とは
細菌などの病原微生物が
血液に侵入し感染を起こし、
全身の炎症反応が起こるものです
敗血症と診断されたら
断ちに治療を開始しなければ
低血圧などのショック状態となり
数時間で死亡することもあります
リンちゃんの場合は
皮膚にいる常在菌が採血や点滴の際に
血液内に入って感染した
とのことでした
しかし
血液内に常在菌が入っても
普通は自身の免疫力で感染はしません
怪我をした時
歯磨きの時
私達は常に感染の危険があるものの
免疫力が備わっているため
敗血症にはならないのです
「小児科」の医師は
病院で管理している状況で
敗血症になることはあってはいけないこと
だと深刻な表情で話を続けます
ではその
「あってはいけないこと」
はなぜ起こったのか?
小児科の医師もなぜ
起こったのかは
ハッキリは分からないが
今分かっているのは
リンちゃんは敗血症になっていて
今すぐ治療が必要である
ということ
だと言いました
すぐに
抗生物質の投与が行われました
これはリンちゃんの病気で
色々な病院にお世話になるなかで
分かったことなのですが
病院というところは
現れた症状に対して対処する場所で
あまり原因は追及しません
原因の内容までは掘り下げません
日々様々な症状の
患者さんに対応しなければ
ならない現場では
出た症状に対して
適切な処置をすることが
重要なのです
病院というのは
出てきた症状に対処していく
「対処療法」をする場所なのです
なので行けば行くほど
薬が増えていくのは
こうした役割が病院にあるから
というのも分かります
話がそれました
続きです
ぐったりとして元気のない
生後約1ヶ月の娘
どうして…
体重が増えはじめて
このまま順調にいくと
思っていました
やはり
リンちゃんの置かれている
今の状態は早く抜けださなければ
いけないのではないか?
この頃から
何かがおかしいと
違和感を強く感じはじめました
しかし
軌道修正をするほどの
知識や経験が
その時の私達には無かったのです
つづき