ピンチの百貨店(入試予想テーマ) | やさしい社会ブログ

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真顔百貨店って知ってるかな?

デパートに関するトピックス:朝日新聞デジタル (asahi.com) より」

真顔左上は高島屋日本橋店、右上は松坂屋名古屋店、左下は伊勢丹新宿店、右下が西武池袋店だ。共通点は?

 

おとめ座大きいということです。ということは品ぞろえが豊富ということですね。

 

真顔そうだ。そして売っている品物は高級なものだった。かつての百貨店には「これが家にあったらいいだろうなあ」とか「こんな服を着てあそこにいったらいいなあ」など、商品を通してその人の持っている「夢」が膨らませるという面があった。

 

アセアセ単に買い物をする場所ではなかったんですね。「行って時間を過ごすこと」が目的であり価値があるという側面もあったんんです。今のテーマパークのようなものだったんですね。

 

真顔そのとおり。ところがだ。↓を見てね。

スーパー・コンビニ売上高: tak-tak-world (txt-nifty.com)より

アセアセ百貨店のきれいに売り上げが落ちてますね。1991年は売上げナンバー1。まさに「小売りの王様」。しかし、その1991年に比べて、2020年は半分以下の売り上げです。

 

真顔そうだ。百貨店の倒産・閉店は相次ぎ、「百貨店は大閉店時代に突入」などと言われている。なぜ、こんなに減ったのか分かるかい?

 

真顔スーパーやコンビニが売り上げを上げています。人々はスーパーやコンビニで物を買うようになったんですね。

 

おとめ座平成3年といえば1991年、バブル崩壊の年です。日本は不景気になりました。そこで百貨店で販売されている高級品より、もぅと安いものを求めたのではないでしょうか?

 

真顔その通り。次を見てほしい。

キラキラたしかに1991年ごろは生活保護受給者=生活に困っている人は、少ないです。しかし、1990年代後半から生活保護受給者が激増しています。

 

おとめ座格差社会=収入や財産を基準に人間社会が階層化されて、今いる階層から別の階層への移動が難しくなっている状態が到来しています。

 

真顔一部富裕層を除いて、人々はわざわざ百貨店に高級品を買いに行き、夢を見ながら買い物を楽しむ余裕を失い、スーパーやコンビニで物を買うようになったんだ。

 

おとめ座1983年には東京ディズニーランドができ、2001年には「東京ディズニーシー」と「ユニバーサル・スタジオ・ジも開演(USJ)」も開園。夢を見るならテーマパークの方が良いでしょう。

 

真顔そうだね。また、いわゆる「カテゴリーキラー」、つまり家電や衣料品など、特定の分野の商品のみを豊富に品揃えし、低価格で販売する小売店業態に百貨店は出来なかった。

 

真顔カテゴリーキラーって、たとえば、電器店ならば「ヤマダ電機」や「ビックカメラ」「ヨドバシカメラ」。紳士服ならば「洋服の青山」や「Aoki」。軽衣料ならば「ユニクロ」や「しまむら」ですかね。

 

真顔そう。たとえば、百貨店の家電部門は「ヤマダ電機」に品揃え、価格で対抗するのが困難だ。さらに、若者向けの衣料品部門でもいわゆる「セレクトショップ」にお客を奪われた。

 

アセアセセレクトショップって何ですか?

 

真顔独自の販売コンセプトに沿って複数のブランドの商品を仕入れ、販売する業種のことだ。3大セレクトショップと言われるているのは「BEAMS」「SHIPS」「UNITED ARROWS」だ。

 

おとめ座あっ、駅前でよく見かけますね。

 

真顔そうだ。百貨店の衣料売り場には、「独自の販売コンセプト」というのがないので、若者にとっては魅力が薄いのだ。

さらに、次を見てほしい。

アマゾン、楽天などのネット通販の売り上げのグラフだ。

 

キラキラ激増してますね。

 

真顔まさに。小売店に品物を運ぶことなく、直接お客さんに品物を送れるね。

 

おとめ座ということは百貨店よりも、ネット通販の方が価格を安くできるということですね。

 

真顔そのとおり。

 

おとめ座百貨店で実物を見て、で、ネット通販で買うということが起きていると言えるでしょう。

 

真顔まさに。さらに人口減なども理由の一つだろうが、人口減の中、売り上げを上げている業態もある。

 

おとめ座百貨店の未来は暗いと言わざるを得ませんね。

 

真顔うん。江戸時代、呉服屋は、注文を受けた商品を客へ届けたり、商品を持って直接売り込みに行ったりした。そして、代金は即金ではなくお盆や年末に回収する掛け売りをしていた。しかし、商品を店に展示し、客が選んだ商品を、その場の現金売りという手法で、伸びたのが、三越の前身で、1673(延宝元)年に三井高利が創業した越後屋(三井呉服店)だ。

 

おとめ座百貨店も消費の世界にイノベーションを起こした存在だったんですね。

 

真顔しかし、バブル崩壊という不景気のもと、スーパー・コンビニ、カテゴリーキラー、セレクトショップ、ネット通販という新しいイノベーションに敗北したと言っていいんですかね。

 

真顔その通りだろう。

 

 

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