五反田・大崎・品川を歩く2 (明治時代~未来)  | やさしい社会ブログ

やさしい社会ブログ

受験の観点から皆さんに特に役立つを情報を提供します。

真顔今回は日本地政研究会(FaceBook:https://www.facebook.com/chiseiken)のフィールドワークに参加させていただき、いろいろ学習させていただいた。そのまとめの第二弾。明治以降の遺跡を見ていこう。

 

二、江戸時代以降~現在

真顔さて、日本は近代化する。そのスローガンの一つが殖産興業だ。品川はかなり早くから近代工業が始まった。まさに京浜工業地帯発祥の地といえる。その遺跡が↓だ。

おとめ座交通の要衝でもあったから、発展したのでしょう。人口も多いし。

 

真顔目黒川の存在も大きい。↓だよ

ニコ目黒川のおかげで、工業用水も得られやすいし、廃水も捨てられるということですね。

 

真顔そう。ただ、工場や家庭の排水が直接流れ込んで いたため、都内主要 21 河川の中で2番目の汚染度となり目黒川は昭和 40 年代までは非常に汚染されていた。だが、公害の発生などと引き換えに生産額でいえば1940年には阪神工業地帯を抜き、工業地帯・地域中第一位となった。それに伴い五反田も発達した。↓を見たまえ。

 

おとめ座五反田の歓楽街の入口ですね。居酒屋や風俗産業などが多数存在します。​​​

真顔お父さんなら「五反田、巣鴨、大塚」といったらピンとくるかもしれないが、あくまでも大人の話です(笑)。そんなことよりなぜ、五反田が歓楽街として栄えたのかを考えてほしい。

 

ニコ大崎や品川の工場労働者が遊ぶための場所だ、ということですね。

 

真顔そのとおり。しかし、1999年、中京工業地帯に抜かれ、2006年阪神工業地帯に逆転され3位に転落した。

 

おとめ座なぜ、京浜工業地帯は衰えていったのですか?

 

真顔公害の発生とそれに伴う工場の建て替え・拡張の規制が行われ、この地域では公害防止関係法が制定された。さらに工業地帯に工場・人口が集中するのに合わせて、土地の高騰、工業用水の不足、道路の渋滞などの様様な問題が現れ始めた。だから北関東工業地域や京葉工業地域への工場移転が行われたことが大きい。

 

キラキラ産業空洞化、つまり企業が生産拠点を海外に移したことも大きいのでは?

 

真顔それも大きいね。だから、目黒川沿いにはかつては工場が建ち並んでいたのに今は↓だ。

おとめ座工場の跡地に高層マンションが建てられているというわけだぁ。

 

真顔そうだ。しかし、1960年代から80年代にかけて「MADE IN JAPAN」の製品を世界中に、大量に輸出し「Japan as Number One」と呼ばれていた時代の名残りがある地域もある。↓だ。

キラキラかつて日本の経済発展を支えた中小零細工場が今でもたくさんありますね。

 

真顔そうだ。↓の写真を見てほしい。

真顔右から、教科書で有名な「光村」、印刷業大手の「千代田グラビヤ」が見えるね。

 

真顔製本、出版、印刷業日本一の京浜工業地帯を象徴する写真です。

 

真顔それと、もう一つ、一番左に見えるのは「第一三共」という製薬会社の研究所だ。昔は工場だったが、今は研究所というわけだ。

 

おとめ座ものづくりではコスト面などで、中国などに勝てないので、高度技術を育成するしかない日本の立場を示していますね。

 

三、未来の品川

真顔さて、大崎あたりでは再開発が進められている。↓これなんかはそのことを示す一つの材料だね。

 

おとめ座ゲートシティ大崎ですね。

真顔かつて大崎は工場地帯の中にあり、駅の乗降客の大半が工場への通勤客だった。だから、住んでいる人があまりいないので、山手線内の駅で唯一、商店街がない駅と言われた。

 

おとめ座しかし、今や大崎は1982年に東京都から「副都心」として位置付けられています。副都心とは、大都市の在来の都心部(中央区、港区、千代田区)に対し、周辺部に発展した中心地で都心の機能を分担する地域です。↓を見てください。

 

東京の都心と副都心について 解説/説明 - 知識 - シマウマ用語集 (makitani.net)より

おとめ座3都心が青、副都心が黄色で示されています。大崎新都心の地域、すなわち大崎、東五反田、北品川あたりでは開発が少しづつ進んでいます。

 

ニコさらに品川駅前も再開発が進んでいます。都心と羽田空港との連携やリニア中央新幹線による国内外の利用者の増加、国際交流拠点として品川の玄関に相応しい空間へしようとしているのです。

 

真顔たしかに、品川駅あたりにはでかいクレーンがたくさん稼動している。↓を見てください。

おとめ座品川駅前にあった高山稲荷神社は再開発のため、他の場所に立ち退きです↓。


真顔中央新幹線(リニアモーターカー)の開発も始まっているし。↓ここは江戸時代に三代将軍徳川家光が、名僧沢庵のために創建した東海寺のそばだ。沢庵は「たくあん漬け」の考案者としても知られることから、東海寺はたくあん発祥の地といわれている。

ニコそして、羽田空港に着陸しようとする飛行機が低空で飛び交っています。


真顔今後も、変わろうとしている品川・大崎・五反田からは目を離せないね。街の変化を知るためには変化前の街を知っておいた方がいい。今回の「街歩き」は変化の最中の品川・大崎あたりを知るという意味で大変有意義だった。

 

拙著です↓。講師と生徒二人の会話形式で社会科を語る本です。 ゼミナールに参加する気分で、単なる暗記じゃない、基本から説き起こす社会の参考書をぜひ知ってほしいです。 以下から立ち読みも可能です。‎

やさしい中学地理 | 堀野たかし |本 | 通販 | Amazon

やさしい中学歴史 | 堀野たかし |本 | 通販 | Amazon

やさしい中学公民 | 堀野たかし |本 | 通販 | Amazon

 

拙著に込めた思いについては

「やさしい中学地理」について | やさしい社会ブログ (ameblo.jp)

「やさしい中学歴史」について | やさしい社会ブログ (ameblo.jp)

「やさしい中学公民」について | やさしい社会ブログ (ameblo.jp)

を参照してください。

 

‎今回の記事はお役に立ちましたか? 役に立ったとお感じでしたら、下の画像をクリックして、当ブログを応援してください。 励みになります。‎

にほんブログ村 教育ブログ 社会科教育へ

 

 

にほんブログ村

 

       

 

 
中学校受験ランキング