2022年10月1日FB投稿記事より
皆様こんにちはです。
今日から10月に入りましたが、涼しいというよりも暑いですね!
体調管理にお気をつけてくださいませ。
十月は神無月(かみなづき・かんなづき)と呼ばれ、全国の神様が出雲大社に集まり、各地の神様が留守になる月という説もありますね!
それでは今月の一句
『いわし雲 大いなる瀬を さかのぼる』 飯田蛇笏 作
意味: 川に映ったいわし雲が流れで瀬を遡っているように見えている。
さて今月の「御朱印・法華経二十八品の心」は法華経「法師功徳品第十九」をご紹介致します。
前章「随喜功徳品第十八」では、法華経修行の初心の功徳(純粋な喜びの功徳)が説かれました。
法師功徳品では、法華経修行者の功徳が説かれています。
ここでの「法師」とは法華経修行者のことで、法を説く人という意味があります。
法華経には「受持・読・誦・解説・書写」という5種類の修行法(五種法師行)が、随所に説かれています。
・受持(じゅじ)とは、法華経を心に受けたもつこと。
・読(どく)とは、経文を見て読むこと。
・誦(じゅ)とは、経文を暗唱すること。
・解説(げせつ)とは、経文を解釈して人に説くこと。
・書写(しょしゃ)とは、写経すること。
これら修行に励んだ人には、その功徳として「眼・耳・鼻・舌・身・意」といわれる六根が清浄になり、素晴らしい力が備わると説かれます。
六根清浄(ろっこんしょうじょう)とは
五種法師の実践を正しく行ってゆくと、それを実践する人は眼や耳や鼻や身やこころにさまざまな功徳がそなわることになり、この無限の功徳によって、眼(視覚)、耳(聴覚)、鼻(嗅覚)、舌(味覚)、身(触覚)、意(心)の六根(ろっこん)を清めることができるようになるのです。六根を清めるというのは、心が清らかとなるため、六根のはたらきが自由自在にできるようになることでもあるのです。
今月の教えは・・・
以 是 功 徳
荘 厳 六 根
皆 零 清 浄
(この功徳をもって 六根を荘厳して 皆清浄ならしめん)
この法華経を信仰する人は眼・耳・鼻・舌・身・意の六根と呼ばれる器官が清らかになりますよとのお教えです。心身ともに清らかに過ごせますように♪
妙法蓮華経法師功徳品第十九抜粋
爾時仏告。常精進菩薩摩訶薩。若善男子。善女人。受持是法華経。若読。若誦。若解説。若書写。是人当得。八百眼功徳。千二百耳功徳。八百鼻功徳。千二百舌功徳。八百身功徳。千二百意功徳。【以是功徳。荘厳六根。皆令清浄。】
(訳)爾の時に仏、常精進菩薩摩訶薩に告げたまわく、若し善男子・善女人是の法華経を受持し、若しは読み若しは誦し、若しは解説し若しは書写せん。是の人は当に八百の眼の功徳・千二百の耳の功徳・八百の鼻の功徳・千二百の舌の功徳・八百の身の功徳・千二百の意の功徳を得べし。【是の功徳を以て六根を荘厳して皆清浄ならしめん。】
爾時世尊。欲重宣此義。而説偈言
若於大衆中 以無所畏心 是説法華経 汝聴其功徳
是人得八百 功徳殊勝眼 以是荘厳故 其目甚清浄
父母所生眼 悉見三千界 内外弥楼山 須弥及鉄圍
竝所余山林 大海江河水 下至阿鼻獄 上至有頂天
其中諸衆生 一切皆悉見 雖未得天眼 肉眼力如是
(訳)爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、
偈を説いて言わく、
若し大衆の中に於て 無所畏の心を以て
是の法華経を説かん 汝其の功徳を聴け
是の人は八百の 功徳ある殊勝の眼を得ん
是れを以て荘厳するが故に 其の目甚だ清浄ならん
父母所生の眼をもって 悉く三千界の
内外の弥楼山 須弥及び鉄圍
竝に所余の山林 大海江河水を見ること
下阿鼻獄に至り 上有頂天に至らん
其の中の諸の衆生 一切皆悉く見ん
未だ天眼を得ずと雖も 肉眼の力是の如くならん
爾時世尊。欲重宣此義。而説偈言
是人鼻清浄 於此世界中 若香若臭物 種種悉聞知
須曼那闍提 多摩羅栴檀 沈水及桂香 種種華果香
及知衆生香 男子女人香 説法者遠住 聞香知所在
大勢転輪王 小転輪及子 群臣諸宮人 聞香知所在
身所著珍宝 及地中宝蔵 転輪王宝女 聞香知所在
諸人厳身具 衣服及瓔珞 種種塗所香 聞則知其身
諸天若行坐 遊戯及神変 持是法華者 聞香悉能知
諸樹華果実 及蘇油香気 持経者住此 悉知其所在
諸山深嶮処 栴檀樹華敷 衆生在中者 聞香皆能知
鉄圍山大海 地中諸衆生 持経者聞香 悉知其所在
阿修羅男女 及其諸眷属 闘諍遊戯時 聞香皆能知
曠野険隘処 師子象虎狼 野牛水牛等 聞香知所在
若有懐妊者 未弁其男女 無根及非人 聞香悉能知
以聞香力故 知其初懐妊 成就不成就 安楽産福子
以聞香力故 知男女所念 染欲痴恚心 亦知修善者
地中衆伏蔵 金銀諸珍宝 銅器之所盛 聞香悉能知
種種諸瓔珞 無能識其価 聞香知貴賎 出処及所在
天上諸華等 曼陀曼珠沙 波利質多樹 聞香悉能知
天上諸宮殿 上中下差別 衆宝華荘厳 聞香悉能知
天園林勝殿 諸観妙法堂 在中而娯楽 聞香悉能知
諸天若聴法 或受五欲時 来往行坐臥 聞香悉能知
天女所著衣 好華香荘厳 周旋遊戯時 聞香悉能知
如是展転上 乃至於梵天 入禅出禅者 聞香悉能知
光音浄天 乃至于有頂 初生及退没 聞香悉能知
諸比丘衆等 於法常精進 若坐若経行 及読誦経法
或在林樹下 専精而坐禅 持経者聞香 悉知其所在
菩薩志堅固 坐禅若読経 或為人説法 聞香悉能知
在在方世尊 一切所恭敬 愍衆而説法 聞香悉能知
衆生在仏前 聞経皆歓喜 如法而修行 聞香悉能知
雖未得菩薩 無漏法生鼻 而是持経者 先得此鼻相
(訳)爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、
偈を説いて言わく、
是の人は鼻清浄にして 此の世界の中に於て
若しは香しき若しは臭き物 種々悉く聞ぎ知らん
須曼那闍提 多摩羅栴檀
沈水及び桂香 種々の華果の香
及び衆生の香 男子女人の香を知らん
説法者は遠く住して 香を聞いで所在を知らん
大勢の転輪王 小転輪及び子
群臣諸の宮人 香を聞いで所在を知らん
身に著たる所の珍宝 及び地中の宝蔵
転輪王の宝女 香を聞いで所在を知らん
諸人の厳身の具 衣服及び瓔珞
種々の塗れる所の香 聞いで則ち其の身を知らん
諸天の若しは行坐 遊戲及び神変
是の法華を持たん者は 香を聞いで悉く能く知らん
諸樹の華果実 及び蘇油の香気
持経者は此に住して 悉く其の所在を知らん
諸山の深く嶮しき処に 栴檀樹の華敷き
衆生中に在る者 香を聞いで皆能く知らん
鉄圍山大海 地中の諸の衆生
持経者は香を聞いで 悉く其の所在を知らん
阿修羅の男女 及び其の諸の眷属の
闘諍し遊戲する時 香を聞いで皆能く知らん
曠野険隘の処の 師子象虎狼
野牛水牛等 香を聞いで所在を知らん
若し懐妊せる者あって 未だ其の男女
無根及び非人を弁えざらん 香を聞いで悉く能く知らん
香を聞ぐ力を以ての故に 其の初めて懐妊し
成就し成就せざる 安楽にして福子を産まんことを知らん
香を聞ぐ力を以ての故に 男女の所念
染欲痴恚の心を知り 亦善を修する者を知らん
地中の衆の伏蔵 金銀諸の珍宝
銅器の盛れる所 香を聞いで悉く能く知らん
種々の諸の瓔珞 能く其の価を識ることなき
香を聞いで貴賎 出処及び所在を知らん
天上の諸華等の 曼陀曼殊沙
波利質多樹 香を聞いで悉く能く知らん
天上の諸の宮殿 上中下の差別
衆の宝華の荘厳せる 香を聞いで悉く能く知らん
天の園林勝殿 諸観妙法堂
中にあって娯楽する 香を聞いで悉く能く知らん
諸天の若しは法を聴き 或は五欲を受くる時
来往行坐臥する 香を聞いで悉く能く知らん
天女の著たる所の衣 好き華香をもって荘厳して
周旋し遊戲する時 香を聞いで悉く能く知らん
是の如く展転し上って 乃ち梵天に至る
入禅出禅の者 香を聞いで悉く能く知らん
光音遍浄天 乃ち有頂に至る
初生及び退没 香を聞いで悉く能く知らん
諸の比丘衆等の 法に於て常に精進し
若しは坐若しは経行し 及び経法を読誦し
或は林樹の下にあって 専精にして坐禅する
持経者は香を聞いで 悉く其の所在を知らん
菩薩の志堅固にして 坐禅し若しは経を読み
或は人の為に説法する 香を聞いで悉く能く知らん
在在方の世尊の 一切に恭敬せられて
衆を愍んで説法したもう 香を聞いで悉く能く知らん
衆生の仏前にあって 経を聞いて皆歓喜し
法の如く修行する 香を聞いで悉く能く知らん
未だ菩薩の 無漏法生の鼻を得ずと雖も
而も是の持経者は 先ず此の鼻の相を得ん
爾時世尊。欲重宣此義。而説偈言
是人意清浄 明利無穢濁 以此妙意根 知上中下法
乃至聞一偈 通達無量義 次第如法説 月四月至歳
是世界内外 一切諸衆生 若天龍及人 夜叉鬼神等
其在六趣中 所念若干種 持法華之報 一時皆悉知
十方無数仏 百福荘厳相 為衆生説法 悉聞能受持
思惟無量義 説法亦無量 終始不忘錯 以持法華故
悉知諸法相 随義識次第 達名字語言 如所知演説
此人有所説 皆是先仏法 以演此法故 於衆無畏所
持法華経者 意根浄若斯 雖未得無漏 先有如是相
是人持此経 安住希有地 為一切衆生 歓喜而愛敬
能以千万種 善巧之語言 分別而演説 持法華経故
(訳)爾の時に世尊、重ねて此の義を宣べんと欲して、
偈を説いて言わく、
是の人は意清浄に 明利にして穢濁なく
此の妙なる意根を以て 上中下の法を知り
乃至一偈を聞くに 無量の義を通達せん
次第に法の如く説くこと 月四月より歳に至らん
是の世界の内外の 一切の諸の衆生
若しは天龍及び人 夜叉鬼神等
其の六趣の中に在る 所念の若干種
法華を持つの報は 一時に皆悉く知らん
十方無数の仏 百福荘厳の相あって
衆生の為に説法したもう 悉く聞いて能く受持せん
無量の義を思惟し 説法すること亦無量にして
終始忘れ錯らじ 法華を持つを以ての故に
悉く諸法の相を知り 義に随って次第を識り
名字語言を達して 知れる所の如く演説せん
此の人の所説あるは 皆是れ先仏の法ならん
此の法を演ぶるを以ての故に 衆に於て畏るる所なけん
法華経を持つ者は 意根浄きこと斯の若くならん
未だ無漏を得ずと雖も 先ず是の如き相あらん
是の人此の経を持ち 希有の地に安住して
一切衆生の 歓喜して愛敬することを為ん
本日も長文を最後までお読みいただきありがとうございます。
ご縁に感謝 合掌