私はまた、
レンタルビデオ屋さんで狂った。
何も観ずに
色んなところをぐるぐる廻っていた。

目は既に
回っているから関係ないんだ。

でも誰も気にしないのは
私が平然を装っているから。
これならまだ
異常じゃないと言えるかしら。
まだ素面だと言っていいの?

私は母さんに訊いた。
「ねえ、
 私ビョーキじゃないのに
 薬飲んだよ。
 ねえ、
 私ったら病気じゃないのに
 下剤飲んだよ。
 ねえ!どうしよう…どうしよう」

母は知らぬ顔でひたすら働いた。
親子は口を聞いちゃいかんのだよ。

周りに居た、3人の男は優しかった。
私を助けたり、
落ち着かせるのが上手かった。
唯一の敵であろう魔女が
私に優しかったのは3人のおかげだ。

此処は狂っている。
血生ぐさい肉を
美味しいと誰が言うのだ。
そう云った。

なのに口論となり
一人がフェンスを越えて自殺だって。
彼は驚いた顔をして落ちていった。
一人は入水。もう一人は消えた。

此処は全てが狂っている。
確信できた。

母さんは言った。
寝るんじゃないよ。
もう朝だから、
働かないといけないだろ。

冷たい空気が流れる。
今日が来た。

私達は実験台でしかないのだ。
本当の気持ちは隠して
善い人にはなれない自分を
嘘を使って
善い人に作り替えた

それがあたしだと
君に言ったのが
あたしの人生最悪の嘘


正直で素直で
そんなあたしを見たら
きっと皆離れてく


善い人のふりは
自分の
強味でもなんでもなくて
弱さの現れだった


なんで君の笑顔と言葉は
こんなに苦しいのですかと
神様に尋ねて
それからすぐ
あたしは気付く

君の笑顔や言葉の先には
嘘しかないから


君の笑顔は
あたしの嘘で嘘になり
君の言葉も
あたしの嘘で嘘になった




【嘘は 愛で 罪になる】

機械仕掛けの人形
罪だけを背負って
紅い血を流す


『愛して』

口から溢れたメロディは
繰り返しそう嘆いた
感情なんて無いのに


きっとあの人形は
王子のキスで目覚めると
信じてるんだろう


『くちづけをください』

『感情をください』


既に自我が有る事に
彼女は気付かぬまま
目覚めのキスを待ち続けた
初秋が来た 木枯らし待つ
紅灯が濡れては 日差しの温度
影に隠れ 柵に消えた

邪魔者だね 臆病だね
嘘にすら眩む木枝になる
暖もり失くした 冬の雪...

窓が曇る 夜空を見上げ
寒さに凍え 夢に浸る
涙も涸れてしまったのは?
理由を追って静かに眇を閉じた

言葉遊びに耽り 答を捜す
見つけられない様に 悪戯した
自分の手を憎んで 剥がしていても
独りきりが変わる筈ないのに
過ちを掴んでは 擦り付けたり
呼吸を停止させては 切り刻んだり
痛みや苦しみという 植物に
また水をあげて育ててしまった

あなたにただ気付いて欲しかったの
あたしに心を教えてくれたよね
冷たくなる身体を救って欲しかったの
あの日の風が吹き始めたよ...

(此の侭で御免なさい
又会えますように)

掴めない。
あー掴めない。
僕の心が掴めない。

僕の躰と魂は
きっとズレているんだろう。


止まらない孤独
抑えられない感情

僕は埋められ、
鍵をかけられ、
身動きもできない

ナーバスな僕は
苦しみながら死んでゆくのかい…


さぁさぁ
長い地獄が始まったよ

これから何を想い過ごそうか
これから何を想い死を待とうか

掴めない。
あー掴めない。

僕は
笑い話なんてできない