今日は県の鳥獣対策課と奈良の鹿愛護会に行ってきました。
鳥獣対策課は8月3日に「野生動物との共存に向けた施策の要望」を聞いてくれた主幹さんと初めて会う職員の方が今日の対応をしてくれました。
Iさんには事前に質問を伝えていたので、わたし用に資料を用意してくれていました。
今日の話では県の立場(野生動物の捕殺・死体利用推進)はこうなので、それ以外のことはできないというものでした。
そのため、野生動物との共存に向けた市民への啓蒙なども鳥獣対策課ではきないということです。
鳥獣対策課ができないのであれば、他の課にあたってみようかと考えています。
わたし自身、日本の野生動物を取り巻く現状をもっと詳しく知り行政のやり方などしっかり理解して、どのように活動するか模索しながらやっていきたいです。
鹿愛護会の方は事務局長さんが話を心よく聞いてくれました。
鹿愛護会鹿苑(ろくえん)への要望は、小鹿公開イベント後、子鹿と母鹿を奈良公園内へ放つ際、母子離れ離れにならない対策をしてほしいというものです。
鹿苑で産まれその場所しか知らない子どもをいきなり外界に放つのは乱暴であり虐待に値することから、子鹿が外界に適応するまで産まれ育った鹿苑の扉をしばらく開けて(怖いとすぐに安心できる場所に戻れるように)、子鹿が外界に少しずつ慣れていくよう環境を整えてほしいです。
いきなり外界に放たれた子どもは鹿苑に戻ろうとしていることから、鹿苑の扉が解放されていると母親も子どものいる場所がわかりやすく親子離れ離れになりにくいのではと考えています。
メス鹿は通常奈良公園ないで生活をしており、妊娠すると鹿苑に収容されます。このことが、母子を奈良公園に解放するさい、親子離れ離れになる主な原因なので、子鹿公開イベントの見直しが必要ではないでしょうか。
母鹿は収容されたことによる反動で、収容場所から解放されると子どもを置いて今まで生活していた場所に走ってきます。
人為的に鹿たちに苦痛や死を与えることはせず、鹿が自然界で安心して安全に暮らせるよう環境を整えていく選択もあります。
この社会の人ならぬ動物への扱いが昔とほとんど変わらないのは、見直しが行われていないからです。そして、人ならぬ動物たちに行ってきた数々の蛮行への反省を全くしていないからです。
野生動物に限らず、他の動物たちも人間がかかわることで苦痛や死を伴い大変苦しんでいます。現代に生きるわたしたちは人ならぬ動物たちとのかかわり全体を根本的に改めるべきではないでしょうか。
動物たちの種と個々の動物たちを尊重し、動物たちは感情・感覚ある独自の存在であることをしっかり認識し、人ならぬ動物たちへ害を与えない人間活動や人間の思いやりを発揮していきたいものですね。
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